英語でのプレゼンテーションをやることになったとし て、最初に思い浮かぶのは何でしょうか?
「正しい英文法を使うこと」
「正しいボキャブラリーを用いること」
このような答えが聞こえてきそうですね。しかし、文法や語彙ばかりに気を取られていると、"聞き手の立場"を無視した一方的な"語り"となってしまい、プレゼンテーション本来の目的を全うできなくなる可能性が高いので要注意です。
プレゼンテーションの目的として挙げられるのは、「聴衆に理解してもらう」「聴衆の賛同を得る」「聴衆に行動を取ってもらう」といったことです。
これらの目的を達成するにあたり、プレゼンテーションの準備段階から、6W2H※を用いて具体的な対策を練らなければなりません。特に、聴衆が日本人でない場合は、相手の文化に合わせ、"何を(どんな事例やデータを)"、"いつ(どのタイミングで、どの順番で)"伝えるかが重要なポイントとなってきます。
※6W2Hとは、Who(誰が)、Whom(誰に)、Where(どこに)、What(何を)、Why (なぜ)、When(いつ)、How to(どのように)、How much(どれだけ)を示します。
聴衆に合わせ、伝える内容やタイミングを変える。
このようにお伝えすると、プレゼンテーションの軸が定まらないのではないかと心配される方がいます。しかし、これは、決して相手によってプレゼンターの主張を変える作業ではありません。特に、グローバルなビジネスシーンにおいては、確固たる主張を持つことは大切です。しかし、自分の主張をただストレートにぶつけただけでは、相手を説得できないのがビジネスプレゼンテーションの難しいところです。ここで求められるのが、聴衆の特徴を理解した上で、伝える内容を調整する対応力です。
「何を(どんな事例やデータを)」、「いつ(どのタイミングで、どの順番で)」伝えるかを決定する上で、基準とすべきことが、聴衆の特徴です。すなわち、相手の特徴を知った上で、相手が欲する内容を、相手が理解しやすい順番で伝えればよいのです。
そして、相手の特徴を理解する上で役立つのが異文化理解です。同じ主張をするにしても、プレゼンテーションの内容や流れを相手の文化に合わせるだけで、あなたのプレゼンテーションは一方的な「語り」から、説得力のあるものへと変身していきます。今回は、基本的な異文化理解のポイントをお伝えしましょう。
- 1:個人主義と集団主義の違い
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個人主義とは、個人の特性や成果を使って個人の価値を主張するものです。個人主義の人間は、個人が幸福感を得られるかどうかを第一に考えます。一方、集団主義とは、「集団の中の一人」として個人をとらえ、その個人の価値を主張するものです。集団主義の人間は、「著名な団体に属している」といった、集団の一員であることに価値を見出します。アメリカが個人主義を代表する国であるなら、日本や中国は集団主義を代表する国として挙げられます。
- 2:結果重視志向と過程重視志向の違い
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結果重視志向の文化では、具体的な目標を設定し、その目標がより短時間で達成されることを重要視します。一方、過程重視志向の文化では、協働や協調の姿勢を重んじます。アメリカが結果重視志向の国として挙げられる一方、グローバル化が進む前の日本は過程重視志向の国として挙げられます。
- 3:権力優先志向と知識優先志向の違い
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権力優先志向の文化では「権力を持つ人」の意見や考えが優先されます。一方、知識優先志向の文化では「高い知識を持った人」の意見や考えが優先されます。権力優先志向の国としては日本やインドが、知識優先志向の国としてはイスラエルやアメリカが挙げられます。
英語でのプレゼンテーションを実施する前に、これらのことを知っておくだけで、説得力ある事例選択が可能となります。
まず、個人主義の傾向にある聴衆には、「個人のメリット」を強調できる事例を、集団主義の傾向にある聴衆には、チームや組織が「集団として得られるメリット」を強調できる事例を選択してください。
英語でのプレゼンテーションを実施する前に、これらのことを知っておくだけで、説得力ある事例選択が可能となります。
次に、結果重視志向の聴衆を前にしたら、「効率性」にフォーカスし士気を高め、過程重視志向の聴衆を前にしたら、仲間と協力し合う意義を伝え士気を高めましょう。
英語でのプレゼンテーションを実施する前に、これらのことを知っておくだけで、説得力ある事例選択が可能となります。
最後に、権力優先志向の聴衆に対しては、プレゼンターのプロフィールに「地位」を明示し、知識優先志向の聴衆に対しては、プレゼンターの過去の実績を証明する「受賞歴」を含めてみてください。
英語でのプレゼンテーションを実施する前に、これらのことを知っておくだけで、説得力ある事例選択が可能となります。
あらかじめ聴衆の特徴を理解し、相手に合った内容の選択をするだけで、英語でのプレゼンテーションは格段によくなります。ぜひ、このことを皆さんも覚えておいてください。
英語でのプレゼンテーションを実施する前に、これらのことを知っておくだけで、説得力ある事例選択が可能となります。
では、具体例を見てみましょう。





