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VOL.13 ウィンターズ・ボーン - WINTER'S BONE -

監督/脚本:
デブラ・グラニック
キャスト:
ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、デイル・ディッキー

2011年10月29日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
(配給:ブロードメディア・スタジオ 100分/PG-12)

アメリカのティーンエイジャーの女子といえば、健康的なピチピチギャルをどうしても思い浮かべてしまう。これは数々の映画やTVドラマがおしゃれな西海岸の都市や、ハイセンスな東海岸の大都会を舞台にしているからだろう。だが、この映画の主人公、17歳のリーは違う。

ミズーリ州南部のオザーク山脈に住むリーは、極貧の中で一家を支えて暮らしている。父親は家を出て行ったきり戻ってこない。辛い現実から逃避するために母親は精神のバランスを損ねてしまい、言葉すら発しない。17歳にしてリーは既に弟と妹の世話をし、一家の大黒柱として気丈に振る舞っているのだ。

しかし生活資金も尽きようとしている今、リーはムラの保安官から衝撃的な話を突きつけられる。とうの昔に家を出て行った父親が逮捕され、その揚げ句に家と土地を保釈金の担保に失踪。このままでは全てを取り上げられてしまうというのだ。「私が父親を捜し出して決着をつける」。

これは一人の少女が苦難を乗り越え、ムラのおきてや因習に風穴を開け、希望に向かって歩んでいく力強い物語である。

"a bunch of things you have to get over with"
「片付けなければならないものがたくさんある」

"get over with" で、「片付ける」「(いやなことを)終える」という意味。  「生きていく」ということは、やらなければいけないことを一つひとつ片付けていくことでもある。でもこれは決して後ろ向きなことではなく、この積み重ねの上に明日という日があるのだ。

主演のジェニファー・ローレンスはこの映画で今年のアカデミー賞™主演女優賞にノミネートされた。