技術者こそ英語が必要な時代
高専ならではの特徴を生かした授業を

長岡工業高等専門学校

2014.03.17

桜の名所として知られる悠久山を見渡せる丘に建つ緑豊かな長岡工業高等専門学校。5年一貫の教育プログラムにより、高度な専門知識を身につけ、次世代を担う技術者の養成を目指しているが、「世界で通用するためには英語が重要」と、実践的な英語教育にも力を注いでいる。普通の高校と比べ英語の授業時間が少ないのが悩みだが、理系ならではの特徴を生かし、英語力を伸ばしている長岡高専を取材した。

英語なしでは世界に通用しない時代

渡邉和忠校長

渡邉和忠校長

 国立長岡工業短期大学を前身とし、昭和37年に開校した長岡工業高等専門学校。校舎の建つ小高い丘は、創立時に“高い志を育む丘”として「高志台(こうしだい)」と名づけられた。その名の通り、新潟全地域から未来の技術者を目指す志の高い生徒が集まってくる。
 「卒業生たちは、高専出身であることに誇りを持っています。先生や生徒の繋がりも密接ですし、普通の高校生とはちょっと違う専門意識や感覚を持った人材が育ちますね」と理学博士でもある渡邉和忠校長。1学年約200人のうち、約3割の生徒は同じ市内にある長岡技術科学大学の3年生へ編入したり、高専の専攻科を修了したあと、大学院に入学するという。「15歳で高専に入学して専攻科への進学も含めて7年間、あるいは技術大への編入学、大学院への進学によって専門技術を途切れることなく学べるのは、ユニークな教育システムだと思います。しかし、せっかく高専で高い技術を身につけても、英語なしでは世界に通用しない時代。総体的に見て高専生は英語が苦手ですが、大学に編入するときも英語は必要ですし、大学院では英語の論文を読んだり、書いたりできないと研究が進みません。就職先の同僚が外国人かもしれませんし、海外に転勤するかもしれない。英語がハンディになり、就職できないなんて惜しいですよね。『長岡高専を出たら英語が話せる』と言われるように、本校もがんばって指導したいですね」