大自然の中で国際感覚を養おう!
「生きた英語」で北海道を発信
―Hokkaido English Camp

北海道教育委員会

2014.03.17

北海道教育委員会では、「地球規模の視野と地域の視点を併せ持った人材の育成」を目的とし、道内の小学生から高校生までの児童・生徒を対象としたイングリッシュ・キャンプの運営を2011年度から始めた。初年度は冬休みの3泊4日だけだったこのキャンプも、2年目の2012年度からはメインキャンプの前後にプレキャンプとポストキャンプを行うようになり、いよいよ本格実施となった。年に3回、道内7会場で1年を通して行われるキャンプは珍しく、全国から注目が集まっている。今回は、2012年6月から2013年1月までの期間に道内各地で行われたキャンプのうち、昨年8月初めに洞とう爺や少年自然の家で開催されたメインキャンプを取材した。

年齢や国籍を超えた多彩な参加者

発表の様子

発表の様子

 真の国際感覚を磨いてほしいという思いから始まった“Hokkaido English Camp”。全道から希望者を募り、虻田郡洞爺湖町をはじめ、砂川市、北見市常呂(ところ)町、厚岸(あっけし)郡厚岸町、茅部郡森町、足寄(あしょろ)郡足寄町、深川市の7か所の少年自然の家で開催された。
 キャンプは、「プレキャンプ」「メインキャンプ」「ポストキャンプ」の3つに分かれ、初夏の2日間(プレキャンプ)、夏休みの4、5日間(メインキャンプ)、そして翌年冬休みの4、5日間(ポストキャンプ)にわたって行われた。英語によるコミュニケーション能力の向上や進路意識の高揚を図るため、初級、中級、上級、スーパーのレベル別に分かれているが、各レベルの参加者同士の交流プログラムも充実している。プログラムに参加した児童・生徒たちは、北海道の自然の中で、年齢や国籍の違うほかの参加者・スタッフと共に、英語を使いながら様々なアクティビティを行った。また、キャンプを通した英語力の伸長を見るため、7会場のうち6会場を対象に、プレキャンプとポストキャンプで日本英語検定協会が提供する「英語能力判定テスト」※を実施した。

 洞爺少年自然の家のメインキャンプは、7月初旬に行われたプレキャンプに続き、8月4日から7日の3泊4日で開催された。小・中・高の参加者は約40名。運営スタッフは、同地区の胆振教育局や北海道立教育研究所の職員、教員、ALT、留学生、通訳案内士、ボランティアの大学生などで、児童・生徒とほぼ同じ数に当たる約40名が参加する多彩なキャンプとなった。児童・生徒たちは洞爺湖の自然の中で、いかだ体験やハイキングのほか、野外炊飯なども行いながら交流を深めた。使う言語は、野外では特に英語に限られてはいなかったが、室内での活動では、初級・中級・上級の各グループに分かれ、アクティビティ後の感想発表や自分の住んでいる町の紹介などを英語で行った。
 人前での発表という緊張を伴いがちなアクティビティが含まれていたにもかかわらず、どの教室でも笑い声や質問の声が絶えず、児童・生徒が楽しんで参加している様子が見て取れた。運営スタッフは、「この数日間で英語力が格段に伸びているのがわかります。また、小学生から大学生、ALTまでが同じテントで寝たり食事を一緒に作ったりしながら助け合って過ごすうちに、縦の交流もできたようです」と参加者の様子を語ってくれた。

※英語能力判定テスト:統計分析により管理された良質の問題を使用したスコア制テスト。