英語も英検もKVA精神につながる教育の一つ

東京家政学院中学校・高等学校

2014.04.30

皇居や千鳥ケ淵にもほど近く、高級住宅地として知られる都心の一等地、千代田区三番町。都内有数の文教地区でもあるこの地で、東京家政学院中学校・高等学校は70年にわたる歴史を刻んできた。明治時代に国費留学生として英国留学を経験し、女子教育の先覚者となった大江スミによって創立された同校では、大正から昭和、昭和から平成へと時代が移り変わろうとも、建学の精神である「KVA(知・徳・技)」の思いを大切に受け継ぎ、生徒一人ひとりに心を込めて教育している。シラバス(授業要項)にもうたわれている英検への取り組みも、その思いを実現する教えの一つなのだという。

1)社会に出ても、家庭に入っても自立した女性であるために

吉田義昭校長

吉田義昭校長

 突出した英語力を評価され、4年間の英国留学を命ぜられた大江スミは、家政学研究の傍ら、ヨーロッパ諸国を旅して女子教育の重要性を認識した。そして帰国後、日本における家政学の確立に全力を尽くしたという。同校は、大江スミが社会的に自立した女性の育成を目標とした教育を実践するために設立した学校である。創立当初からの家庭的で穏やかな校風は現代もなお受け継がれ、曽祖母から4代にもわたって入学する生徒がいるほどの伝統校として、広く親しまれている。
 吉田義昭校長は「本校では、大江スミのような自立した女性を育てるため、きめ細かい少人数教育と面倒見の良い進路指導を行っています。先生と生徒の距離は近く、温かい信頼関係で結ばれています。卒業後もその関係は続き、卒業生がよく学校に遊びに来るんですよ」と、にこやかに話す。
 同校を語るうえで欠かせないのが、校章にも象(かたど)られた「KVA精神」だ。これは、K(Knowledge:学問深く、知識の広い人)、V(Virtue:品性の高い人)、A(Art:家庭に必要な技能に熟達した人)を意味する。こうした女性を育てる教育の実現のために、完全週6日制があり、1クラス30人の少人数教育があり、面倒見の良い進路指導がある。