国境を越えて地球社会に貢献できる
人材育成を目指す

AICJ 中学・高等学校

2014.04.30

近年、ますます進化をとげている日本の英語教育。その形態も多彩になる中、画期的な授業と独特のスタイルを取り入れている学校がある。広島の中心部よりやや離れた、古い町並みの中にある中高一貫校のAICJ中学・高等学校。世界的に活躍する人材を育てるべく、ほとんどの時間を英語一色で過ごす生徒たちの様子や授業内容、そしてそれを支える教師たちの熱い理念を聞いた。

英語初心者がやがてバイリンガルに

大野伊智郎総長

大野伊智郎総長

ケーラッシュ・ソバ校長

ケーラッシュ・ソバ校長

 「従来の学校とは異なる、グローバル化する世の中で世界の大学までを視野に入れた教育を念頭に置いています」と語るのは、大野伊智郎総長。同校は「“英語を学ぶ”のではなく“英語で学ぶ”というところが学校としてのゴール」という言葉を軸に、2006年に設立された学校。日本の大学はもちろん、留学や国際バカロレア(IB)資格など、生徒が希望するすべての道をかなえる出発点を担う学校づくりを目指し、カナダやオーストラリア、モーリシャスにインド、アメリカやイギリスなど世界中から教師を集めて全力でバイリンガル養成に力を入れている。
 独特のカリキュラムで中心となるのは、もちろん英語。インターナショナルスクールではない同校が中学2・3年生の英語授業に費やす時間は、なんと1週間で12コマに達する。「この圧倒的な授業数に加え、数学や社会などの他授業も英語で行う学校は本校だけでしょう」と弱冠32歳のケーラッシュ・ソバ校長は語る。しかし、意外にも在校生は帰国子女ではなく、最初はアルファベットを言うのもやっとの生徒がほとんど。英語初心者の彼らが受ける授業は通常1日7コマ。朝8時過ぎから夕方4時過ぎまで“英語漬け”の環境に置かれることで、生徒たちは自然と英語が身についていくという。
 「このスタイルは日本に先立って開校したAIC高校ニュージーランド校を反映したものですが、カリキュラムは教師たちが意見を出し合いながら決定します。現場の状態を把握しつつ、いかにレベルをキープしていけるか、そして生徒全員が参加できる授業であるためのベストな方法を模索します」と語るのは、英語科主任のケビン・スコット先生。「できるだけ早く英語でコミュニケーションがとれるよう、入学前にはプレスクールを設け、入学してからは日本人教師が授業をサポートします。放課後補習などのきめ細かい指導を通して、徐々に英語力の基礎が身についていくのです」という言葉通り、生徒たちは常に自発的な学習を繰り返すことで、次第に英語での授業にもしっかりとついてくるまでに成長する。