自主性を重んじた学習でつかみとる英検合格

本郷中学校・本郷高等学校

2014.04.30

「文武両道」「自学自習」「基本的生活習慣の確立」を教育の3本柱に掲げ、たくましく知性ある男子の育成に力を注ぐ本郷中学校・本郷高等学校。創立以来“面倒見の良い学校”として知られた同校は、10年ほど前から“生徒の自主性”を重んじる学校へ転換し、自ら考え行動できる生徒が増えてきたという。英検も、教員が手取り足取りで対策を講じるのではなく、生徒自身が定めた目標を達成するために自発的に取り組むもので、その結果、年々合格率を上げている。生徒の自主性をいかにして育んでいるのか、中学校の英語科を例に同校の教育を紹介する。

1)“away”の環境で実力を試す

山形幸恵先生

山形幸恵先生

 2009年度の中学2年生に対しては、入学当初から英語科の山形幸恵先生を中心に、英検を積極的に活用してきた。ただし、最初から上位級に挑戦するのではなく、5級から段階を踏んで受験し、着実にステップアップしていくことを重視した。
 その目的について山形先生は、「1年次の第1回検定でまず5級には合格できます。“合格する”という達成感を味わうことで、英語を好きになるきっかけになるのです」と説明する。第2回検定では4級に、そして第3回では中学卒業程度とされる3級に挑戦する。中学1年修了時には、100名ほどの生徒が3級を、そして2009年度中学2年修了時には110名ほどの生徒が準2級を取得した。その結果、生徒たちの間には「3級合格は当然、2年生で準2級まで合格する」という空気が自然に生まれ、なかには2級合格を果たした生徒もおり、英検への意識が高まっている。
 これほどまでに生徒の間で浸透している英検だが、試験は校内で実施しない。本郷では、英検以外にも、個々の生徒の実力伸長度を測る英語の検定試験を年1回、“ホームグラウンド”である校内で受験させている。だが、英検はあえて校外の会場で受験させることで、“away”の緊張感の中でいかに実力を発揮できるかを試させ、精神面の成長を促しているのだ。それは同時に大学入試への予行演習ともなる。中学1年次から高校2年次までの5年間で、年3回、合計15回の英検受験の機会を経て、大学入試に向かう。試験で実力を発揮することはもちろん、指定の開始時刻に間に合うように自宅を出て、指定の時間内で問題を解くといった受験のイロハを身につける場としても活用している。