生活指導が実を結び、
伸びてきた学力、進路実績

高崎東高等学校

2014.04.30

あいさつがしっかりでき、何事にも一生懸命に取り組む群馬県立高崎東高等学校では、授業、行事、部活と学校生活そのものを楽しみ、学校に来るのが楽しいと感じている生徒が多い。生徒指導を徹底したら、生徒の学習への姿勢が変わった。すると、進路実績も伸びてきた。そんなプラスの輪がつくられ始めた同校を訪れ、英語教育の取り組みを取材した。

先生が熱心に指導すれば、生徒はついてくる

箕輪明校長

箕輪明校長

 校門をくぐると、下校していく生徒たちが「こんにちは!」と気持ちのよいあいさつをしてくれた。校舎へ続く道は整然として、落ち着いた学校であることを感じさせる。校舎は掃除が行き届いていて、清潔感があふれている。
 「生徒たちがよく掃除をしてくれるので、学校がきれいになったんですよ」と、箕輪明校長はにこやかに語り始めた。同校は生徒のボランティア活動も奨励している。毎年1~2年生の100人近くが、夏休み中に介護施設や博物館などでボランティア活動に取り組んでいる。「ボランティア活動を単位として認めていますが、単位とは関係なく、3年間活動を続ける生徒もいます。他者のために一生懸命になれる、そんな心優しい生徒が育っているのをうれしく思います」
 そうした体験は生徒たちを大きく成長させる。昨年20周年を迎えたニュージーランドの姉妹校との交流にあたり、来校した8人の留学生の歓迎式典で、生徒会長は英語でスピーチを披露した。「相手をもてなそうとする心が生徒自身から芽生えている姿を見るのは本当にうれしいものです」と箕輪校長は喜ぶ。
 同校が変わったのは3年前からだという。箕輪校長は着任後、前校長の方針を引き継ぎ、生徒指導の基盤に立った進路指導の充実を重点目標とした。教員全員が生徒と真剣に向き合えば、生徒は必ず応えてくる。授業、行事、部活と、どの場面においても、生徒が真剣に取り組むようになった。やがて、学習に対する姿勢にも変化がみられるようになった。放課後、学習スペースとして、午後7時まで図書室を開放すると、生徒が図書室に残って自習するようになった。3泊4日の学習合宿には、100人近い生徒が参加した。部活動でも、定期試験が近づくと、部員たちは顧問の先生の協力のもと、自主的に勉強する。そうした学びが実を結び、生徒たちは学力を少しずつ伸ばしてきた。
 こうして、生徒たちが自発的に行動し学ぶ力がついたことで、進路にも変化が現れた。国公立大学への合格者数が、2年前と比べて3倍に増えたのだ。しかも生徒一人ひとりが、将来、自分のやりたいことを見つけて、そのための道を選び、進学する姿勢が見られるようになった。
「生徒指導が実を結び、生徒の学力も伸び、進路指導も変わりました。保護者にも本校が目指す教育への理解を得ることができました。生徒たちは学校へ来ることが楽しいと言います。学校生活そのものを楽しめるからでしょう。学校には今、活気が満ちています」(箕輪校長)