福島県編

豊かな自然環境が育む英語教育:
古き伝統と現代の小学校英語活動

福島大学人間発達文化学類 准教授 佐久間康之

2014.04.30

環境が織りなす県民性

 福島県の面積は全国で3番目に広く、奥羽山脈と阿武隈山脈により、3つの地域(西の雪深い会津地方、中央部の中通り、東の温暖な気候の浜通り)に分けられます。県民性は、総じて言えば「頑固」、「保守的」、「生真面目」などと評されますが、地域により歴史・地勢も影響し、三者三様と言えます。その気質は、律儀で頑固一徹にして筋を通しつつも情に厚い「会津」、好奇心旺盛にして進取の精神が目立つ「中通り(県庁所在地の福島市、県央の郡山市など)」そして、開放的かつおおらかな太平洋岸の「浜通り」といった具合です。
 また、おもしろいことに、本県の形はオーストラリアと酷似しています。英語教育に携わる者としては、英語教育がもたらす正の作用を暗示しているのでは(?)と(願いを込めつつ)思ったりもします。本稿では、このような地域での英語教育の古き伝統が輩出した国際人、そして、近年、話題性の高い「小学校英語活動」に関する本県の取り組みについて、本県で開催の2つの全国大会、「第57回全国英語教育研究大会(2007年11月)」および「第8回小学校英語教育学会(JES)福島大会(2008年7月)」をもとに紹介していきます。