英語サマーキャンプin 寺山を訪ねて

鹿児島県薩摩川内市

2014.04.30

連携型の小中一貫教育を推進する鹿児島県薩摩川内市では、小学1年生から英語学習をスタートし、全国に先駆けて中学生の英検受験料を全額負担するなどの「英語力向上プラン」事業に取り組んでいる。夏真っ盛りの8月上旬に、市内の小中学生を対象に開催された「英語サマーキャンプin寺山」を訪ねた。

コミュニケーションの楽しさを実感

 JR鹿児島中央駅から九州新幹線「つばめ」で1駅。山中を通り抜け、わずか12分で川内駅に到着した。薩摩半島北西部に位置し、明るい緑の木々に覆(おお)われた山々や市内中心部をったりと流れる川内川、地形変化の美しい甑島(こしきじま)…など、豊かな自然環境に恵まれた薩摩川内市は、今から5年前に1市4町4村が合併して生まれた。静かで落ち着いた町並みを抜けて、車で走ること15分。山の頂きに「薩摩川内市立少年自然の家てらやまんち」が見えた。市内の中学校から集まった中学生男女41名が、英語サマーキャンプを行っている会場だ。
 キャンプは今年で4回目。市を挙げて小中一貫教育に取り組んでいることもあり、過去3年間は小学3年生から中学3年生までを対象に合同開催された。小中連携の意味では一定の成果を得られたキャンプであったが、小学生と中学生の英語力の差に開きがあるため、今年はさらなる英語力の向上を目指して、小学生と中学生は別日程で開催することになった。市内の全小中学校へキャンプへの参加を呼びかけて参加者を募ったところ171名の応募があり、その中から小学生60名、中学生41名が参加した。参加者は必ずしも英語が得意な生徒ばかりではない。中には、英語は苦手だが、キャンプの内容に興味を持って参加した生徒もいる。生徒たちは、ゲームや料理、キャンプファイヤーなどのグループ活動を通じて参加者やALTたちとの交流を深めた。キャンプ中は英語での会話が原則。共同生活や地域に根差したテーマ学習を通じて、英語に親しむことを目的としている。
 キャンプ担当者である同市教育委員会の児玉恭子指導主事によると、初日はALTからの問いかけには英語で答えても、自ら英語を発することはできなかった生徒たちも、2日目以降は、自ら積極的に話しかけようとする成長ぶりが見受けられたという。また、英語の得意な生徒が同じグループの生徒をリードして、活動を進める場面も見られたそうだ。