栃木県編

自主の精神

宇都宮大学 教授 渡辺浩行

2014.04.30

今、教師を取り巻く状況は厳しい。であるなら、依存し合い、支え合うことができる仲間と学び合いの場が必要であろう。自主研修・研究会はそれを提供してくれる。

動き出した中学英語自主研究会

 栃木では、次のような中学英語自主研究会が動いている。
 1つは宇都宮英語研究会で、月例会を第3もしくは第4木曜日の夜7時から、市の教育センターの一室を会場に開いている。少ないときは4~5名、多いときは10数名の参加者となる。
 手探りでの会の運営ながら、最近では小学校教師も参加し、悩みを打ち明けながら授業研究を重ね、昨年11月に「小学校英語活動について学ぼう、英語授業力アップ」、今年3月には「第29回北原・田尻の辞書指導ワークショップ in 栃木」を主催し、ネットワークの拡大を図っている。最近はメーリングリスト(ML)での活動も始めた。
 次は上都賀英語授業研究会である。毎月土曜か日曜日の午前に、鹿沼東中学校を会場に求道的(?)な授業力アップワークショップ、録画ビデオによる授業研究などを実施している。MLでの情報・意見交換も常時行っており、そのやりとりの激しさ(?)は、真剣勝負で授業作りをし、生徒とかかわろうとするメンバーの意気込みの現れである。
 昨年は「弾丸インプット」指導法提唱者の川村光一氏を招いてのワークショップ、今年2月には「小学校英語教育セミナー in 鹿沼」を主催した。宇都宮自主英語研究会との交流もある。
 この他に「下都賀の英語教育を考える会」では、吉田研作・上智大学教授を招くなど、これまでに2回の講演会を主催してきた。
 この3つの自主研究会が連合して何かを企画しようという話も出ている。
 勤務校で、地域で、既に数多くの問題を抱えながらも、いや、だからこそ助け合おうと、なんとか時間のやりくりをし、研鑽(けんさん)に励む英語教師の姿がここにある。