グローバル人材育成を目指し中学卒業までに準2 級合格を

愛知県・星城中学校

2014.12.16

1945 年に創設された名古屋英学塾に端を発する星城中学校。
英語教育を基盤に建学の精神の1 つである「世界観の確立」を掲げた人材育成の流れを受け継い
でいる。現在では、グローバル人材の育成という目標を実現すべく、英語教育や国際理解教育に
力を注ぐ。中学校卒業までに準2 級合格を目指して正規の授業で英検対策を行うなど、英検が英
語教育のペースメーカーとして活用されている。

英検合格を核に据えた独自の英語教育に取り組む

澤田 満先生

澤田 満先生

 中高一貫校である星城中学校の英語教育は、グローバル人材の育成、つまり「国際社会において貢献できるリーダー性にすぐれた社会人の育成」を目標としている。そのためには、大学入試で求められる速読能力や文章構成力だけでなく、英語でコミュニケーションができる力をつける必要がある。そこで、英検へのチャレンジや星城版SGH 講座、海外語学研修を通じて、中高6 年間をかけて生徒の英語力を総合的に高めていく。
 同校は学校全体で英検に取り組み、中学卒業までに準2 級合格を目指す。昨年度から正規の授業で週1 回の英検対策を行い、学習のペースメーカーとして英検を活用している。英検対策の授業は学年の壁を取り払い、自分が受験する級別の授業を受講する。各級で過去問を解き、担当の教員が解説をする授業だ。
 中学校主任の澤田満先生は「過去問を解いて傾向と対策をしっかりつかむことが、合格につながります。英検は級別の合否が出るので、現時点での実力が明確になり、到達目標として設定しやすく、生徒も学習に取り組みやすいのが良いところですね」と話す。
 年3 回実施される英検を同校では準2 級に合格するまで、毎回受験する。英語科だけの取り組みではなく、各クラスの担任や他教科の教員も一丸となって、生徒の英検合格をバックアップする体制が整っている。職員会議では生徒の合格状況が報告され、合格のためにどんな指導が必要かを担任も把握するよう、英検に関する情報を常に共有する。
 英検合格は生徒に自信をつけ、学習意欲を引き出すことにつながっている。澤田先生は「スコアで結果表示される他の検定試験は幅跳びに、級の合否が示される英検は高飛びに例えられますが、英検を受験した生徒は、自分がどの高さまで飛ぶことができたのかをはっきりと把握できます。そして、英語を足がかりとして自己肯定感を高め、さらに上位級を目指すだけでなく、他教科の学習にも意欲的に取り組むようになっています」と英検による波及効果を喜ぶ。
 同校では最近、2 級をすでに取得して入学してくる生徒も増え、帰国生徒も入学してくる。高い英語力を持つ生徒の学習意欲をさらに伸ばすこともする一方で、5 級レベルの生徒のための特別補習も行い、生徒の多様な英語力に対応したきめ細やかな指導を行っている。
 英検受験に際しては、保護者の理解や協力も不可欠だ。澤田先生は「特別補習で下校が遅くなるときには、保護者が迎えに来てくださるなど、教員、生徒、保護者が一体となって、英検合格を目指しています」と述べた。