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| 長岡昭彦 学校長 | |
専門学校であるECC国際外語専門学校は、学生が専門能力を身につけることを第一義にカリキュラムを組む。ECCと言えば英語だが、長岡昭彦学校長は「本校は英語力を身につけるためだけの学校ではありません。進路として就職できることを前提に、その道を切り開く責任を常に意識しています」と語る。航空業界、ホテル業界、旅行業界…。いずれも、国際派の印象が強い業界だが、同校ではそういったハードルの高いところに就職することを夢見て入学してくる学生が大半を占める。そうした学生たちの希望を、46年間培ってきた英語力の強みと専門教育を駆使した独自の教育により実現させてきた。
同校は、インバウンド(訪日外国人旅行)で関西を訪れる外国人や、パシフィックベンチャー(日本外交協会主催の国際交流プログラム)を通じてやってくるイギリスの青少年たちを案内するという役を買って出るなど国際交流も盛んだ。案内役は、もちろん学生たちだ。これはコミュニケーションの実践教育として大きな取り組みとなっている。また、学内には日本語学科があり、中国、韓国、台湾などの
アジア諸国出身者を中心に、一部はアメリカ、ロシアなど欧米諸国出身者も含め、12か国・約400名の留学生が在籍している。ここでも、学生たちの様々な文化交流が生まれており、国際交流の場として効果を挙げているという。
国際関係の職種に就くには“英検2級取得”が基準となる
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| 竹本 晃先生 | |
ただ英語力と専門力を身につければ、学生が希望する職種に就けるかと言うと、そうではない。航空業界などの国際関係の進路を実現するには、“英検2級取得”が基準になると、長岡学校長は話す。
例えば、ホテル業界を例に挙げると、ベル、フロント、コンシェルジェなどといった宿泊部門の人気が高いが、これらは外国人旅行客とも接する機会の多い仕事。英検2級程度の英語力は、当然のように求められる。いくら接客スキルなどに優れていても採用されない、というのが現実なのだ。そんな中で、同校はホテルコースでの宿泊部配属率92%という高い数字を出しており、長岡学校長は「独自教育の有用性がある程度実証されている結果だと捉えています」と自信を示す。
また、「こども英語保育コース」もこれからいっそう人気が出そうだ。小学校における英語教育の導入を踏まえ、大学とタイアップして小学校の教員免許を取得できるようなプログラムもこのコースでは用意されている。これは、今後は担任自身が英語を教えるべきだという論調が強くなってくるだろう、という見方も後押ししている。
同校の授業でまず重点を置いているのは、学習意欲を高めることだ。英語課の竹本晃先生は「そのために最も大切なのは適切な勉強の仕方」と強調する。「本校に入学してくるのは、みんな英語が好きな学生ばかり。ただ、勉強の仕方はあまりわかっていない」と感じている。
そこで、入学したばかりの学生には、例えば辞書の使い方、単語・熟語の覚え方など勉強方法の基礎から徹底的に指導する。そうして基礎をマスターした上で、知識・技能の習得に入る。それがある程度達成されると学習意欲が高まり、さらなる高次元の勉強の仕方が身についていく。
「勉強の仕方を指導する目的は、自分で将来を切り開くという、自律した人間を育てるため」と話す英語課チーフの山本静香先生は、「国際的な責任を背負う仕事を目指す以上は、社会人になっても自己研鑽(けんさん)、自己啓発が必要になる」と考えて指導にあたっている。
英検取得は、企業の人事担当者へのアピール材料になる
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| 山本静香先生 | |
さらに同校では、英検を活用しながら学習のモチベーションを高めようとするねらいがある。長岡学校長はこう説明する。
「本校ではすべてのコースに英語が関わっています。就職という目標が1年先、または2年先になると、人間は弱いもので、どうしても夢が遠い先のようなものに見えてしまい、それが学習意欲をそぎ落としてしまうこともあります。英検という定期的に催される試験は、そんな学生たちのモチベーションを一定に保っておく上で、とても効果的です」
また、英検を取得するのにはもっと大きな意味があるとも述べる。
「つまり、現在の英語力を示すものとしてだけでなく、『目的を達成するために、計画的に努力できる人だ』との印象を与えることができる、ということです。企業の人事担当者は、そういった目で取得資格の有無や内容を判断するのです」
同校では今後も、学生全員が最低でも英検2級を取得できるように、さらなる努力と工夫を重ね、ワールドワイドに活躍できる人材の育成に努める。
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