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第5回 復習を促し、入試対策にもなる「高校版・観点別テスト簡単作成法」 |
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テストは、工夫次第で生徒がワクワクするものに変わります。前回は、テストの準備、返却を含めた「テスト前後の指導」を変えることで、生徒の力を伸ばし、学習意欲を高めることが可能になるということを述べました。これを促進させるのが、今回ご紹介する「観点別定期テスト作成法」です。 テストを変えれば、授業も変わります。今回は、授業や生徒に「波及効果」を生み出すテスト作りのコツについて述べます。
定期テストは、大きく分けて2種類あります。「総合問題」形式と「観点別に作られたテスト(以下、観点別テスト)」形式です。 「総合問題」とは、「目標に準拠した評価」が導入される前に広く行われていた形式です。つまり、それは教科書の本文から、「和訳」や「熟語の知識」、「並べ替え(語順)」など、様々な形式の問いに答えさせるようなテストです。測りたい力(つけたい力)が大問内に混在しているため、「個々の目標がどの程度達成されたか」がわかりにくいという弱点があります。 一方、現在主流になりつつあるのが、「観点別テスト」です。これは、大問ごとに1つの観点(ねらい)を設定し、それらをとりまとめて出題するものです。その上で、問1は「熟語の知識」のみ、問2は「語順の知識」のみ、というように各問を設定します。ちょうど、英検やセンター試験と同じようなスタイルのテストです。
2つのテストを課題把握と波及効果で比べてみると、次のようになります。 |
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総合問題の役割は、合計点を知ることです。「測定」が目的のテストだからです。例えば52点のテストを人間ドックに例えると、「健康度は52点」という状況です。合計点だけでは、どこが悪くて、今後どう直せばいいのか、具体的にはわかりません。 一方、観点別テストは、「大問」ごとに結果が把握できるので、結果を「分析的」にとらえ、「指導の改善」に生かすことが可能です。これが(1)の「課題が具体的にわかる」ということです。 (2)の「波及効果」は、テストが生徒の学習に与える影響のことです。観点別テストは、大問ごとの出題ポイントが明確なため、テスト形式を事前に公開し、見通しを持って学習させることが可能です。生徒に知識だけでなく、4技能の「伸長」も実感させられます。
では、どんな点に気をつければ、生徒の学習により資する観点別テストになるでしょうか。まず、大切なのは長期的な視点をもつことです。次の1~5の手順をご覧ください。 【手順1】「観点別評価」について理解を深める 評価を変えると指導も変わります。「観点別評価」は、生徒をより多角的に理解しようとする評価なので、「テストや提出物」だけでなく、次のように、「授業の様子や実技」など、評価対象が幅広くなります。 |
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【手順2】 指導の前に「評価計画」を立てておく 見通しをもった指導と評価を行うため、定期テストが終わったら、次のテストまでに「つけたい力(評価項目)」の一覧を作ります。例えば、「書く力」は、「中間テストで○○について50語で書かせる」、「話す力」は、「1分間で60語以上話せるか実技テストをする」などです。このように、テストで「具体的な到達目標」を設定し、授業で鍛えます。これが、「到達目標からbackwardで考える」ということです。同学年を複数教員で担当しても、共通目標があれば安心できます。 次に考えなければならないのは、テスト形式とその内容(評価方法)です。 【手順3】 テストの「配点」と「大問」を決める 観点別テストを作成するときは、「文法」や「読解」だけに出題が偏らないように配慮します。伸ばしたい力は、テストに出すことで実際に育てることができます。リスニングや英作文を入れれば、生徒もそれを意識して学習するようになります。センター試験にリスニングテストが導入されて、リスニング練習の時間が増えたのと同じ原理です。 次に、配点例を示してみます(100点満点の場合)。 |
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テストの配点が決まったら、次は、大問の内容と構成です。先述したように観点別テストでは、大問1つにつき、1つの観点(ねらい)で構成します。 問題を「分類」する作業は、慣れるまで時間がかかりますが、次のような「定期テスト作成表」を作っておくと、考えやすくなります。 テスト問題のねらい一覧(例)を下に示してみます。 |
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【手順4】 出題したい項目をリストアップする 手順2で「事前の見通し」について述べましたが、大切なことは、指導後にもテストの重要項目をまとめることです。 例えば、次のようにします。 (1)テスト範囲の全本文を1枚にまとめる 例えば、Lesson3と4がテスト範囲の場合、左側がL.3で、右側がL.4のプリントを1枚作成します。 |
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(2)重要ポイントに印をつける 重要語句や表現に、蛍光ペンで印をつけます。ポイントが一目でわかるので、出題内容を決めたり、出題箇所の偏りをなくしたりするのに役立ちます。 【手順5】 大問ごとの出題部分を決める 印をつけた重要部分を、どの観点で出題するかを決めます。例えば、「熟語の知識」、「並べ替え」、「英作文」等に割り振りし、同じものを1つの大問にまとめます。
出題箇所は、次のような順番で決めると、ほかの問題と重ならないように出題できます。 |
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各大問の小問数は5問以上にすると、信頼性と網羅性が高まります。1つの大問を5点(1問1点)ないし10点(1問2点)にすることで、結果(達成率)が把握しやすいテストになります。 |
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