インタビュー 仲間と共に、新たな世界へ

2013年11月28日

内面からほとばしる思いを言葉に乗せて、透明感ある歌声でメロディアスに歌い上げるSEKAI NO OWARI。聴く人の心にすっと入り込み、心を揺り動かす楽曲を作り続けている。2011年のメジャーデビューからわずか2年にして、2013年1月、End Of The Worldとして海外進出も果たした。ステージに立ち、スポットライトを浴びたメンバーの目には、いったいどんな“世界”が映ったのか。

End Of The Worldとして、いま、新たな世界が始まる 

Fukase

「海外進出を果たした今、バンド活動を始めたばかりのころの気持ちがよみがえってきました。ここからまた新しい“何か”が始まるんだと思うと、わくわくする気持ちでいっぱいです」
ライブの総合演出を手掛けるピアノのSaoriは、まだ始まったばかりの世界展開プロジェクトへの期待感で心を躍らせる。


大切な仲間と“何か”をしたい。そんな気持ちから始まったバンド活動。幼なじみのFukaseとNakajin、Saori。そしてFukaseの高校での友人DJ LOVEが参加し、自分たちの秘密基地、スタジオ兼ライブハウスとなる「club EARTH」を手作りしたのは2006年のこと。ボーカル、ギター、ピアノ、DJというスタイルで活動する「世界の終わり」が初めて開催したライブの観客は、わずか10人ほどだったという。


だが現在、自分たちの前には、数えきれないほどのファンがいる。日本国内はもちろん、世界の人たちまでもが、自分たちの歌に耳を傾け、パフォーマンスに注目してくれる。新たな世界が“始まった”のだ。
ボーカルのFukaseは、強い意志を持って世界へ挑む。


「期待されていない状態から人を振り向かせるところに、音楽の面白さがあるんじゃないでしょうか。だから、自分たちが全く知られていない、大きな舞台に挑戦してみたいんです。世界に向けて自分たちの言葉や曲を発信し、 音楽の力で振り向かせたい。日本の音楽が世界に通用することを証明したいんです」


フランスのカンヌでのライブでは、歌詞を英語に変え、曲調もヨーロッパ風にアレンジして披露した。「End Of The Worldの持つ世界観と、SEKAI NO OWARIが持つ世界観を、今後は徐々に融合していきたい」と、リーダーでギターのNakajinは考えている。

英語ができればもっと世界と理解し合える

Saori

本格的な世界展開プロジェクトを始める前、SEKAI NO OWARIは台湾や韓国でライブを開催したことがある。Nakajinはそのとき、拙いながらも現地の人々と英語でコミュニケーションを深めた。実は中学3年生にして英検準2級に合格するまでの実力の持ち主なのだ。だが、これまで英語を使ってコミュニケーションを取ったことがあまりなく、そのときが初めて海外での英語によるコミュニケーション体験だった。


言いたいことを思うように伝えられない、というもどかしさを感じながらも、 伝えたい一心で一生懸命話し、伝えられた喜びを味わえた。
「僕たちには『音楽』という共通語があったから、拙い英語でも通じ合えたんだと思います。英語ができればもっと深く理解し合えるのに。そんな思いも経験しました。もっと英語を話せるようになりたいという思いが強くなりましたね」
海外での活動を通じて、Saoriも「世界の人たちと思いを分かち合いたいんです。それにはコミュニケーションが大切。世界でも活動していく以上は、もっと英語力を上達させなければ」と感じている。


そして、音楽を通じて世界の人々と交流を深めるうちに、メンバーはライブで訪れる国々の文化にも興味が湧いてきたという。「世界中の文化を知っていきたい」とNakajinが言うように、人々と触れ合えば、言葉に触れ、その国の人々の背景にある文化を知りたいという気持ちが強くなるものだ。 DJ LOVEも「これからも、いろいろな意味で成長していきたいですね。それにやっぱり英語は勉強しないとだめですね。オレもがんばろう」と、言葉少なに述べた。

世界の終わりから、一歩踏み出してみよう

DJ Love

今でこそ、世界という大舞台に強い意志を持って挑んでいくFukaseだが、実は、 過去に苦い経験をしている。中学時代の不登校、高校中退を経て、アメリカンスクールへ。その後、2年間の予定で留学するも、2カ月にして帰国。心が折れ、 精神的に追い詰められ、療養生活を余儀なくされた。


しかし、そんな自分を受け止め、支えてくれたのは、いつも近くにいたメンバーだった。それは、他のメンバーにとっても同じで、本音をぶつけ合い、悩みを語り合い、時にケンカもしながら、目の前にある壁を一緒に乗り越えてきた。音楽をすることを目的に集まった仲間ではなく、大切な仲間とできること、それが「音楽」だった。

 

 そして、Fukaseがつけたバンド名は「世界の終わり」。いろいろなことがうまくいかず、世界が終わったような生活を送っていたFukaseに残されていたのは、音楽とメンバーしかなかった。それなら「終わりから始めてみよう」との思いを込めて、一歩を踏み出したのだ。こうして、Fukaseを中心に集まったメンバーは、インディーズで活動し、2011年のメジャーデビューを機に、バンド名を「SEKAI NO OWARI」へと変える。

 

デビュー後、約3カ月で日本武道館公演をかなえた。デビューシングル「INORI」に続いて発表したセカンドシングル「スターライトパレード」は、ラジオでのオンエアをきっかけに大ヒットをたたき出す。そして、 同曲の収録されたアルバム「ENTERTAINMENT」は、第54回レコード大賞優秀アルバム賞に選ばれた。


だが、こうしてメジャーで活動し、海外進出を果たした現在でもなお、SEKAI NO OWARIは自分たちの活動の原点である「club EARTH」を大切に守り続け、 メンバーとスタッフはシェアハウスで共同生活を送っている。

 

4人が一つになり、壮大な世界を創り出す

Nakajin

 —空は青く澄み渡り 海を目指して歩く
怖いものなんてない 僕らはもう一人じゃない—(『RPG』より)

SEKAI NO OWARIが2013年5月にリリースした4枚目のシングル「RPG」は、FukaseとSaoriが初めて詞を共作し、仲間や絆、冒険をテーマとする作品だ。これまでに発表してきた作品にも、そのようなテーマはよく登場する。 その一方で、インディーズ時代には、戦争や命、死といった終末観や虚無感を表現した作品も作ってきた。4人が生み出す作品には、いつも明と暗が隣り合わせに存在している。正義と悪、戦争と平和、生と死、愛と憎しみ…というように。そんな退廃的なイメージの歌詞に対して、メロディーはいつも明るくポップで、 その絶妙なバランスが聞き手を魅きつける。


世界の終わりのようなところから始まったバンド活動だったが、今、自分たちの目の前に広がる世界には、まばゆいばかりの光が射し込んでいる。
「世界で誰もやったことがないようなことをやりたいと思っています。それが何なのか、少しずつ見えてきました」とFukaseは静かに語る。そして「僕は、 自分が生きた証し、子孫を残すような本能的な気持ちで音楽を生み出しているのであって、誰かに何かを伝えたいとか、音楽の力で世界を救いたいとか、そんなことは考えていません」と、自分に自信を与え、今いる場所へと導いてくれた「音楽」に対する思いを発した。今はただ、たくさんの人に聞いてもらえて、何かを感じてもらえるのが、とてもうれしいのだとほほ笑む。


最後にFukaseは、 読者に向けて語った。「迷うこともあると思う。でも、最後は自分が正しいと思ったことに従ってほしい。自分の決断を信じ、勇気を持って進んでほしい」
音楽の枠に留まらず、演出まで含めて自分たちの手で作り上げ、独自の世界観を創出し続けるSEKAI NO OWARI。世界展開をはじめとする壮大なプロジェクトを描く彼らは、今後、見る者、聞く者をどのような世界に連れていってくれるのだろうか。

 

SEKAI NO OWARI

2010年、突如音楽シーンに現れた4人組バンド「SEKAI NO OWARI」。同年4月1stアルバム「EARTH」をリリース後、2011年8月にTOY’S FACTORYよりメジャーデビュー。2013年にはLADY GAGAやMADONNAのライブプロモーターとして知られるLive Nationと提携し、海外展開をスタート。また10月には「炎と森のカーニバル」と名付けたセルフプロデュースの初野外ワンマンフェスティバルを3日間開催。新世代のアーティストとして、音楽シーンを席巻している新しい才能である。

 

Information
「SEKAI NO OWARI」オフィシャルモバイルファンクラブ!

SEKAI NO OWARI オフィシャルモバイルファンクラブ「S.N.O.W.S」では、 ファンクラブ限定のカバー曲配信や会員の誰かに必ず当たる月イチの懸賞企画、 メンバーの素の表情が垣間見えるユルユルの不定期配信PODCAST「CHAN'T SLEEP FANTASY NIGHT」やアバターページ、待受画像、ゲームなど、 遊園地を訪れたときのようなワクワク、ドキドキするコンテンツが盛りだくさん!!

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