プレスリリース
[2009年04月01日]
(財)日本英語検定協会、上智大学と業務提携
問題制作およびテスト結果分析に協力
「アカデミック英語能力判定試験」を共同開発
財団法人日本英語検定協会(理事長:赤尾文夫、所在地:東京都新宿区横寺町55、以下「英検協会」)はこのほど、上智大学(学校法人上智学院 理事長:祖敏明、所在地:東京都千代田区紀尾井町7-1))と提携し、新たな英語テスト「アカデミック英語能力判定試験(Test of English for Academic Purposes)」を共同開発することとなりました。これは、主に上智大学における入学試験改善の一環として取り組むもので、英検協会は、同大学との業務提携に関する基本合意書に締結し、問題制作および結果分析を行います。
2010年5月にサンプルテストの発表、同年9月の同校AO入試より、本格的な利用の開始を予定しています。2012年以降には、他大学での活用も視野に入れて検討しています。
近年、大学教育は、少子化の進行や大学進学率の上昇等の要因によって、大きな転換期に直面しています。とりわけ学生の受け入れに関わる大学入試は、その制度の良し悪しが大学教育のあり方を大きく左右するといっても過言ではありません。各大学とも、これまでに公募制推薦入試やAO方式の導入など、実施方式・形態の多様化を重ねてきましたが、一方で、大学教育レベルにふさわしい「英語力」(英語で講義を受ける、英語の文献を読み解く、英語で発表を行う等)を問う試験としての質的向上を図る必要も生じています。
こうした背景を受けて、上智大学では2008年度、学内に入試制度改革を検討する委員会を設置し、より相応しい学生選抜のための入試制度のあり方を検討していました。英検協会では、上智大学の制度設計の柱となる施策として、新たな英語試験の開発に関する企画提案を受け、協議を重ねてきました。
英検協会と上智大学は、「日本というEFL*環境の中で、英語ができるようになるとはどういうことか」という問題に対して、この試験を通じて一つの提案を行います。これは、上智大学の入学試験の改善に資するとともに、日本の英語学習者に対する英語学習のあり方や方向性を示唆する上で、大きな社会的意義を持つものであると考えます。平成25年度には、新学習指導要領に基づく英語学習者が大学入学年度を迎えるにあたり、その期待される成果を本試験が示すことにもなると考えています。
(* EFL=English as a Foreign Language、英語を母語としない)
英検協会では、今後も日本における英語教育の向上を目指し、産学連携での活動にも積極的に取り組んでまいります。
「アカデミック英語能力試験」の概要やテスト開発における双方の役割・スケジュールにつきましては、次ページをご覧ください。
「アカデミック英語能力判定試験」の概要
- (1)入学者選抜のためのproficiency test(能力判定試験)
- 現在、上智大学の入学者選抜方式はさまざまだが、本試験はそのすべての選抜方式における英語力の指標として活用する。
- (2)第1回実施は、2010年9月実施予定の特別入学試験(AO方式)
- 2012年度には志願者の便宜を図るため、年に複数回実施する。
- (3)2012年度実施試験より、他大学も利用できるよう調整
- 他大学も、入学者選抜における英語力の指標として利用できるようにする。
- (4)4技能(読む、聞く、話す、書く)の測定が可能
- 本試験を入学者選抜に利用するにあたっては、その利用形態の多様性を保証するため、以下の3つのカテゴリーから構成する。また、受験生に受験すべき組み合わせを学科別に指定する。
- 1)Reading & Listening test(Language knowledgeも含む)
- 2)Speaking test
- 3)Writing test
- (5)結果をスコア制(標準化されたスコア)で採点
- 試験結果はスコア制で採点し、弱点を指摘し、受験生の今後の能力強化方法の発見に役立てる。
- (6)受験者全員に対して、効果的なウォッシュバック(波及効果)を目的としたフィードバックを可能な範囲で実施
- 詳細(予定):
- 1)試験で計測した能力別のスコア
- 2)バンド(点数の幅)の表示
- 3)他試験(英検等)との相互関連性
- 4)英語でどのようなことができるか(英語の新聞が自由に読めるなど)等
- (7)予めサンプル問題を公開
- 試験の形式や内容については、サンプル問題を公開する。
テスト開発における双方の役割およびスケジュール
<英検協会・上智大学それぞれの役割>
| 英検協会側の役割 | 上智大学側の役割 |
|---|---|
| − | テスト開発室の設置 |
| − | 問題に求めるニーズ分析 |
| 問題形式の検討 | |
| 問題作成 | − |
| − | テストの実施(問題冊子の印刷、採点) |
| テスト結果の分析 | |
<テスト開発スケジュール>
- 2010年5月 サンプルテストの発表
- 2010年9月 特別入学試験(AO方式)において初回実施
- 2012年4月以降 年に複数回の実施
〜 本件に関するお問い合わせ先 〜

