

社員の英語スキル向上に注力されたきっかけは何ですか?

弊社の母体となったのは日本企業ですが、20年ほど前にその事業の一部が外国企業に買収され、100%外資系企業となりました。もともと社内に英語ができる人は多くなく、限られた人のみが海外とのやり取りを担ってきました。これまで、週一回講師を招いて英会話レッスンを行うなどの取り組みも行ってきましたが、思うような成果が出ていませんでした。そこで、5年ほど前から英会話講師の経験がある私を中心に、まずはお金を掛けずに、また、「教えてもらう」スタンスより「一緒に頑張ろう」の機運を高めて、社内で工夫しながらみんなで英語学習に取り組んでみようという話になりました。
英語力強化への取り組みに対し、社員からの戸惑いの声や反発等はありましたか?
会社の指示で英語学習に取り組んでいる社員の多くは理系で、そもそも口数の少ない者が多いこともあってか、スピーキングテストの導入を決めた際は抵抗感を示す社員が多くいました。特に、GCASのようにテストの中でネイティブスピーカーから自分の意見に対して反論されるのは少し怖いと感じる社員もいるようですが、それも良い機会として楽しんでもらいたいという思いで受験をしてもらっています。
GCASを導入した経緯
英語学習を長く続ける社員の中には、はっきりした学習効果を感じられないまま時間が経過してしまい、いつまで学習を続ければよいのか悩んでしまう者もいました。
そこで、社内できちんと目指すべきゴールを決めようという話になりました。特にスピーキングは外部テストを活用する必要性を感じ、いくつか比較・検討したうえでGCASの導入を決定しました。GCASは受験時間が約15分と短いため、社員の業務時間を長時間拘束することなく、オンラインで手軽に受験できる点が魅力だったことに加え、普段外国人とコミュニケーションをとる機会の少ない社員にとっては外国人と直接話せるテストであるところも決め手の一つでした。
英語研修の取り組み内容について

社員をレベルに応じて2つのクラスに分けて週一回のレッスンを行っています。
初級クラスでは、まずは基礎固めとしてTOEIC® Listening & Readingのスコアアップを目指して学習に取り組んでいます。一方、上級クラスでは英語学習の習慣化をサポートしており、レッスンの他に無料で自己学習できるツールやSNSを活用した英語学習法などを互いに共有して学習に取り組んでもらうよう呼び掛けています。そしてその効果測定としてGCASを活用しています。
試験結果の活用方法

現状は、GCAS CEFR B2到達を英語学習のゴールとして設定しています。まだ到達している社員はいませんが、今後もこのレベルを目指して取り組んでほしいと思っています。