研究対象別一覧 EIKEN BULLETIN 英検 研究助成 報告書

表示を絞り込む

選択条件をクリアする

キーワード検索

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.27 2015

日本人英語教師の英語観
―「国際語としての英語」を中心として―

東京都/立教大学大学院 在籍 行森 まさみ

▼研究概要
本研究では,日本人英語教師の「国際語としての英語」に対する意識とそれを構成する要因を検証し,教師の英語観の実態を明らかにすることを目的としてアンケート調査を行った。調査協力者は288名の高校教師で,t検定と探索的因子分析を用いて結果分析を行ったところ,英語でのコミュニケーション実践において,NS により強い意識を置いていることがわかった。その理由を表す英語観には,規範主義や英語圏への文化的関心,英語への言語学的関心,英語教育の知識志向および実用志向があることが明らかになった。自由記述回答では,実用性を重視する近年の英語教育の傾向が過度に進むことへの懸念も見られ,学校という場における英語教育のあり方を問うものもあった。そのような立場からすると,NNS として,NS だけではなく,より広く NNS とのコミュニケーションをも意識した「国際語としての英語」という概念は,実用主義を単に強化するものとしてとらえられる可能性が示唆された。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
世界諸英語
研究関連テーマ
EFL(English as a Foreign Language)
英語観
テスト・分析方法
因子分析
自由記述アンケート
5件法アンケート
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.26 2014

Peer Coaching が授業改善に与える影響・効果の検証
―拠点校・協力校制度の中での英語教師の意識―

秋田県/大仙市立大曲中学校 教諭(兼)教育専門監 吉澤 孝幸

▼研究概要
本研究は、同僚とのティームティーチングを通した授業改善であるPeer Coachingの影響・効果を「拠点校・協力校制度」の中で検証しようとしたケーススタディである。実践の切り口として、暗記や原稿を読み上げて話すスタイルからの脱却をめざした「メモに基づいたスピーキング指導」を設定し、授業改善を拠点校と協力校で共通実践した。これらの実践項目を、拠点校から協力校へ波及させる際に、教員が受ける影響・効果は拠点校と協力校の間で、どの程度違いが生じるのかどうかについて教師や生徒への質問紙などを中心として調査した。この実践で取り入れた指導に対する「肯定の度合い」は3校の間で有意な違いはないものの、Peer Coachingの実施回数に起因すると思われる違いは認められた。また、協力校の教員はPeer Coachingに対してどのような意識を持っているか、この点についても明らかにすることを試みた。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
ティームティーチング
研究関連テーマ
Can-do リスト
授業計画
スピーキング指導
ティームティーチング
プレゼンテーション
テスト・分析方法
授業観察
4件法アンケート
必要技能
リーディング
スピーキング
プレゼンテーション
英検 対象級
-

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.26 2014

日本とフィンランドにおける英語教育の比較

東京都/上智大学大学院 在籍 中村 啓子

▼研究概要
英語が国際社会で共通語として使用されることが多い現代では、日本と同様フィンランドでも多くの人々が英語を学んでいる。日本語の言語の系統は不明であるが、フィンランド語はウラル・アルタイ語族に分類され、両言語ともインド・ヨーロッパ語族に属すると考えられている英語とは語族が異なる。両国では英語を外国語として学習する環境にあるものの、その英語力には差があるように見える。例えば、両国のTOEFL iBT(January 2012からDecember 2012まで)の結果では、フィンランドはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの平均スコアが95(フルスコアは120)という好成績である。これは、英語と同じインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に分類されるドイツ(スコア96)やデンマーク(スコア98)に近い水準である。一方、日本の平均スコアは70で、アジア30か国中、下から3番目の成績である。そこで、本研究では、フィンランドの英語教育の現状を調べる一方、日本の現状や英語教員25名を対象としたアンケート調査の結果を比較しながら、日本の英語教育における課題と向上のヒントを探りたい。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
フィンランドの英語教育
研究関連テーマ
ノングレイドカリキュラム
テスト・分析方法
5件法アンケート
必要技能
-
英検 対象級
-

B:実践部門

EIKEN BULLETIN vol.25 2013

小学校外国語活動における内容言語統合型学習(CLIL)の実践と可能性【共同研究】

東京都/上智大学大学院 在籍・代表者 山野 有紀

▼研究概要
本研究は、外国語活動における他教科を取り入れた内容の充実とその指導方法の探究をめざし、内容言語統合型学習(CLIL)を取り入れ、その実現性と可能性を探ったものである。全国公立小学校5校において全10時間のCLILの実践授業を行い、そのうち4校では普段の外国語活動との比較分析も行った。 研究の結果、外国語活動におけるCLIL授業の実践が可能であることが検証された。 またそれらの実践より、 ①指導者、特に担任教諭の知識と経験を生かした、児童の興味・知的レベルに合う内容の充実、 ②多様な文脈の中での学習言語への慣れ親しみ、児童のコミュニケーション活動への積極的参加、 ③児童の知的レベルに考慮した思考活動の実践、 ④協同学習の質の向上、 ⑤文化・国際理解の体験的学習、以上5点を促進できる可能性が示唆された。 問題点としてはCLIL実践における、使用言語と教材作成の難しさが指摘された。これらより、さらなるCLIL実践の検証の必要性が挙げられた。
▼キーワード
研究対象
小学生
教師・教職者
研究メインテーマ
小学校英語活動
内容言語統合型学習(CLIL)
研究関連テーマ
学習指導要領(小学校)
国際理解
コミュニケーション活動
小学校英語活動
テスト・分析方法
Χ²検定
インタビュー
授業観察
ピクチャーカード提示課題
4件法アンケート
必要技能
スピーキング
英検 対象級
-

B:実践部門

EIKEN BULLETIN vol.25 2013

スピーチコンテストにおける評価方法

群馬県/安中市立松井田東中学校 教諭 福田 昇

▼研究概要
スピーチコンテストの審査評価をサブランク法で得点化し、「全体的評価」が「分析的評価」に代わる評価方法として可能か検証した。 参加者は準1級レベル英語教師19人、2級レベル英語教師15人、ALT 5名であった。実験は、「a.スピーチの順位づけを行う場合、分析的評価と全体的評価との審査結果に相違はないか。 b.分析的評価よりも全体的評価の方が、評価時間は短くなるか。 c.分析的評価よりも全体的評価は評価が容易であるか」の3つを調査した。 結果は、a. 2つの評価方法に高い順位相関が見られ、分析的評価は全体的評価よりも有意に得点差が生じた。b.全体的評価は分析的評価よりも時間的に有意に評価者の負担を軽減した。 評価者別に見た場合、ALTの分析的評価時間は全体的評価よりも有意に時間が長くかかったが、準1級レベル英語教師では有意差はなかった。 c.ただし、参加者は全体的評価は分析的評価よりも評価が容易であるとは思っていないことが示された。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
スピーチ
研究関連テーマ
ALT
ESL(English as a Second Language)
スピーキング能力
評価(指導者による)
流暢さ
テスト・分析方法
Χ²検定
サブランク法
スピアマンの相関係数
スピーチ
テューキー法
分散分析
5件法アンケート
必要技能
スピーキング
英検 対象級
英検準1級
英検2級

B:実践部門

EIKEN BULLETIN vol.25 2013

自己評価と他己評価を利用した自律的英語学習の探求
―高校生による英語スピーチを対象として―

神奈川県/神奈川県立横浜清陵総合高等学校 教諭 菅沼 洋子

▼研究概要
本研究は、生徒評価(自己評価・他己評価)と先生評価の関係を調査・研究することを目標とし、特に以下の4つの研究課題について考察をした。 1)生徒の自己評価と先生評価は1か月内に行われた3回の計測でどのように異なるか 2)生徒の他己評価と先生評価は1か月内に行われた3回の計測でどのように相関するか 3)自己評価と他己評価はどのように生徒の学習態度に影響を与えるのか 4)自己評価と他己評価はどのように学習者の自律性に影響を与えるのか なお、本研究のデータは、高校生の1分間英語スピーチを対象とする。リサーチ参加者は、英語母語話者の教師1名、日本語母語話者の教師1名、日本語母語話者の高校生26名である。生徒は、13名ずつの自己評価グループと他己評価グループの2グループに分けられ、スピーチ後に自己評価もしくは他己評価を行い、教師も同様に生徒のスピーチを評価した。結果は、自己評価グループの方が、Language Useの項目において先生評価との一致度を見せたが、他己評価グループは先生評価との相関を見せず、評価活動を3回繰り返しても、相関関係の発展は見られなかった。また、学習の自律性に関する影響度に関しても自己評価グループの方で変化が観察された。
▼キーワード
研究対象
高校生
教師・教職者
研究メインテーマ
自律的英語学習
研究関連テーマ
CEFR
自己評価
自立学習
自律性
スピーキング指導
動機づけ
テスト・分析方法
ウィルコクソンの符号付順位和検定
ケンドールの順位相関係数
5件法アンケート
必要技能
スピーキング
英検 対象級
-

B:実践部門

EIKEN BULLETIN vol.24 2012

音の出る絵本を取り入れた中学年のための小学校外国語活動【共同研究】
―高学年の外国語活動の準備段階としての活動―

東京都/新宿区立戸塚第一小学校・愛日小学校 外国語活動コーディネーター・代表者 執行 智子

▼研究概要
本研究は新宿区立の小学校4年生の外国語活動に、音の出る絵本を使用した課題解決の活動がどのような効果をもたらすかを調査したものである。 その結果、第1に英語を読むことに対する態度や意欲に項目について対応のあるt検定を行った結果、有意な差は見られなかった。よって、本活動が児童の英語を読むことに対する態度や意欲を高める効果が見られたとは言えない。 第2に、語彙に関する10項目について対応のあるt検定を行った結果、8項目において有意に差が見られた。よって、本活動が児童の語彙力を高める効果があったと言える。 第3に、活動を楽しんだかどうかの問いの平均値は、3.16であり、加えて児童の自由記述からも本活動を楽しんだ様子がうかがえたことより、音の出る絵本を使うことについて児童が肯定的にとらえていることが見られた。以上のことより、本活動を中学年に取り入れることは外国語活動の準備段階として意義があるものと考えられる。
▼キーワード
研究対象
小学生
教師・教職者
研究メインテーマ
小学校英語活動
研究関連テーマ
インタラクション
語彙力
小学校英語活動
テスト・分析方法
t検定
質問紙法(アンケート)
必要技能
リーディング
リスニング
英検 対象級
-

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.24 2012

英文読解力評価のための英文和訳テストの信頼性と妥当性

大分県/大分県立大分上野丘高等学校 指導教諭 麻生 雄治

▼研究概要
日本の高等学校における英語教育において、英文和訳テストは多用されているにもかかわらず、これまで英文和訳テストの信頼性や妥当性について検討した研究は少ない。 そこで、本研究では、日本人高校生の英文和訳テストの解答サンプルを用いて、現職高校英語教員がどのように採点するかを調べ、評価者間信頼性と評価者内信頼性を検討した。 さらに、多肢選択クローズテストの結果と比較し、基準連関妥当性を調べた。その結果、評価者間信頼性、評価者内信頼性ともに比較的強い相関関係があることがわかったが、かなり低い相関も見られ、採点結果は絶対的なものではなく、採点者に依存することがわかった。 また、英文和訳テストと多肢選択クローズテストとの比較においては、強い相関関係は認められず両者のテストでは読解力の測定する部分が異なっているということが明らかになった。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
英文読解力評価
研究関連テーマ
評価者間信頼性
評価者内信頼性
リーディング能力
テスト・分析方法
英文和訳テスト
多肢選択式テスト
ピアソンの積率相関係数
必要技能
リーディング
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.22 2010

授業を見つめる視点
―教員や生徒には授業がどう見えているか―

岩手県/岩手県立釜石高等学校 教諭 三野宮 春子

▼研究概要
本調査は,教員と生徒が授業のどの要素に注目し,どのように意味づけするかを関心事とする。協力者が自覚的・選択的に言語化した認知情報をデータとして,その内容と表現における一般傾向と個別性を扱う。授業を正確に(間違えて)観察しているかどうかを評価するものではない。  初めに,教員29名と高校生29名の協力を得てVTR視聴を伴う質問紙調査を実施し,自由記述式の回答をカテゴリー分類した。続いて,教員6グループ18名と筆者が視聴 VTRについて協議を行い,そのうち2グループの談話を分析した。  その結果,教員の回答の特徴として,「ねらい-評価」,「導入-展開-終末」など論理的・時間的関係を強く意識することなどが明らかになった。しかし,これらが必ずしも授業理解に役立っていないのではないかという疑問が生じた。一方,協議からは,相互作用の中で協力者が自身のビリーフを対象化しスキーマの特徴を自覚する様子を報告する。さらに,質問紙の回答,協議の発話それぞれに特徴的だった表現使用を比較する。  以上をもとに,「教員が授業を見る・理解する」ことの意味を考察する。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
授業研究
研究関連テーマ
英語運用能力
授業計画
ビリーフ
テスト・分析方法
自由記述アンケート
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.22 2010

チームティーチングにおける構成員のチーム認知の比較研究
―チーム力をつけるための提案―

三重県/三重県立四日市工業高等学校 教諭 橋爪 真理

▼研究概要
JETプログラムのチームティーチングが日本の英語教育に導入されて23年となるが,教育現場ではチームティーチングにやりにくさをいまだに感じている。  本論では,このやりにくさの原因はどこにあるのか,そしてチームをよりよく機能させ,チームワークを高め,教育効果を上げていくにはどうすればよいのか,またやりにくさを解消させるポイントは何かを探索的に考察した。  まず,質問紙を用意して三重県の中学校,高等学校に勤務する日本人英語教師と外国人指導助手に回答を依頼し,その回答結果から因子分析を行い,チームティーチングを構成する4尺度を作成した。次にこの尺度得点を使って,日本人英語教師と外国人指導助手が,チームおよびチーム活動をどのように考えているのか特性を探った。  そして,両者を比較分析することにより,やりにくさの要因を明らかにし,チーム機能を高めるには何を,どのように取り組んでいけばよいのか,可能性をいくつか提案した。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
ティームティーチング
研究関連テーマ
ALT
JETプログラム
JTE
ティームティーチング
テスト・分析方法
因子分析
7件法アンケート
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.21 2009

中学校・高等学校英語教師の,英語学習動機づけに対する認識に関する調査

兵庫県/兵庫県立西宮南高等学校 教諭 篠原 みゆき

▼研究概要
本研究の目的は英語学習動機づけ方略にかかわり,(1) 日本の英語教師の英語学習動機づけ方略重要認識度と,(2) 方略重要認識度と使用頻度の違いを調査することである。調査に参加したのは,日本全国の中学校・高等学校英語教師762名で,調査は2008年6月から8月に行われた。その結果,(1)については,重要認識度が高い順に,「適切な教師行動」,「適切な活動提示」,「生徒の自信を高める」,「学習活動を面白くする」,「学習習慣の確立を支援する」,「個人の違いに合わせる」,「生徒の自律を高める」,「生徒の努力を認める」,「心地よい教室雰囲気作り」,「グループの結束と規範を高める」,「生徒の目的意識を高める」,「生徒を英語関連価値に親しませる」であった。(2)については,重要認識度に比べて使用頻度が低かったのは「学習活動を面白くする」と「個人の違いに合わせる」で,高かったのは「学習習慣の確立を支援する」と「生徒の努力を認める」,どちらも低かったのは「生徒の目的意識を高める」,「グループの結束と規範を高める」,「生徒を英語関連価値に親しませる」であった。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
動機づけ
研究関連テーマ
学習意欲
動機づけ
内発的動機づけ
テスト・分析方法
6件法アンケート
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.20 2008

英語活動で ALT が行う授業の調整
―ALTと子供のコミュニケーションの検討に基づいて―

京都府/京都大学大学院 在籍 黒田 真由美

▼研究概要
経験の浅い ALT(Assistant LanguageTeacher)は子供とのかかわり方を工夫するが,授業計画の変更には困難を抱えることが知られている。本研究では,経験を積むことによって,ALTの授業調整がどのように変化するのかを明らかにすることを試みた。公立小学校で行われている5,6年生(全4クラス)の観察に基づき,ALTが主導する英語の授業内容の変化について検討した結果,授業計画を踏まえながら授業内容を取捨選択したり,時間配分を調整する様子がとらえられた。また,子供の反応をもとに臨機応変にかかわり方を変えるだけでなく,長期的な視野に基づいて授業計画を調整することが明らかになった。さらに,初期の授業で持っていた方針の変更を明示することはなかったが,子供に合わせて実質的に方針を変化させ,子供の力に応じた授業となるように子供とのかかわり方を工夫することが明らかになった。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
ALT
研究関連テーマ
ALT
コミュニケーション能力
自己効力感
授業計画
テスト・分析方法
インタビュー
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.20 2008

高校入門期における生徒と教員の学習内容に関する意識調査【共同研究】
―中高連携を改善するために何が必要か?―

東京都/東京都立美原高等学校 副校長・代表者 桑原 洋

▼研究概要
中学校の学習内容を踏まえた指導を高等学校教員が行っているか。約200名の全国の教員の協力を得て,中学校英語教科書6社で共通な語彙数,語彙・連語(既習,未習),言語材料(既習,未習),教員の経験などについて,アンケートを実施した。さらに,都立高校の生徒約360名を対象に,中学校における既習語彙・連語,既習言語材料,英語学習の習慣などについて,アンケートを実施し,教員対象のアンケート結果と比較した。教員の正解率は,6社の教科書に共通な語彙数(15%)<未習語彙・連語(18%)<既習語彙・連語(50%)<言語材料(59%)の順番で高くなった。言語材料に教員の知識が偏重しているとも考えられる。一方,高校生では,言語材料の正解率(51%)と語彙・連語の正解率(48%)にあまり差がなく,理解が同じ程度とも言える。中学校英語教科書や中学校学習指導要領などを直接読み,高校教員が中学校における既習内容を正確に把握することが喫緊の課題である。
▼キーワード
研究対象
高校生
教師・教職者
研究メインテーマ
中高連携
研究関連テーマ
学習指導要領(中学校)
検定教科書
語彙
テスト・分析方法
自由記述アンケート
3件法アンケート
4件法アンケート
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.20 2008

教師が推測する高校生のリスニング中の意識・方略使用と実態との比較

大分県/大分県立安心院高等学校 教諭 渡辺 眞一

▼研究概要
本研究の目的は, (1) 日本の高校生の英語リスニング中の意識及び方略使用を把握するためのリスニング専用の質問紙を作成する,(2) 高校生,日本人英語教師双方に同じ質問紙調査を実施し,各グループの特色と相違とを明らかにし,効率的なリスニング指導に役立つ示唆を得ることである。質問紙調査は113名の進学希望の生徒,23名の進学高の教師に対して行われ,生徒はリスニングテストを受けた後,自らの意識・方略を質問紙に回答し,教師は自分が担当する生徒がどのようにリスニングを行っているかを推測して回答した。結果として,(1) 教師が生徒のリスニング時の行動を低めに評価する傾向,(2)「計画 / 評価」を指導することの重要性,(3)「問題解決」とリスニング成績との相関,(4) 生徒の「集中」重視,「計画 / 評価」軽視の傾向,などが解明された。また,教師が推測する生徒の意識と実態との間にはかなりの相違があり,質問紙調査などを利用して実態を把握し,現状に即した指導を行うことの重要性が明らかになった。
▼キーワード
研究対象
高校生
教師・教職者
研究メインテーマ
リスニング能力
研究関連テーマ
リスニング指導
リスニング能力
テスト・分析方法
MALQ(Metacognitive Awareness Listening Questions)
t検定
ピアソンの積率相関係数
6件法アンケート
必要技能
リスニング
英検 対象級
-

A:研究部門

STEP BULLETIN vol.19 2007

項目応答理論を応用した英作文評価者トレーニングの有効性について

兵庫県/神戸市立大池中学校 教諭 占部 昌蔵

▼研究概要
自由英作文を評価するときに,評価の信頼性を議論されることがある。では,どのようにしてその信頼性を高くすることができるのか。本研究では,トレーニングを受けた評価者が行う評価が,前回の評価に比べてどの程度変化するのかを調べることによって,項目応答理論を応用した評価者トレーニングの有効性を検討した。同時に,評価者の背景によって信頼性に違いが見られるのかも検討した。評価基準は,ESL Composition Profileを使用した。この評価基準は,内容,構成,語彙,言語使用,(句読点,文法などの)メカニクスの5観点から構成されている。12名の英語科教員と8名の大学院生が,100名の高校生が書いた英作文を,この評価基準を用いて評価した。 結果,今回の評価者トレーニングは効果があることが確認された。また,評価者の背景によって信頼性に大きな違いは見られなかった。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
項目応答理論(IRT)
評価者トレーニング
研究関連テーマ
ESL(English as a Second Language)
自由英作文
評価者間信頼性
評価者内信頼性
テスト・分析方法
自由英作文
ピアソンの積率相関係数
マン・ホイットニーのU検定
必要技能
ライティング
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.19 2007

小学校におけるALT と子供のかかわりの変化の一例
―子供の発音に対するALTの応答に注目して―

京都府/京都大学大学院 在籍 黒田 真由美

▼研究概要
ALT主導で行われる英語活動を観察し,ALTが問いを発する場面の変化について検討した。9月から3月に実施された,小学校4年生の授業を対象に分析を行った。カテゴリー分析からは,ALTの個々の子供への働きかけが減少すること,学級担任への問いが増加することが見られた。また,子供の不適切な応答や無反応な状態に対して,ALTは子供に他の可能性を提案していた。さらに,事例分析から,ALTの変化として,子供の発話を活発化させ,クラス全体を巻き込んだ授業へと移行すること,1つの問いの機能を複雑化させること,子供観の変化が見られた。授業実践を通して,ALTの発話には「教師」らしさが現れるようになったと言えよう。
▼キーワード
研究対象
教師・教職者
研究メインテーマ
ALT
研究関連テーマ
ALT
ティームティーチング
テスト・分析方法
-
必要技能
-
英検 対象級
-

A:研究部門

STEP BULLETIN vol.18 2006

指導と評価の一体化をめざした信頼性の高い英作文評価基準表の作成: 多変量一般化可能性理論を用いて

東京都/津田塾大学 演習助手 大久保 奈緒

▼研究概要
本研究においては,英作文評価基準表を作成し,その評定項目及び,評定者に関する信頼性の検討を多変量一般化可能性理論や評定者フィードバックを用いて検討した。この評価表は,ジャンル分析研究を参考に作成された。内容,構成,語彙,言語使用の4観点から成立し,各観点に,3から4の下位項目が設置されている。3人の英語母語話者である英語教師が,41人の大学生が書いた英作文を,この評価表を用いて評定した。多変量一般化可能性理論を用いた分析では,信頼性の高い結果が導き出された。しかし,語彙と言語使用の多変量一般化可能性係数,多変量信頼度指数が,内容及び構成に比べ信頼性の低い結果となり,前者2観点については改善が示唆された。また,評定者フィードバックから,内容・構成の採点の際に,評定者が過去の経験から構築された内的基準と本評価表との間で,すり合わせを行っている様子が浮かび上がった。2003年に発表された「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」(文部科学省, 2003)の中では,実践的コミュニケーションが強調され,英語をコミュニケーションの手段として使用し,4技能の育成を図ることが推進されている。このような流れとともに,2004年には英検において1級に自由英作文が,準1級に記述式問題が導入されるなど,和文英訳や一文単位の英作文に限らない,まとまりのある英文を書く能力が求められる傾向が強まっている。しかし,英文ライティングの評価は評価観点が多岐にわたり,複雑であるため敬遠されがちである。本研究においては,英文ライティングの指導内容を反映した英作文評価基準表(以下,評価表)を作成し,その採点項目及び,評定者に関する信頼性の検討を多変量一般化可能性理論や評定者フィードバックを用いて検討する。
▼キーワード
研究対象
大学生
教師・教職者
研究メインテーマ
評価者トレーニング
研究関連テーマ
フィードバック
メタ言語能力
テスト・分析方法
CASEC
一般化可能性理論
共分散構造分析
質問紙法(アンケート)
信頼性指数
分散分析
ライティング・タスク
必要技能
ライティング
英検 対象級
-