研究対象別一覧 EIKEN BULLETIN 英検 研究助成 報告書

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C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.26 2014

新旧中学検定教科書のメタ分析
―語用論的観点からのテキスト分析―

東京都/上智大学大学院 在籍 日浅 彩子

▼研究概要
本研究は、平成20年に改定された新学習指導要領の影響を調査目的とし、学習指導要領が規定する「言語の働き」という項目に着目して、教科書会話文の言語機能としての取り扱いのされ方、すなわち語用論的観点に着目して教科書の新旧比較を行い、指導要領の改訂と教科書の変化の関係について検証した。中学3年生の英語教科書6種のうち、会話文を対象に、指導要領「言葉の働き」の具体例の項目を基にして類型化し、主として量的な分析を行った。分析の結果、「言葉の働き」の扱いについて、教科書間で共通した変化の傾向は見られなかった。指導要領による「言葉の働き」の取り扱いに対する教科書への直接的な影響はなかったということが示唆されたのである。本研究の結果を基に、「言葉の働き」にも十分な配慮をした教科書の作成が望まれる。
▼キーワード
研究対象
教科書
研究メインテーマ
検定教科書
メタ分析
研究関連テーマ
学習指導要領(中学校)
検定教科書
語用論
テスト・分析方法
-
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.26 2014

新課程版高校検定教科書における英検 Can-do リストと関連のあるタスク【共同研究】

新潟県/長岡工業高等専門学校 准教授 田中 真由美

▼研究概要
本研究では「英検 Can-do リスト」、英語教科書に見られるタスク、そしてパフォーマンス評価の関係を明らかにし、教材、指導そして評価のあり方について示唆を得ることを目的として2つの調査を行った。調査1では、「コミュニケーション英語Ⅰ」と「英語表現Ⅰ」の検定教科書における「英検 Can-do リスト」と関連のあるタスク数を調査した。その結果、教科書内の「書く」タスクと「話す」タスクのほとんどが「英検 Can-do リスト」の「まとめ表現」と関連することがわかった。調査2では教科書のタスクが英語の授業でどのように修正されているかを調べた。教科書のタスクはそのまま使われるのではなく、話題の修正やパフォーマンス評価基準の設定により生徒の実生活や英語力に合った難易度に変えられることがわかった。
▼キーワード
研究対象
教科書
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
英検 Can-do リスト
検定教科書
研究関連テーマ
英検 Can-do リスト
学習指導要領(高等学校)
学習到達目標
検定教科書
コミュニケーション
テスト・分析方法
インタビュー
質問紙法(アンケート)
必要技能
ライティング
スピーキング
英検 対象級
英検準1級
英検2級
英検準2級
英検3級
英検4級

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.26 2014

新課程版高校検定教科書における英検 Can-do リストと関連のあるタスク【共同研究】

新潟県/長岡工業高等専門学校 准教授 田中 真由美

▼研究概要
本研究では「英検 Can-do リスト」、英語教科書に見られるタスク、そしてパフォーマンス評価の関係を明らかにし、教材、指導そして評価のあり方について示唆を得ることを目的として2つの調査を行った。調査1では、「コミュニケーション英語Ⅰ」と「英語表現Ⅰ」の検定教科書における「英検 Can-do リスト」と関連のあるタスク数を調査した。その結果、教科書内の「書く」タスクと「話す」タスクのほとんどが「英検 Can-do リスト」の「まとめ表現」と関連することがわかった。調査2では教科書のタスクが英語の授業でどのように修正されているかを調べた。教科書のタスクはそのまま使われるのではなく、話題の修正やパフォーマンス評価基準の設定により生徒の実生活や英語力に合った難易度に変えられることがわかった。
▼キーワード
研究対象
教科書
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
英検 Can-do リスト
検定教科書
研究関連テーマ
英検 Can-do リスト
学習指導要領(高等学校)
学習到達目標
検定教科書
コミュニケーション
テスト・分析方法
インタビュー
質問紙法(アンケート)
必要技能
ライティング
スピーキング
英検 対象級
英検準1級
英検2級
英検準2級
英検3級
英検4級

A:研究部門

EIKEN BULLETIN vol.25 2013

Coh-Metrix によるテキスト理解に必要な語彙熟達度の数値化
―語彙知識の広さ・深さ・アクセス速度を中心に―

茨城県/筑波大学大学院 在籍 濱田 彰

▼研究概要
本研究は、テキストに含まれる単語の特性を数値化するCoh-Metrixを用いて、英検テキストの読解に必要な語彙熟達度を予測した。 2つの調査を行い、語彙知識の広さ、深さ、およびアクセス速度を要求する語彙特性(e.g.,頻度・多義性・親密度)とテキスト理解度とのかかわりを検証した。 調査1では、英検1級から3級までのテキストを対象とし、各語彙特性が受験級によってどのように異なるのかを分析した。その結果、上位の受験級になるほど(a)低頻度語、(b)下位概念に位置する名詞と動詞、(c)意味を想起しにくい単語の割合が増加することがわかった。 学習者のテキスト理解度とテキストに含まれる単語の特性とのかかわりを検証した調査2では、単語の頻度・多様性・心像性が英検テキストの理解度に影響を与えることが示された。 さらに、これらの指標を組み合わせた回帰モデルを利用することで、一定のテキスト理解度に到達するのに求められる語彙熟達度を予測できることが明らかとなった。
▼キーワード
研究対象
大学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
Coh-Metrix
語彙力
研究関連テーマ
コロケーション
語彙知識
語彙力
リーディング能力
テスト・分析方法
一元配置分散分析
語彙テスト
重回帰分析
テューキー法
読解テスト
筆記再生テスト
ボンフェローニ法
必要技能
リーディング
英検 対象級
英検1級
英検準1級
英検2級
英検準2級
英検3級

A:研究部門

EIKEN BULLETIN vol.25 2013

マクロルールに基づくメインアイディア理解能力の検証

茨城県/筑波大学大学院 在籍 木村 雪乃

▼研究概要
要約課題の評価に用いられるマクロルール(削除、一般化、構成)の観点から、日本人英語学習者のメインアイディア理解能力を検証した。 調査1でリーディングテストに含まれる設問を分類した結果、英検ではテキスト中の詳細情報を削除する項目が多く見られた。一方で、TOEFLでは下位命題を上位命題に置き換える一般化が、センター試験では書かれていないメインアイディアを推論する構成の設問が含まれていた。 調査2Aでは調査1で分類した項目を大学生に解答させた結果、3つのマクロルール間で正答率に差は見られなかったが、メインアイディア理解問題よりも詳細情報問題の正答率が有意に高かった。 最後に調査2Bで英検のテキストを用いて要約課題を行った結果、一般化や構成よりも削除の使用が多くなっていたが、テキストの性質によっては一般化や構成が使用されやすいものもあった。得られた結果について、多肢選択式テストと要約課題の差異という観点から考察を行った。
▼キーワード
研究対象
大学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
マクロルール
メインアイディア
研究関連テーマ
Can-do リスト
EFL(English as a Foreign Language)
語彙知識
リーディング能力
テスト・分析方法
TOEFL
t検定
英検問題(リーディング)
センター試験
多肢選択式テスト
読解テスト
二元配置分散分析
必要技能
リーディング
英検 対象級
英検1級
英検準1級
英検2級
英検準2級

B:実践部門

EIKEN BULLETIN vol.25 2013

英語の試験における語用論的能力を問う問題の出題傾向調査とその指導
―発話行為の指導―

東京都/上智大学大学院 在籍 深澤 英美

▼研究概要
本研究は大学入試センター試験、実用英語技能検定、Test of English for International Communication(TOEIC)に出題された問題の中から、正解するために語用論的な知識が必要となると考えられる問題を取り上げ、どのような発話行為が出題されているのかを分析した。また、それをもとにTOEICに関する語用論的内容を学生に指導し、効果を検証した。 その結果、上記の英語の試験には語用論的知識が必要な問題が出題されており、特に依頼や提案などの発話行為が出題されていた。それをもとにTOEICについての語用論的内容の指導を行った結果、TOEIC新公式問題集のリスニング問題の正解数には貢献しなかったが、指導後には指導前には使えなかった新しい依頼の表現を使えるようになった学生もいた。また、授業中に学生同士のグループワークや教員からのフィードバックをすることによって、学生に語用論的な気づきが生まれている可能性が示唆された。
▼キーワード
研究対象
大学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
語用論的能力
研究関連テーマ
オーラル・コミュニケーション
コミュニケーション能力
語用論
テスト・分析方法
TOEIC
英検問題(リスニング)
スピーキングテスト
センター試験
フィードバック
必要技能
スピーキング
英検 対象級
英検1級
英検準1級

A:研究部門

EIKEN BULLETIN vol.24 2012

Latent Semantic Analysis(LSA)による空所補充型読解テストの解明
―文レベルの意味的関連度を観点として―

茨城県/筑波大学大学院 在籍 名畑目 真吾

▼研究概要
本研究は概念間の意味的関連度を産出するLSAを用いて、空所補充型の英文読解問題の特性を解明しようとしたものである。2つの調査を行い、空所が含まれる文の意味的関連度と項目の難しさとのかかわりを検証した。 調査1では、英検の複数の受験級で用いられている問題を対象とした分析を行った。その結果、上位の級では下位の級と比べて、空所を含む文とその前後の文、および異なるパラグラフに含まれる文との意味的関連度が有意に低いことが示された。 調査2では、空所補充問題を学習者に解答させ、そのデータから算出される項目の難しさと空所が含まれる文の意味的関連度のかかわりを検証した。その結果、熟達度の低い学習者では、空所が含まれる文と正答となる語の意味的関連度が高い場合にその項目の正答を導きやすくなる可能性が指摘された。 本研究における2つの調査から、空所補充読解問題の難易度には、空所が含まれる文の意味的な関連度がさまざまな形でかかわることが示唆された。
▼キーワード
研究対象
高校生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
LSA(Latent Semantic Analysis)
研究関連テーマ
熟達度
リーディング能力
テスト・分析方法
空所補充テスト
二元配置分散分析
偏相関分析
ボンフェローニ法
ラッシュ・モデル
必要技能
リーディング
英検 対象級
英検1級
英検準1級
英検2級
英検準2級

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.24 2012

中等教育現場に有意な資格試験のあり方に関する研究
―実用英語技能検定とTOEIC,その他資格試験との比較,および今後における課題―

三重県/日生学園第一高等学校 教諭 山西 敏博

▼研究概要
本論は以下の8点に対して分析を行い、提言をしていくことを研究目的とする。 1.英検とTOEIC.TOEIC Bridge、工業英検における中等教育現場に対する有益性 2.英検の優位性:英検とセンター試験との関連性、TOEICとの比較 3.英検のTOEIC、TOEIC Bridgeと比較しての課題 4.英検の中等教育現場への取り組み方 5.中等教育学校現場の教員が欲している資料 6.保護者に対して有益性を訴える資料 7.その他に対する意見・提言 8.総括:課題と提言 これらに関して、外部試験として定評のある資格英語試験である英検とTOEIC(Bridge)を、大学入試センター試験英語科目との獲得得点などの相関性と比較検討しながら、今後の指標としていくことをめざす。 その結果、英検は中等教育現場において、語彙や学習内容項目他の点でTOEICやTOEIC Bridge、その他の試験よりも優位性を示すことがわかった。
▼キーワード
研究対象
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
資格試験
研究関連テーマ
語彙
テスト・分析方法
TOEIC
英検問題(スピーキング)
英検問題(ライティング)
英検問題(リスニング)
英検問題(リーディング)
センター試験
必要技能
-
英検 対象級
英検1級
英検準1級
英検2級
英検準2級
英検3級
英検4級
英検5級

A:研究部門

EIKEN BULLETIN vol.23 2011

多肢選択式問題は公平か
―記憶保持の強さから―

茨城県/筑波大学大学院 日本学術振興会特別研究員DC・在籍 高木 修一

▼研究概要
多肢選択式問題における錯乱肢の重要な役割として、正答する能力のない受験者が当て推量により正答選択肢を選ぶのを防ぐことがある。そこで、本研究は、より効果的に機能する錯乱肢について、錯乱肢情報の記憶保持の観点から現状の調在および実証研究を行った。まず、現在運用されている読解テストの中から英検、センター試験およびTOEICを対象とし各テストにおける錯乱肢に記憶への保持のされやすさの観点がどの程度反映されているのかを調査した。その結果、いずれのテストにおいても記憶保持の観点はほとんど反映されていないことが明らかとなった。その上で、記憶に保持されやすい錯乱肢と保持されにくい錯乱肢を含んだ読解問題を作成し、日本人大学生に解答させた。その結果、記憶に保持されにくい錯乱肢は効果的に機能していなかったが、記憶に保持されやすい錯乱肢は特に得点が低い受験者に対して従来の錯乱肢よりも効果的に働くことが明らかとなった。
▼キーワード
研究対象
大学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
多肢選択式問題
研究関連テーマ
語彙力
テスト・分析方法
TOEIC
一元配置分散分析
英検問題(リーディング)
センター試験
多肢選択式テスト
テューキー法
二元配置分散分析
ボンフェローニ法
必要技能
リーディング
英検 対象級
英検2級
英検準2級

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.23 2011

高等学校ライティング教科書における「書くこと」の課題比較分析

茨城県/筑波大学大学院 博士後期課程・在籍 小早川 真由美

▼研究概要
高等学校ライティング教科書23冊における「書くこと」の課題を分類し、どのような課題が教科書内で多用されているのか、それらの課題は学習指導要領が求めるライティング能力を育成するのに適切な課題か、分析を行った。各ライティング教科書では制限作文や和文英訳の課題が多く設定されていたが、全体的な特徴として、誘導作文と自由英作文の課題の占める割合は少なかった。さらに、現行の学習指導要領の記述内容がどのように教科書内でライティング課題として具現化されているか、検証した。自由英作文の課題として、自分の考えなどを整理して書く活動や、文章の構成や展開に留意しながら書く活動は設定されていたが、書き直す活動や読み手を想定して書く活動を設定している教科書は少なかった。そのため、教科書内の自由英作文の課題にこのような書く活動を取り入れていくことにより、「実践的コミュニケーション能力」の育成を支援する必要があると示唆される。
▼キーワード
研究対象
教科書
研究メインテーマ
検定教科書
研究関連テーマ
学習指導要領(高等学校)
コミュニケーション能力
テスト・分析方法
Χ²検定
自由英作文
和文英訳テスト
必要技能
ライティング
英検 対象級
-

C:調査部門

EIKEN BULLETIN vol.23 2011

読解ストラテジー調査と語彙ストラテジー調査から見る自立的学習者の傾向について

新潟県/新潟県立長岡工業高等学校 教諭 根本 栄一

▼研究概要
新潟県立柏崎翔洋中等教育学校SELHi研究『自立的・自発的学習者の育成を目指した中高一貫リーディングプログラムの開発』は、英検2級取得者は自立的学習者である、と定義づけ、研究を行ったが、統計的に定義を実証するに至らなかった。今回はその継続研究として、英検2級取得直後と2級取得後1年経過した同じ生徒の読解および語彙ストラテジー意識調査を分析し、生徒が自立的学習者となりうる転換点を探し出すことを目的とした。各ストラテジーから3要因[トップダウン(TD)、トップダウン+ボトムアップ(TD+BU)、ボトムアップ(BU)]の計6つの質問項目群を抽出し、分析を行った。その結果、2級取得直後と2級取得1年後でともに整合性が示された質問項目は読解BU、語彙BU、読解TD+BUの3群であった。次に読解と語彙ストラテジー意識の変化を検討するため、下位尺度得点の平均点を比較した。この結果、読解TD(r = .50、p < .01)、読解TD+BU (r=. 77、p<.001).語彙TD(r= .51、pく.001)、語彙TD+BU(r=.63、p<.001)の4群で有意であったが、読解BUと語彙BUでは有意でなかった。最後に読解および語彙の下位尺度聞における2級取得直後と1年後の関係を検討し、読解と語彙との問で中程度の相関が認められた。認知ストラテジーならびにメタ認知ストラテジー意識の変容は.自立的学習者の特徴である、スキルの自動化が図れるレベルに達しておらず、2級取得1年後では英文読解における自立的学習者への変容は期待できないと結論づけた。
▼キーワード
研究対象
高校生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
自立学習
研究関連テーマ
自立学習
ボトムアップ処理
メタ認知
テスト・分析方法
クラスター分析
主因子分析
テューキー法
必要技能
リーディング
英検 対象級
英検2級

A:研究部門

STEP BULLETIN vol.22 2010

テキストマイニングによる学習者作文における談話能力の測定と評価

大阪府/大阪大学大学院 在籍 小林雄一郎

▼研究概要
本研究では,日本人中学生,高校生,大学生の英作文を集めた「学習者コーパス」を解析し,(1) 中学生,高校生,大学生と学年が上がるにつれて,談話標識の頻度や使用傾向はどのように変化するのか,(2) 学習者(中学生,高校生,大学生)と母語話者の間には,談話標識の頻度や使用傾向にどのような違いがあるのか,という2 点に光を当てて,量的分析と質的分析を行った。また,談話標識に関して,先行研究ではさまざまな定義や構成要素が提案されているが,本研究では Hyland(2005)の metadiscourse markers の定義とリストに準拠した。  その結果,接続表現(transitions, frame markers),視点(self-mentions),心的態度(hedges, boosters)といった多くの点において,習熟段階の異なる学習者の間,そして学習者と母語話者の間に頻度や用法に関する大きな差異が見られた。
▼キーワード
研究対象
大学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
ライティング能力
研究関連テーマ
コーパス
語彙力
ライティング能力
テスト・分析方法
対応分析
ピアソンの積率相関係数
必要技能
ライティング
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.22 2010

中学校検定教科書で学習される語彙,学習されない語彙
―延べ語数、異なり語数、語彙レンジの視点から―

東京都/日野工業高等学園 教諭 村岡 亮子

▼研究概要
本研究の目的は,1)中学英語教科書に出現する語彙の特徴を明らかにすること,2)それをもとに指導者が学習者に適切な語彙指導を行う助けとなる資料を提供すること,である。英語学習において語彙習得の必要性は言うまでもないが,本格的な英語学習入門期である中学校での教科書を使用した語彙学習は特に重要だと考えられる。  本研究では,6社の教科書を2つの視点から調査した。まず,各社の教科書に出現する異なり語数(token),品詞の割合,各社にまたがって出現する語彙のレンジを調査し,6社の教科書に出現する語彙の特徴を明らかにした。次に,最も異なり語の出現が多かった SUNSHINE ENGLISH COURSE 1-3. の延べ語数(total)を調べ,語彙の出現頻度を調査した。また,出現回数が多いほど語彙を習得できるという仮説のもと,反復回数別に語彙を集計し,学習されやすいと思われる語とそうでない語を分類した。  研究の結果,中学英語教科書に出現する語彙には以下のような特徴があることが明らかになった。 1) 使用する教科書によって,学習する語彙に相当なばらつきが出る。 2) 6社の異なり語の品詞の割合はほぼ同じである。特徴的な違いは名詞である。異なり語を多く扱っている教科書は名詞の割合が高い。 3) SUNSHINE ENGLISH COURSE 1-3. に関して,繰り返しの回数が多く学習効果が高いと思われる語は全体の約24%,比較的効果があると思われる語は全体の約7%であり,この2つの合計でも31%程度である。 4) 以上のことから,語彙指導には特に注意を払わなければ中学生の語彙力は不足する傾向だと言える。
▼キーワード
研究対象
教科書
研究メインテーマ
検定教科書
研究関連テーマ
異なり語数
語彙指導
テスト・分析方法
-
必要技能
-
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.22 2010

大学入試英作文の語彙分析
―異なるコーパス間の比較から―

新潟県/長岡工業高等専門学校 教諭 占部 昌蔵

▼研究概要
本研究は,入試英作文の中で出題されることの多い和文英訳問題に的を絞って英文を収集し,それをコーパス化したものを分析し,その特徴を明らかにすること,および,高校生の書いた自由英作文コーパスと比較することによって,それぞれどのような相違点があるのかを探ることであった。主な分析に使用したソフトはAntConcとRangeである。主な分析結果は,次の4点である。 (1) 入試英作文の方が,多くの種類の語を使用しているということ。 (2) 頻度順で上位30位までの分析では,自由英作文の方が,わずかに内容語の使用が上位に来ているということ。 (3) 語彙難度分析では,大きな違いは示されなかったが,入試英作文の方が,難度の高い語をより多く使用しているということ。 (4) 特徴語分析では,自由英作文に比べて入試英作文では what が顕著に使用されており,その品詞が関係代名詞であったということ。  最後に,データ収集の方法やタグ付けなど今後の課題を提示した。
▼キーワード
研究対象
大学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
語彙分析
大学入試
研究関連テーマ
異なり語数
コーパス
語彙力
産出量
テスト・分析方法
コンコーダンス分析
和文英訳テスト
必要技能
ライティング
英検 対象級
-

A:研究部門

STEP BULLETIN vol.17 2005

英語能力テストにおけるマルチリテラシー
―イメージの発信するメッセージを読む―

静岡県/静岡県立静岡西高等学校 教諭 松下 明子

▼研究概要
言語に加え視覚イメージがあふれる現代は,言語リテラシーだけでなく,ビジュアルリテラシーも求められている。ビジュアルリテラシーを高めるためには,言語にも存在するような「文法」の存在を意識することが必要であろう。英検の二次試験でもまた,パッセージに加えイラストが使われている。イラストの中で,個々の要素はどのようにかかわり合ってメッセージを作り出しているのか。受験者はそれらの要素とどのような関係を築き,どのようなメッセージを受け取っているのか。 この研究では以上の点に注目し,2003年度と2004年度に使用された準2級と3級のイラストの分析をビジュアル文法を用いて行う。それぞれの級の傾向や問題点が明らかになる中で,同一回で使用される数種類のテストが公平に受験者の言語能力を測定できるよう,留意項目を特定する。
▼キーワード
研究対象
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
ビジュアルイメージ
研究関連テーマ
内容理解
テスト・分析方法
英検問題(スピーキング)
ピクチャーカード提示課題
必要技能
-
英検 対象級
英検準2級
英検3級

A:研究部門

STEP BULLETIN vol.17 2005

リーディングテストにおける質問タイプ
―パラフレーズ・推論・テーマ質問と処理レベルの観点から―

茨城県/筑波大学大学院 博士課程・在籍 清水 真紀

▼研究概要
本研究ではリーディングプロセスの観点から,英検,TOEFL,大学入試センター試験のテスト構成を明らかにし,さらに上位・下位レベルの処理の概念も加え,これら異なるレベルの処理間にどのような関係があるかについて調べた。 まず,各テストの質問を,内容の観点から「パラフレーズ質問」,「推論質問」,「テーマ質問」,「指示質問」,「語彙質問」,「文章構造質問」の6種類に分類した結果,TOEFL が多様な種類の質問から構成されているのに対し,英検は明示的な情報について問う質問が多く,また,センター試験はこれらの中間とも言える特徴をなしていることがわかった(調査1)。さらに,「推論質問」,「テーマ質問」,「文章構造質問」を上位レベルの処理,そして「パラフレーズ質問」を下位レベルの処理とした場合,上位レベルの処理は下位レベルの処理よりも難しいことが示された。また上位・下位レベルの処理の相関は中程度であることがわかった(調査2)。 これらの結果から,質問内容は項目困難度に影響を及ぼす重要な要因の1つであると考えられること,そして幅広い技能を含めたリーディング能力を測定する場合にはさまざまな内容の質問をテストに含めることの重要性が示唆された。
▼キーワード
研究対象
大学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
テスト形式
リーディング指導
研究関連テーマ
テスト形式
パラフレーズ
リーディング指導
テスト・分析方法
TOEFL
一元配置分散分析
英検問題(リーディング)
センター試験
多肢選択式テスト
テューキー法
ピアソンの積率相関係数
必要技能
リーディング
英検 対象級
英検2級

B:実践部門

STEP BULLETIN vol.16 2004

外国語としての英語の習得と運用能力向上に効果的なパーソナルコンピューター用学習ソフトウエアの開発

静岡県/静岡市立高等学校定時制課程 教諭 杉山 潔実

▼研究概要
本実践の目的は,英語などの外国語学習者が利用し,外国語を言語的に習得し,運用能力を向上させることに効果的なパーソナルコンピューター(以下パソコン)用学習ソフトウエアの開発である。言語習得の過程にはいかなる学習活動が望ましいかについての考察をふまえ,学習者が使いやすく,習得効率の高い学習が行える学習ソフトの開発をめざし,制作,改良を続けてきた。
▼キーワード
研究対象
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
オンライン学習
研究関連テーマ
英語運用能力
オンライン学習
ディクテーション
リスニング指導
テスト・分析方法
-
必要技能
リーディング
リスニング
ライティング
英検 対象級
-

C:調査部門

STEP BULLETIN vol.16 2004

中学生(英検3級)はALTの修正フィードバックをどの程度知覚するのか
―対話者と傍聴者のlistening positionの違いによる知覚量の分析―

北海道/伊達市立伊達中学校 教諭 大塚 謙二

▼研究概要
本研究は,中学3年生(英検3級取得者)が,ALT(Assistant Language Teacher)とのjigsaw task を用いたinteraction(相互交渉)を通して,ALT から戻される修正feedback をどの程度理解しているのかを質的量的に調査することを目的としている。 また,英語の授業に目を向けてみると,教室環境ではALT や日本人教師(JTE)が学級全体の中で生徒と英語でinteraction をすることも多く見られる。それが行われている場面では,生徒たちは対話者(interlocutor)と傍聴者(auditor)という2種類の立場になっている。本研究では,このlistening position の違いがfeedback の知覚量にどのような影響を及ぼすのかについても調査した。 更に,task 活動を繰り返すことや普段の触れあいによって生じるALT との親近性の増加(緊張感の低下)がfeedback の知覚にどのような影響を及ぼすのかも検証してみた。 結果としては,task を実施する上で,意味のやり取りに大きく影響する発音と語彙に関するfeedbackは比較的知覚されていたが,言語の構造に関するものは,それに比べてあまり知覚されていなかった。また,listening position の違いでは,傍聴者の方が対話者よりもfeedback を10%程度多く知覚することができていた。さらに,ALT との親近性が高まるとともに緊張感が低下し,feedback の知覚量が増加した。
▼キーワード
研究対象
中学生
資格・検定試験受験者/試験問題
研究メインテーマ
ALT
フィードバック
研究関連テーマ
ALT
インタラクション
英語運用能力
フィードバック
テスト・分析方法
スピーキングテスト
4件法アンケート
必要技能
リスニング
スピーキング
英検 対象級
英検3級