「英検2020 1 day S-CBT」の予約申込後、1週間返金申込期間を設けることにつきまして
[2019/9/17]
英検協会では、これまでもリリース等々でもお伝えしております通り、「大学入試英語成績提供システム」に臨む姿勢におきまして、1.大学入試に資する環境で万全な試験実施を行うこと、具体的には、高校会場を使用することなくセキュリティの高いテストセンターを全国に設置し、そこで実施すること、2.運営面では、高等学校や高等学校の先生方にご負担が生じることのないよう、弊会の責任の下、試験に携わる人材を確保し教育を施し実施に臨むこと、そして、3.希望する受験者様をできる限り受け入れる環境を整えること、以上を考え方の柱として準備を進めてまいりました。※
「英検2020 1 day S-CBT(以下、S-CBT)」につきましては、予約申込時の入力情報のもとに都道府県単位で予約申込者数の120%(2割増)のお席を確保することを発表させていただいたのも、こうした考え方によるところです。※
したがいまして、予約申込なしで本申込をしていただきましても、理論上は受験いただけるかと存じますが、こればかりは新方式であり、都道府県内と申し上げましても一部のエリアに集中してしまうことも考えられ、また予約申込された方から優先的にご希望をご選択いただくこともあり、弊会としましては、「S-CBT」を受験いただくことをご希望なさる受験生様には予約申込をお勧めさせていただいた次第です。
一方、現実的に会場設置も含めまして大学入試に資する実施運営を構築するにあたりまして、会場や人材の確保ならびに試験監督たりうる教育に係るコストがかかり、また2020年度4月から安定的な実施運用を行うためには遅くとも10月初旬には受験者情報を把握するという時間が必要でありますこともお伝えさせていただきます。こうした状況も鑑みまして、2020年度におきます「S-CBT」の実施概要として、つまりは9月に予約申込を開始させていただき、「S-CBT」の受験を希望される方は、受験料の一部金である3,000円をお支払いいただくことも含めてお伝えするものであります。※
この決定事項につきまして、高等学校の先生方にご意見をお伺いし、夏季休暇前に発表すべきとの御見解でありましたので、7月下旬までには情報を開示させていただき、9月の申込時期まで2か月弱を要し、受験生の皆様には、どの試験を受験するのがご自身にとって最善かを、保護者の方や高校の先生方とご相談しご決定いただくことと致しました。また予約申込の期間におきましても、同じく高校の先生方にご助言いただき、当初よりも1週間長い3週間を設けさせていただくこととし、ご案内させていただきました。
このような経緯を経て、先週末に文部科学省様にご来訪いただき、「S-CBT」におきます予約金の返金、ならびに予約期間の延長についてのご要望をいただきました。
弊会としましては、上記のご説明の通り、予約金は大学入試に資する厳正な試験実施をおこなう上での費用の一部であり、「S-CBT」を受験される皆様は、本申込の際は、受験料の差額分をお支払いいただくこと、また時間的猶予として10月初旬には申込数を確定する必要があることを、あらためてご説明申し上げました。
しかしながら、一方で高等学校の先生方からのご要望、また現実として受験生の皆様のご不安になられるお気持ちはよく理解するところであり、このご要望に対しまして真摯に受け止め、前向きに検討させていただくことと致しました。
そこで、受験生の皆様のお気持ちをお察しいたしますと、「S-CBT」の予約申込が始まろうとしている現時点におきまして、各大学の受験要項が発表になっておらず、志望校に合わせてどの民間試験を受験したら良いのか、まだ他の民間試験の試験概要が明らかになっていない状況であることから、受験生の皆様が、ご自身の志望校は「大学入試提供システム」を採用するか否かを把握できない状況であり、またどの試験を選択したらよいのかの選択肢の情報がない状況で、「S-CBT」を予約申込すべきか否かご判断できない状況にありますことを拝察いたしております。
そのため弊会としましては、文部科学省のご担当者様に、各大学におかれまして、10月1日までに「大学入試英語成績提供システム」の採用についての概要をお示しいただくこと、また実施団体様にも同様、各試験の実施概要をお知らせいただきたい旨、要請申し上げました。これにつきましては、さすがに来年2020年度4月からの開始におきまして、残り6,7か月しかない状況で、情報が開示されていないのは、受験生の皆様にとりましてはご心配計り知れないものと思われるところと考えてのことです。
仮に文部科学省様の要請に応じてくださり、全国の大学様が10月1日までに「大学入試英語成績提供システム」を採用するか否かをご発表なさり、また各試験実施団体様が、来年度2020年度の実施概要を発表されました時におきました場合、「S-CBT」の申込をすでになさった皆様の中で、ご自身の志望大学が「大学入試英語成績提供システム」に参加しないので受験を取りやめたい、また他の試験の方が「S-CBT」よりも良いから「S-CBT」の受験は取りやめたい、という方々も中にはいらっしゃることも想定できるところです。
以上におきまして、10月7日の予約申込終了後、1週間の期間を設けまして10月8日から10月15日までの間、返金申込期間を設けさせていただくことを急遽、決定いたしました。なお返金方法や返金の時期につきましては、10月初旬を目途にウェブサイトにて発表させていただきます。なお、返金にかかる手数料を差し引いた金額をお戻しいたします。
ついては、「S-CBT」の受験を希望される受験生の皆様におかれましては、予約申込は先着順ではございませんので、保護者の皆様や高等学校の先生方とご相談の上、熟考を重ねていただきご決断いただきますよう謹んでお願い申し上げます。
公益財団法人 日本英語検定協会