Interview 職員を知る

職員インタビュー

日本英語検定協会では、未来を見据えて検定サービスをより一層拡充するために、ICT推進部を中心に最新テクノロジーを活用した取り組みを推進しています。そのICT部門を統括する部長、様々な企画を取りまとめる部長代理、現場で実務を担う課長の3名に、それぞれの立場から英検協会での仕事ぶりについて話してもらいました。

山田 和弘さん

ICT推進部 部長

2019年6月入職(中途)

chapter 2日本の社会と次世代のために何かを残したい

山田 和弘さん近影 山田 和弘さん近影

「理想のシステム」を追い求めて

question.01
新卒ではどんな仕事を していましたか?

外資系ベンターに入社し、海外のエンジニアとともにソリューション開発をしていました。先端技術に関われるのはやりがいがありましたが、難点もありまして。大企業ゆえの縦割り組織だったためクライアントと直接やりとりする機会がなく、もどかしさを感じていました。

当時目標としていたのは、自分の理想のシステムを作ること。
しかし現実は厳しく、「もっとこうすれば良くなるのに」と思いつつも実行に移せる環境ではなく、クライアントの満足もエンジニアとしての理想も叶えられない日々が続き、転職を決意しました。

question.02
転職先はどんなところでしたか?

事業法人へ転職しました。
エンドユーザーと直接関係性を築いて信頼してもらい、ついに自分が理想とするシステムを完成させたんです。
エンジニアとしての夢が叶い、達成感でいっぱいだったのを覚えています。

でもふと、こう思いました。
「次は何をしようか」と。

ある朝、起きた瞬間に「もう、これで人生半分終わった」と喪失感も襲ってきて、会社員人生残り20年で何をするべきか、真剣に考えるようになりました。

日本の社会と次世代のために何かを残したい

question.03
何が転機となって、 再び転職をしたのでしょうか?

将来について考え始めた頃にサンフランシスコで開催されたカンファレンスに参加する機会があり、そこで衝撃的な光景を目にしました。

私が見たのは、世界中のスタートアップの起業家たちが、有名なファウンダーに対して「自分の事業はこんなにすごいから投資してくれ」と堂々とプレゼンテーションする姿です。

自分のソリューションを熱心に売り込み、社会実装をして社会貢献をする。
私には彼らのようなアイディアも情熱もありませんでしたし、日本人起業家の姿もゼロ。

「息子の世代が若者になったとき、あの場に立てるだろうか」と想像しても、答えはNoでした。

自分には何ができるかと考え、出てきた答えは「日本の社会と次世代に何かを残す仕事をしたい」。
ここでマインドが切り替わりました。

question.04
新たな目標を達成するために 英検協会へ入社したのですか?

はい。サンフランシスコにいる間に、タイミングよく英検協会からスカウトメールが来ました。そのときは、歴史ある企業だから保守的で、自分には合わなそうだと思ったのが正直なところです。

しかし選考を受けてみると真逆で、新しい技術をどんどん取り入れて業務オペレーションを再構築している。面接も堅苦しいものではなく上司になる人とのディスカッションのような形式で行われ、非常に先進的な組織だと感じました。

私はかつて自分の理想のシステムを作ることを目的としていましたが、システムは手段であり目的ではありません。
本来、エンジニアが作るべきなのはサービスです。
それを通じてユーザーに新しい価値を提供するのが役目だと、この頃には気づいていました。

英検協会はそこの価値観も一致していて、これから一緒に仕事をできると思うと非常に興奮したのを覚えています。

理念はひとつ。人材は多様。

question.05
仕事内容や社内の雰囲気に ついて教えてください

グローバル人材を育てる利便性の高いデジタルサービスを提供するため、システムの企画、設計、開発、保守、運用と、ITに関わる全てのプロセスを担っています。
生成AIや電子証明書などの新しい技術もリサーチして取り入れていくので、飽きることがありません。
大企業では複数の部門に分かれている役割が全部ぎゅっと凝縮されているのが、英検協会のICT推進部です。横断的に全体を見ていけるので、成果が見えやすくやりがいがあります。

一緒に働くメンバーは、95%が中途採用。コンサルティングファーム、事業法人、開発会社、監査法人など本当に様々です。あらゆるバックグラウンドの人がバラバラにならずにまとまるのは、「日常の社会生活に必要な実用英語の習得及び普及向上に資するため、英語の能力を判定し、また様々な機会を通じてその能力を養成することにより、生涯学習の振興に寄与することを目的とする」という英検協会の理念が柱にあるから。

理念というゴールに向かって自分のスキルをどう発揮するかを各自が考えて切磋琢磨しているのが、我々の部隊の強みだと思います。

question.06
今後、どう社会に貢献して いきたいですか?

日本を、幸せに働いて生活できる国にしたいと思っています。
欧米と比較すると、日本の賃金や物価が見劣りしているのは明白です。
このままではいけないと日本全体が危機感を持っているからこそ、かつてないほど英語学習熱が高まっているのではないでしょうか。

今は転換点で、このタイミングで変わることができれば日本は再び世界で戦える国になると信じています。
そのためにも、英語は重要なファクターのひとつです。

日本人が何万時間もかけて英語を学んでいる間に、英語圏の人はほかの学びができて差が出てしまう。そのハンディを埋めるためには、より少ない時間で英語を習得できる環境が必要です。

それをシステムの面から支えて学ぶ意欲に応えていくことを、私のテーマのひとつにしています。

佐久間 雄生さん

ICT推進部 部長代理

2016年4月入職(中途)

佐久間 雄生さん近影 佐久間 雄生さん近影

「強い事業」が入社の決め手

question.01
英検協会に入社したきっかけを 教えてください

新卒でSlerに入社してサーバーやアプリを問わず経験し、その後コンサルティングファームに転職して7年間勤めました。
仕事はやりがいがあったものの、コンサルタントは自分自身が商品。それを何十年も続けるのは正直なところ厳しいのが現実です。
長く続けるなら外部の人間としてコンサルティングを提供するより、強い自社事業を支えるポジションで働きたいと考えるようになり、事業内容を重視して転職活動を開始しました。

実は英検は受けたことがないのですが、名前は知っていました。
逆に言えば、英語に関心がない人にも知れ渡っているほど強い事業だということ。選考が進む中で、自分の経験を活かして働くイメージが明確に湧いたこともあり、入社を決めました。

question.02
入社前に不安だったことは ありますか?

保守的で新卒からずっと勤めている人が多いイメージがあり、中途採用の自分がなじめるか不安でした。
でもまったくの杞憂で、むしろ正反対。
人口が減る中で受験者を増やすという喫緊の課題に立ち向かい、様々な施策をスピーディーに実現していくチャレンジングな風土でした。

社員は中途採用が中心で、色々な経験をしてきた人ばかり。誰かの不得意を誰かの得意でカバーして、お互いに良い刺激を受け学び合いながら仕事を進めています。
性格も面白い人や楽しい人が多く、雰囲気も良いです。

技術と経験を活かして、世界に挑む日本人を支える

question.03
どんな仕事を担当していますか?

各種検定サービスのシステム構築、申込や成績提供のwebシステム、社内の基幹システム、社内のインフラ整備など多岐にわたりますが、主に担当しているのはCBT(Computer Based Testing)です。ペーパーテストをオンライン上で受験できるようにしたり、英検にとどまらない生涯学習アカウントを提供したりしています。

ICT部門の楽しさは、企画からお客様に提供してサービスとして成り立つまでに一貫して関われること。自分の技術や経験を活かせていることを実感しながら社会貢献度の高い事業を支えられるのが、入社していちばんよかったと思うポイントです。

question.04
今後の目標を教えてください。

組織が安定的に回ることがすべての土台になるので、まずはシステム企画課を今よりさらに楽しく働ける環境にしていくこと。そのうえで、より高いパフォーマンスを出して受験者を増やすことを次の目標にしています。

国を超えて仕事をするのが当たり前の時代です。
自分の仕事が世界に向けて挑戦する人の役に立つと思うと、こんな嬉しいことはないですね。

人生の時間は限られているから、せっかく働くなら楽しく面白くお金をもらえたほうがいいと個人的に考えているのですが、英検協会はまさに理想的な仕事ができる場だと実感しています。

郷 健さん

ICT推進部 Web開発課 課長

2021年1月入職(中途)

郷 健さん近影 郷 健さん近影

短期的利益を求める教育への疑問

question.01
入社前はどんな仕事を していましたか?

新卒で教育業界に入り5年ほどマーケティングや商品企画を経験した後、人材業界でメディアのプロモーションや商品企画を担当していました。

もともと教育の仕事をやりたかったので、人材業界でも就職を控えた大学生に向けた教育プログラムを企画していましたが、壁にぶつかります。
教育にはある程度の時間が必要なのに、求められたのはビジネスとして短期的に利益を出すことでした。

これでは人の成長につながらない。
そう思って成長と利益を両立できる環境を探して転職活動を開始し、たどり着いたのが英検協会です。

英検協会は公益財団法人であり、中長期的・公益的な観点であるべき教育に関われるのではと思いました。

選考の過程で驚いたのは、こんなに知名度や影響力があるのに社員の数が少ないこと。広い領域で自分の介在価値を発揮できそうな点にも魅力を感じて入社を決めました。

question.02
仕事内容や社内の雰囲気を 教えてください

協会のウェブサイトの開発・保守・運用管理、web関連データ分析、普及促進ツールの企画、新規のデジタル系サービスの企画・開発など、幅広く担当しています。

英検協会の既存のプラットフォームや日本の英語教育ノウハウなど何十年分も蓄積された土台を、システムを通じて新しい価値に変えて提供できる面白さは、ここでしか経験できません。

小さな組織なので上司や他のメンバーとの垣根も低く、するっと隣の部署に顔を出して立ち話をしながら相談したりと、仕事もやりやすいです。

小さな組織だから、一人一人の価値が高まる

question.03
仕事のやりがいは?

個人の介在余地が大きいところです。
英検協会には「日常の社会生活に必要な実用英語の習得及び普及向上に資するため、英語の能力を判定し、また様々な機会を通じてその能力を養成することにより、生涯学習の振興に寄与することを目的とする」という理念がありますが、それを達成するために各自が「こうしたい」「こう進めていきたい」と決めていけることも多い。大きなゴールに向けて自分が役立っていると実感できることが、いちばんのやりがいです。

question.04
今後の目標を教えてください

新しい仕事にチャレンジでき、新しいスキルやノウハウを常に学べるこの環境に非常に満足しています。
さらに上を目指しつつ、受験者や先生方に喜んでもらい、日本の英語教育に少しでも寄与していきたいと考えています。

私の仕事のモットーは、大げさに言えば正義です。
たとえば、人として誤ったことはしない、取引先や一緒に働く人に無茶な要求をしないなどです。

英検協会は自分の正義を貫きつつ楽しく働ける、理想の職場だと思っています。