ビジネスを動かす英語力を測る対面型スピーキングテスト　　ビジネスでの英語総合力を測るオンライン試験

インプットの学習は、情報や知識を獲得するうえで非常に重要ですが、それだけでは、習得した「わかる」状態を「できる」という一つ上のステータスに押し上げることは難しく、ビジネスパフォーマンスにつなげるためには、リーディング、リスニングだけでなく、ライティングやスピーキングスキルも併せて磨く必要があると説明しました。
「インプット」「アウトプット」の両輪を回しながら英語4技能をバランスよく育成することは、ビジネスの場において実際に使える英語力を習得するうえで必要不可欠です。言語習得という課題の性質上、日々の積み上げが求められる英語学習では、「継続するモチベーション」が重要なカギとなるため、自社の社員に対してどのように動機づけを行うかが人事担当者として注目するべき点であると述べました。

海外赴任や駐在というポジションの獲得、昇格や昇進は、形を持つゴールとして見えやすく、明確であることから、長期的かつ外発的なモチベーションとして学習者に強く作用することが期待できると永吉は話します。一方で、コツコツと地道に自らが積み上げていかなければならない日々の学習においては、昇進のような大きなメリハリを見出しづらい分、モチベーションの維持が難しく、場合によっては学習が止まってしまう可能性もあると、説明。それを回避するためには、「前に進んでいる感覚」や「上達実感」を学習者が体験する機会を設けることが非常に重要であると強調しました。長い山登りの途中で歩んできた道程を振り返るように、自身の到達点を確認することがモチベーションの向上、ひいては継続的な学習に繋がるということです。

英語学習における振り返りの手段としては、定期的なテストの受験による学習効果の測定が、効果的なラーニングサイクルを生むと永吉は話します。また、ビジネスシーンに特化した英語4技能を測定するLinguaskill Businessの導入も、「学習目標の設定」「技能バランスのとれた学習の実施」「成果の確認」「学習バランスの調整」という英語学習のPDCAを回し続け、モチベーションの維持・向上を図る取り組みとして有効であると説明しました。

『海外事業展開と英語力』に登壇したのは、人材紹介会社ジェイエイシーリクルートメントで海外進出支援室長を務める佐原賢治氏。日本と海外でグローバルに事業を展開する日本企業に対して、様々な人材を紹介されています。Linguaskill Businessを通じて自社の社員の英語力育成に取り組んでいる組織として、また高い英語力を持つグローバルな人材とクライアントをつなぐ企業として、「中途採用市場で獲得できる“英語力”とは」をテーマに、求人企業や求職者の最近の動向から見える採用成功のポイントについて説明されました。