「英検」研究助成 専門選考委員のご紹介と応募される方へのメッセージ

第36回 研究助成 専門選考委員(50音順)

和泉 伸一 委員
 上智大学 教授・応用言語学博士・専門は第二言語習得研究、英語教育他

== 応募される方へのメッセージ ==
 日本の英語教育界も激動の時代を迎えています。変わっていこうとする勢力と、頑なに変わることを拒む勢力との狭間にあって、必要とされるのは、確固たる理論としっかりとした方法論に基づいた実証研究から来る"エビデンス"です。
皆さんの教育現場に根ざした研究が果たす役割はとても重要です。
そのお力に少しでもなれるよう、私も選考委員をしつつも、生涯学習者の立場で共に学ばせていただければと思っています。


小泉 利恵 委員
 筑波大学 教授・専門は英語教育学、言語テスティング他
== 応募される方へのメッセージ ==
 第32回より研究助成の選考委員を務めております。私は博士課程院生のときに第17回英検研究助成をいただきました。自分の研究を認めていただき、指導もいただけること、また助成金で研究に必要な書籍などを十分購入できることが大変ありがたかったです。
とても良い制度ですので、日々の実践で疑問に思う点などを整理され、ご応募ください。お待ちしております。

斉田 智里 委員
 横浜国立大学 教授・専門は英語教育学、言語評価論他
== 応募される方へのメッセージ ==
 子どもたちの学びの質を高めるために、教員の能力向上への不断の努力が不可欠です。教育現場には、たくさんの「疑問」があります。それらに意識を向け、問題意識を顕在化させ、オリジナルの研究デザインを構築し、疑問に答えていく、というプロセスは、一見教員の仕事とは無縁のように思われるかもしれませんが、実はもっとも教員に求められる力だと思います。
リサーチマインドをもった教員の育成に取り組んでいます。ぜひみなさんの疑問を形にし、よりよい英語教育を実現していきましょう。

竹内 理 委員
 関西大学 教授・専門は言語学、英語教育学他
== 応募される方へのメッセージ ==
 研究ってなんでしょうか。難しい感じがしますか?私は研究が実践の礎だと考えています。理論ってなんでしょうか?机上のお遊びのイメージがありますか。 理論は実践を導く枠組みだと私は理解しています。
研究や理論というのは、日々の教育実践の取組に土台を与え、風にも飛ばされず雨にも流されないようにして、他の人にもシェアできるようにする営みであると考えています。
皆さんにも、そんな考えでテーマを見つけて、研究に取り組んでいただければうれしい限りです。

寺内 一 委員
 高千穂大学 学長・JACET特別顧問・専門は英語教育学他
== 応募される方へのメッセージ ==
 日本だけではなく、アジアはもちろんより大きな視点で英語教育をとらえ、世界をリードしていく人材が必要とされています。
まさに、皆さんはその第一候補とも言えるでしょう。皆さんのアイディア満載の研究計画書を今から心待ちしております。奮って応募してください。

西垣 知佳子 委員
 千葉大学 教授・関東甲信越英語教育学会(KATE)会長・専門は英語教育学他
== 応募される方へのメッセージ ==
 研究への挑戦は,努力と時間を要します。今は職務が多忙だから,いつか余裕ができたら研究しよう,とお考えの方もおられることでしょう。しかし,One of these days is none of these days. です。
「いつの日か」と言う日は,永遠に訪れません。行動を先に延ばしても,計画は実現されません。今こそ,一歩,前へ踏み出してみませんか。多くの方々に「英検」研究助成制度に挑戦し,研究に臨み,英語教育の登竜門をくぐっていただきたいと願っています。