オーストラリアの教育は世界的にレベルが高いことで知られています。
国として教育に力を入れ、プロジェクト・ラーニング(目的を達成するための総合的活動によって学ぶ手法)など、最新の教育手法も積極的に導入してきました。
大学は全国に41校(内39校が国立)あり、世界トップ100校内に8校がランクインしています。
人口約2300万人のオーストラリアがこれまで13人のノーベル賞受賞者を出していることからも大学の研究レベルの高さがわかると思います。
また、オーストラリアには数多くの専門学校があり、幅広い分野の職業スキルを身につけることができます。
この中で、各州政府が運営しているのがTAFE(Technical and Further Education)と呼ばれる州率総合専門学校です。
またオーストラリアの教育の特徴の一つにAQF(Australian Qualifications Framework)があります。
これは、中学・高校、専門学校、大学、大学院で取得できる資格・学位を全国的に査定・認定する統一システム。
これによって、一つの学校で取った学位や資格が、必要な条件を満たせば、他の学校でも認定されるので、編入や進学もスムーズです。
例えば、専門学校で取得したアドバンス・ディプロマを用いて、大学への編入学への道も開かれています。
こうした学びやすい環境のおかげで、オーストラリアには世界中から留学生が集まっています。
あなたもぜひ、その一人に加わってください。
オーストラリアは生活する場としても人気の国です。穏やかな気候、雄大な自然があり、学習以外のアクティビティも多種多様。
世界的に見て治安が良く、留学生が安心して学習できます。
英誌『The Economist』の調査部門『The Economist Intelligence Unit』が発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」では2014年、メルボルンが四年連続の1位に、また6位にアデレード、7位にシドニー、9位にパースが入っていることからも、この国の暮らしやすさがおわかりになるでしょう。
オーストラリアがいかに留学生を大切にしているかは、留学生のための法律が整っていることにも表われています。例えばESOS法。
学生ビザで渡航する留学生を対象に、オーストラリア人学生と同等の教育を保証する国家法です。
何らかの事情で就学予定のコースが開講されなかった場合にも、他の学校の同様のコースに転校、入学させることが義務づけられていますし、授業料の支払い後にコースが開講されなかった場合には返金も保証されています。
またCRICOS制度は、留学生を受け入れる教育機関に連邦政府への登録を義務付けた制度です。
こうした制度も手伝って、オーストラリアの教育機関で学ぶ外国籍の学生は56万人以上に上ります。
オーストラリアは積極的に移民政策を進めてきた多民族国家。
さまざまな文化を尊重しながら、どの人種、民族に対してもオープン、公平に受け入れる気風を育ててきました。
今もオーストラリア人の四人に一人は外国生まれ。
これはOECD加盟国の中でダントツ1位で、外国や外国人に抵抗がありません。
だから留学生が暮らしやすいおおらかさがあり、普段の生活の中で世界の人々と交流できる環境があります。
特に日本人留学生に知ってほしいのはオーストラリアが親日的であること。
小学校から日本語の授業をしている学校も多く、日本語学習者は約30万人もいます。
これは英語圏の国では最大です。
日本語や日本文化への親近感があることは、日本人留学生にとってはなじみやすく、他の国にはない魅力になっています。
特に日本人留学生に知ってほしいのはオーストラリアが親日的であること。
小学校から日本語の授業をしている学校も多く、日本語学習者は約30万人もいます。
これは英語圏の国では最大です。
日本語や日本文化への親近感があることは、日本人留学生にとってはなじみやすく、他の国にはない魅力になっています。
オーストラリアの小、中、高校の約7割は州立校です。小学校から高校までが12年制。
一般にクラス編成は平均20人から30人。
授業は午前9時頃に始まり、午後3時頃には終わります。
日本と違って放課後のクラブ活動や掃除はありませんが、地域での文化、
スポーツ活動は盛んです。
学校は4学期制(タスマニアのみ3学期制)です。
新学期は1月末(2月初旬)から始まり、12月中旬頃に終了します。
各学期は約10週間で、学期と学期の間に2~3週間の休みがあり、12月~1月にかけて6週間の休みがあります。
また、オーストラリアと日本は季節(夏冬)が逆になるため、日本の学生にとっては、春休み・夏休みを利用した短期留学がしやすいという利点があります。
短期留学の場合はそれほど高い英語力を問われることはありません。
オーストラリアでは最短で2週間から留学を受け入れていますから、
まずトライアル的に2~3週間留学し、改めて英検2級などを取得したのち、1年以上の本格的な留学をすることもできます。
一方、専門学校は2学期制(私立は2学期または4学期制)で、1月下旬〜2月上旬に1学期目が始まり、6月下旬に終了。2学期目は7月下旬から12月中旬までとなります。
大学も通常2学期制で、2月の末から6月下旬が1学期目、7月下旬から11月中旬が2学期目です。一部の大学は3期(トリメスター)制をとっているところもあります。
写真提供:Tourism Australia、Tourism Victoria、Northern Territory