開発者の声

TEAPにかける想いを開発に携わった3人の方々に語っていただきました。

TEAP開発のねらい

上智大学 言語教育研究センター長 吉田 研作 教授

日本の英語教育は、近年、様々な取り組みを実施してきた。小学校外国語活動の導入、スーパー・イングリッシュ・ハイスクール(SELHi)によるコミュニカティブな授業への取組、公立の中高英語教員6万人に対する悉皆研修など。また、数年前から、全国高校英語ディベート大会が開かれ、その優勝校は英語圏を含めた世界大会に出場している。日本人といえども、世界の中で特別扱いされない時代、自らの力で世界とコミュニケーションしていかなければならない時代なのである。しかし、どれだけ努力しても、結局「受験」が変わらなければ何も変わらない、と言われる。そこで、TEAPは、今後の日本人にとって必要な論理的思考力とそれに基づく英語力、これからの時代を背負って立つ大学生に必要な英語力を測るために開発されたのである。

今後の英語教育に対する波及効果への期待

上智大学 外国語学部 英語学科 和泉 伸一 教授

この度英検協会と上智大学の協力のもとで完成したTEAPが、これからの日本の英語教育に対して大きな波及効果をもたらすことを期待している。TEAPは、綿密な議論と厳しい検査のもとで確立された妥当性と信頼性を備えるテストであり、多角的な質問形態を通して統合的に試験者の英語能力を測れるものとなっている。とりわけ、リーディングとリスニングの受容技能だけでなく、待望されていたスピーキングとライティングの産出技能をも測ることが出来るという点は大いに注目に値するであろう。言うまでもなく、テストはそれ自体が最終目的ではなく、あくまでも一つの能力指標であり、それは受験者のテスト前後の英語の使い方・学び方と密接に関連していなくてはならない。TEAPの開発が、より充実した英語教育・学習へとつながり、受験者のより豊かな英語生活を促進する一助となることを切に希望している。

TEAPの活用法

上智大学 文学部 英文学科 池田 真 准教授

TEAPの意義は、精確な英語力診断だけでなく、様々な活用法にある。入試では、一般入試、公募推薦、学校推薦、AO入試、帰国入試など、種々の受験生の英語力を同一尺度で比較できる。また、入学後は入試時のTEAPスコアにより英語クラスの習熟度別編成ができ、学生が定期的にTEAPを受け続けることで、学習の効果測定も行える。本学ではすでに、英語科教育法の履修者に一定以上のTEAPスコアを課し、その点数に満たない学生には英語力向上の指導を行っている。これは、高い語学力を持った英語教員の養成という社会的使命を果たすための活用法である。今後は新カリキュラムで全学導入されるCLIL (Content and Language Integrated Learning)の評価ツールとしてもTEAPを活用していきたい。