はじめに
31年ぶりに、
実用英語技能検定の準2級と2級の間に
新たな級を導入します。
このページでは、
準2級プラスについての概要や
特長についてご紹介します。
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“準2級プラス”という
名称に込めた想い。「前向きに」「プラスに」「ポジティブに」
英語の初級レベルから英検準2級レベルまで着実に英語力を身につけてきた学習者の皆様に、高校卒業時の到達目標とされる「2級」の取得に向けて、前向きに学習意欲を高めるための身近な目標級としてご活用いただきたいという想いを込めて「プラス」というポジティブな名称にしました。
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準2級プラスの導入で
目指すこと。準2級と2級の間にある高い壁を乗り越えるために
受験者や先生方から「2級は全然別物」という言葉をよく聞きます。特に先生方からは「2級は実用的に英語を使う力を求めている」、「生徒が能動的な学習者になることが重要」、「生徒たちが学んできた成果を段階ごとにしっかり評価し、生徒たちの小さな成功体験を積み重ね、継続的な学びにつなげていきたい」との声をお聞きしています。そこで、準2級と2級の間にある高い壁を乗り越えるためのステップとして、準2級プラスを新設し、英語学習者の能力に合わせたステップアップを可能にしました。
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2級合格を見据えた
学びのステップアップ。英語学習者にとっての身近な目標級として
受験者データによると、5級から準2級までの各級の合格までに要する期間はおよそ1年間。しかし、準2級合格者が2級に合格するまでは約2年間近くかかっているということがわかりました。※このギャップを埋めるべく、2級合格を見据えた適切な学びのステップアップができる級として新設しました。※詳細はこちらをご確認ください。
準2級合格後に2級合格へ向けた目標を学習者に提示することで、
学習者の学習意欲の向上を促進し、成功体験を積み重ねる機会を提供し、
総合的な英語力の向上に貢献することを目指します。
4技能総合CEFR/
英検CSEスコア/
合格基準スコア
- ※英検の各級は、英検CSEスコアを通じて国際標準規格であるCEFRに対応しています。
- ※4技能総合CEFRの判定方法は、文科省で開催された「英語の資格・検定試験とCEFRとの対応関係に関する作業部会」で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」に基づきます。
- ※4技能すべてを受験しないと「4技能総合CEFR」は表示されません
(一次試験の成績のみでは表示されません)
準2級プラス CEFR算出範囲「A1」~「A2」(英検CSEスコア1550~1949)
- ・受験級によってCEFRレベルを算出するための
英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)を定めています。 - ・この範囲を下回った場合はCEFRレベルが表示されません。
- ・範囲内の場合は、そのスコアに応じた
CEFRレベルが表示されます。 - ・この範囲を上回った場合は、その級で算出できる
CEFRレベルの上限が表示されます。
4技能総合CEFRの判定例(準2級プラスの場合)
- ・4技能総合スコアが1950~2500の場合:
CEFRレベル(上限)として「A2」が表示されます。 - ・4技能総合スコアが1700~1949の場合:
CEFRレベルとして「A2」が表示されます。 - ・4技能総合スコアが1550~1699の場合:
CEFRレベルとして「A1」が表示されます。 - ・4技能総合スコアが0~1549の場合:
CEFR算出範囲を下回っているため、CEFRレベルは表示されません。
準2級プラス
合格基準スコアについて
(英検CSEスコア) 1829
- ○各技能の正答数を基に技能別スコア(英検CSEスコア)を算出し、合格基準スコア(英検CSEスコア)に
達した方は合格と判定されます。 - ○既存の各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません。
準2級プラスのレベル感を
確認してみましょう!
準2級プラスは、準2級と2級の橋渡しとして
受験者にとって身近な社会的話題について扱う予定です。
サンプル問題をご用意いたしましたので、ぜひご覧ください。
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一次試験
一次試験のサンプル問題が
PDFでダウンロードできます。 -
二次試験
二次試験のサンプル問題と解答が
PDFでダウンロードできます。
準2級プラスの合格に必要な英語力を把握しよう。
- 審査基準
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程度
身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。
審査領域
読む 身近な話題であれば、社会性のある内容の文章を理解することができる。 聞く 身近な話題であれば、社会性のある内容を理解することができる。 話す 身近な話題であれば、社会性のある話題についてやりとりすることができる。 書く 身近な話題であれば、社会性のある話題について書くことができる。
- 英検
Can-doリスト -
準2級 準2級プラス 2級 全体 日常的な話題について、概要を捉えたり、情報や自身の考えを基本的な語句を用いながら伝えることができる。 身近な社会的な話題について、概要や要点、詳細を理解したり、情報や自身の考えを多様な語句を用いながら詳細に伝えることができる。 社会的な話題について、文章や話の展開を把握しながら概要や要点、詳細を理解し、情報や自身の考えを展開を考えながら詳細に伝えることができる。 読む 日常的な話題について、基本的な語句を用いた文章であればその概要を読んで捉えることができる。 身近な社会的な話題について、日常的によく使われる語句を用いた文章であれば、概要や要点、詳細を読んで理解することができる。 社会的な話題について、文章の展開を把握しながら概要や要点、詳細を読んで理解することができる。 聞く 日常的な話題について、ゆっくりかつはっきりと話されればその概要を聞いて捉えることができる。 身近な社会的な話題について、ゆっくりかつはっきりと話されれば話の概要や要点、詳細を聞いて理解することができる。 社会的な話題について、話の展開を把握しながら概要や要点、詳細を聞いて理解することができる。 話す 日常的な話題について、情報や気持ちなどを基本的な語句を用いながら話して伝えることができる。 身近な社会的な話題について、情報や自身の考えなどを多様な語句を用いながら話して詳細に伝えることができる。 社会的な話題について、情報や自身の考えなどを多様な語句を用い、展開を考えながら詳細に話して伝えることができる。 書く 日常的な話題について、情報や気持ちなどを基本的な語句を用いながら書いて伝えることができる。 身近な社会的な話題について、情報や自身の考えなどを多様な語句を用いながら文章を書いて詳細に伝えることができる。 社会的な話題について、情報や自身の考えなどを多様な語句を用い、展開を考えながら詳細に文章を書いて伝えることができる。 ※英検Can-doリストは、目標の級に合格するのに求められる、各技能において英語で何ができなければならないかを示したものです。
INFORMATION
SESSION
よりわかりやすく、よりきめ細かく、
準2級プラスについてご紹介。
まずはオンライン説明会に
ご参加ください!
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GROUND
皆様からの声や受験者データから
わかったことをお伝えします。
皆様からの声
~準2級と2級の間には高い壁がある~
参考資料
受験者データからわかったこと
~2級合格までにかかる期間~
5級から準2級までは各級の合格までに要する期間がおよそ1年間であるが、
準2級合格者が2級に合格するまでに約2年近くかかっていることがわかりました。
- ○5級から2級までの全級合格者:英検5級から2級までの各級を順番に受験し、合格した受験者のデータを抽出し、各級の合格までに要した期間(下の級からひとつ上の級に合格するまでの期間)の平均値を算出した。
- ○5級から準2級までの全級合格者:英検5級から準2級までの各級を順番に受験し、合格した受験者のデータを抽出し、上述と同様に算出した。なお、準2級から2級の合格期間(約21カ月)は、「5級から2級までの全級合格者」が、2級合格に費やした期間をもとに推計した(グラフの※部分)。
(参考)「5級から1級までの全級合格者」も同様に算出。準2級から2級の合格までは約13カ月(1年超)を要している。
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準2級プラスを新設することによる既存級の出題範囲、出題形式等に変更はありません。
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サンプル問題は当ページにて公開しております。
こちらをご確認ください。 -
詳細が決まり次第、速やかにお知らせいたします。
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準2級プラスは、準2級と2級の橋渡しとして受験者にとって身近な社会的話題について扱う予定です。語彙や統語的構造などは2級より認知的負荷が低いものとし、準2級よりは抽象度が高い話題について、詳細で具体的な情報を処理する力を測定します。
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英検S-CBTも2025年度から準2級プラスを実施する予定です。
詳細が決まり次第、速やかにお知らせいたします。 -
既存級の難易度設定や名称に変更はありません。