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団体・企業:フルブライト・ジャパン

フルブライト・ジャパン(日米教育委員会)
事務局長補佐 広報室マネージャー
マリーゴールド S. ホームズさん

アメリカの大学に進学して人生を豊かに

「アメリカの大学の特徴って?」
「どうやったらアメリカの大学に進学できるの?」
という疑問を持っている人も多いと思います。アメリカ留学の情報を提供している国際機関フルブライト・ジャパンに、アメリカの大学の特徴とアメリカ留学実現のためのヒントを伺いました。

見物事を大きな視野で捉えられる人間を育成する『リベラル・アーツ・エデュケーション』

アメリカの教育の特徴といえば『柔軟性と多様性』で、その特徴がわかりやすく表れているのが『リベラル・アーツ・エデュケーション』と呼ばれる一般教養課程です。英語で『well rounded』と表現されますが、アメリカの大学では物事を広い視野で捉えられる人間を育てることが重要だと考えられています。こうした考え方から、さまざまな科目を学び、広くバランスの取れた知識を持つ人材を育成する『リベラル・アーツ・エデュケーション』が重視されています。

アメリカでは、総合大学でも一般教養課程が重視されており、『リベラル・アーツ・カレッジ』と呼ばれる一般教養全般に重点を置き、幅広い教養を身につけることを目的とした大学も数多くあります。

日本の大学では入学当初から『○○学部』というようにある程度学ぶ分野が決められていると思いますが、アメリカでは初めの1~2年はリベラル・アーツとしてさまざまな分野を集中的に勉強し、いろいろな可能性を試すことができます。そうした段階を踏むことで、本当に自分のやりたいモノを見つけられると思います。

また、個人的には『リベラル・アーツ・エデュケーション』の考え方は、日本人に向いていると思います。日本の企業や組織でも、さまざまな部署の知識と経験を持つ『ジェネラリスト』を育て、そこから『スペシャリスト』を養成していく、という人材育成の手段が広くとられているようですが、アメリカの大学でリベラル・アーツを勉強し、『ジェネラリスト』としての基盤をつくれば、日本でも社会に適応しやすい人材になれると思います。

私自身も、アメリカの『リベラル・アーツ・エデュケーション』の利点を実感しています。大学に入学した当初はインターナショナル・ビジネスを勉強したいと考えていましたが、会計学や化学、建築、天文学などの授業も受けました。その中で『会計学は私には向いていない』とか『化学の授業はおもしろいけれど、これを自分の仕事にしたいとは思わない』とか、いろいろな学問に触れながら『本当に自分がやりたい学問が何か』を真剣に考えることができました。結果、英文学の深さを実感し、それを専攻して卒業しましたが、入学当初は考えてもいなかった分野でした。さまざまな授業を受けられるアメリカの大学教育だったからこそ、出会うことができた学問でした。

また、今でも『リベラル・アーツ・エデュケーション』で得た知識が活きていると感じる瞬間があります。心理学や地学、天文学など、さまざまな授業を受けているので、多くの分野の話題に興味があり、人と話をするきっかけになったり、付き合いの場面でプラスに働きます。そういう意味でも、アメリカの一般教養の勉強は人生を豊かにしてくれると思います。

私は大きな総合大学に行きましたが、もしチャンスがあれば、今度はリベラル・アーツ・カレッジに行ってみたいです。総合大学は大規模なので専攻できる科目の数が多く、『研究』に力を入れていますが、リベラル・アーツ・カレッジは『教えること』に集中しています。リベラル・アーツ・カレッジの小規模なクラスで活発な意見交換をしたいです。

4年制大学編入の道筋をつくる『コミュニティ・カレッジ』

アメリカでは、まず2年制大学に入学し、そこから4年制大学に編入する学生も多いです。『コミュニティ・カレッジ』と呼ばれているように、コミュニティ(地域社会)に密着した教育を行っています。一般教養コースと職業訓練コースがあり、前者は4年制大学への編入を目的としています。4年制大学に比べて授業料も手ごろなので、2年間の一般教養課程を2年制大学で済ませることで、コストをかなり抑えることができます。コストを抑えることができるのは、留学生にとって大きな利点ですよね。

2年制大学の教育も学問レベルとしては4年制大学と変わらず、アメリカ人の優秀な学生もコミュニティ・カレッジから4年制大学に編入しています。もともとその地域の住民に教育を提供するための学校なので、学生寮や留学生サポートなどが整備されていない学校もありますが、最近では留学生の受け入れを積極的に行っている学校も増えてきました。学校の規模が小さくて親しみやすく、英語コースも備えているところも多いので、留学生にも魅力的です。

アメリカ留学実現のためのヒント

日本の大学の場合、入試の結果が合否に直結していますが、アメリカではテストの点数はひとつの要素に過ぎません。学校の成績も大事ですが、エッセイで『自己アピールする力』がとても重要です。アメリカの学生は、スポーツやクラブ、ボランティアなど、積極的に課外活動を行います。大学入学の審査では、いかにリーダーシップが発揮できるかというのが、大きなポイントにもなります。

アメリカの大学に留学したいと考えている人は、早い時期から、いろいろな活動に参加すること、そしてそこから何を学んだのかをうまくアピールすることが大切です。日本人は謙遜しがちですが、積極的に自分のいいところを伝えてください。

もうひとつ大事なのが、『読みやすい提出書類を作成する』ということです。入試担当者はたくさんの書類に目を通さなければならないので、読みにくい英文は印象がよくありません。提出書類の英文は、英語を母国語とする人にチェックしてもらったほうがいいと思います。

アメリカの大学に留学する場合、日本の高校を卒業してすぐに留学する方法もありますが、日本の大学に入ってからでも留学のチャンスはたくさんあります。大学の交換留学の制度を利用すれば、日本の大学の枠の中で留学することができるので安心です。日本の大学に進学する際には海外の大学と交換留学協定を結んでいる学校を選ぶと良いと思います。日本の大学を出ていないと不安という方にも、ぜひ海外での経験を積んでほしいと思います。海外で現地の人と触れ合うと、『言葉や文化は違っても同じ人間』だということに気づきます。

フルブライト・ジャパンでは、アメリカ留学に興味のある方のために、定期的に留学説明会や相談会を開催しています。ウェブサイトで詳しい留学情報を提供しているほか、留学資料室も開設しています。また、 2011年9月17日(土)には、アメリカから来日する大学担当者と直接相談ができる『アメリカ大学留学フェア』も開催しますので、ぜひご来場ください。

フルブライト・ジャパン(日米教育委員会)

日米間の教育・文化・学術交流を促進するため、日米両国間の協定に基づき発足した国際機関

フルブライト・ジャパン(日米教育委員会)は、日米両国政府が出資する国際機関で、フルブライト奨学金を通して2国間の教育交流を促進する交流事業や特別教育交流プロジェクトに加え留学情報サービスを運営している。留学情報サービスでは、アメリカの大学・大学院留学に関する情報と相談を無料で提供。毎月1回、アメリカ大学・大学院留学セミナーを開催していて、学校選びのポイントや出願の方法など、自分で入学手続きをしたい人たちのサポートを行っている。

英検留学情報センター(平日9:30~17:30) TEL:03-3266-6839