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中学・高校:兵庫県立高砂南高等学校

〒676-0025 兵庫県高砂市西畑 2-1-12
TEL:079-443-5900

公立学校だからこそ取り組む国際理解教育

急速に進展する経済・社会のグローバル化。その最中に起きた世界的な経済危機が、英語教育や国際教育の重要性をいっそう際立たせています。今回は、公立全日制普通科高校でありながら、積極的な国際理解教育と留学指導を行っている高砂南高等学校を訪ねました。

学校選別化の時代に向けて

海外留学なんて一部の特別な高校の話」、「私立と違って、公立には無理」、そんな風に思っている先生もいるのではないでしょうか。
今回取材した兵庫県立高砂南高等学校は、「特別な高校」でも「私立」でもありません。学力的にも突出したレベルにあるわけではない、ごく普通の全日制普通科高校です。

しかし、高砂南高校は「国際理解教育に力を入れ、海外研修旅行(短期留学)を実践している高校」として広く知られており、入学希望者の人気も年々高まっています。なぜ、そんなことができたのでしょうか。 校長の黒田先生はこう話してくれました。
「本校は、本当に“普通の県立高”なんです。ですが、だからこそこうした取り組みができたというよりも、やらなくてはならなかったのだと思います」

さらに、「少子化が進み、学校間の生徒獲得競争も厳しいものになっています。そうした中、本校のような普通の学校が『存在する意義』を示し、生徒を引きつけるためには、明確な特色とそれを裏打ちする実践が必要だと考えました」と黒田校長は語っています。
黒田校長の言う高砂南高校の特色づくりが、2004年にスタートした「フレッシュアップ!高砂南」活動。自然科学探求教育と人間科学教育、国際理解教育の3本の柱に力を注ぐというこの活動は、教科の枠を超えて連携していることが大きな特色となっています。
同時に、入学者選抜においても従来の学力選抜に加えて「特色選抜入試」を導入し、学校の特色に合ったやる気のある生徒を集めています。そのかいあって、入学志望者も増えるとともに、国公立大学への進学者が増加するなど、確実に「フレッシュアップ」が実現されています。

国際理解教育の特色と展開

前述のように高砂南高校の取り組みは、多くの教科が連携して目的の実現を目指していることが大きな特徴です。
国際理解教育を推進してきた英語科の林先生は、「国際理解教育でも、英語科はもちろん、社会科などと連携して指導を行っています」と話しています。

同じく英語科を担当している堤先生は、「本当の国際理解のためには、英語が話せるとか、外国のことを知っているとかだけでは駄目だと考えています。日本のことを学んだ上で世界に飛び出し、改めて日本を見つめ直してほしいと思います」と言葉を続けます。
高砂南高校の先生たちの言葉からは、英語力や学力の向上といった目の前の目標だけなく、生徒たちの将来を見据えた指導の方針が伝わってきました。

実際の取り組みにも、そうした方針が反映されています。まず、1年生に対しては国際関係などをテーマに講演会が催され、社会科などとも連携して問題意識・課題意識の醸成が行われています。
学校設定科目として「国際理解教育」がスタートする2年生では、ストラクチャー・ドリル、コンピューターを使った《聞き取り→タイピング》練習、リーディング、レシテーション・コンテストなどを通じて、実践的な英語力が高められていきます。
さらに、3年生では「世界の貧困」や「日本の古典文化」というテーマに沿った学習が進められ、3年間を通じて国際人としての資質が育てられています。

西オーストラリア州との出会い

高砂南高校の国際理解教育を特色づけている最大のイベントが、毎年夏に行われている海外研修旅行です。2003年に始まった研修旅行は、オーストラリア東海岸を経て、現在は西オーストラリア州のパースを研修先にしています。
西オーストラリア州は、留学先としても恵まれています。西オーストラリア州立大学に設置された語学センターでは、各国からの研修生を受け入れており、レベルの高い語学研修を受けることができます。
高砂南高校の西オーストラリア州への研修旅行は、今年で5年目を迎え、毎年20名前後の生徒が渡豪しています。生徒たちは、ホームステイやパース郊外のスーパーマーケットで就労体験を含む貴重な経験を得て帰ってきています。

また、多忙を極める州首相がわざわざ時間を割いて、生徒たちのためにレセプション・パーティーを催すなど、交流は年々深まっています。
さらに、高砂南高校の取り組みは、すでに学校の枠を超えた広がりを見せています。林先生は、「周辺の各校とも連携し、1校だけでは成立させにくい留学を、他校を含むより多くの生徒たちに提供することを目指しています」と語ってくれました。

国際理解とは、頭だけでなく体験を通して学ぶことです。

兵庫県は、古くから海を通じて世界に開かれてきた地域です。現在の研修旅行先である西オーストラリア州も、そんな兵庫県と縁の深い地域です。太平洋戦争中のある出来事をきっかけにして生まれた交流について、ドキュメンタリーを制作するなどの取り組みには、私自身も参加しました。これからも生徒たちと一緒に、学校の特色を出していくためにも、こうしたつながりを深めていくことができればと思っています。

林先生のもと、高砂南高校の国際理解教育を推進する堤千加代先生と志摩朋美先生。

現在、生徒獲得に悩んでいる高校が非常に多いと思います。私たち公立学校は、もっと自校らしさというものを真剣に考え、それを打ち出していくことが必要だと考えています。本校にとっての国際理解教育は、その柱のひとつなのです。

英検留学情報センター(平日9:30~17:30) TEL:03-3266-6839