COLUMNS

コラム

「接客のプロに学ぶ 英語でおもてなしセミナー」

 

佐野先生からのメッセージ 「英会話学習に意欲を持つ皆様、おもてなしを大切にする皆様へ」

 

「英語でおもてなしコラム」をお読みいただき、本当にありがとうございます。
私自身、英語を使う接客現場での経験が長いが故に、現場中心のお話が多くなってしまいました。皆さんの中では「ここまで外国人に説明するの?」と驚かれたり、「大人になっても訓練次第で発音は身に付くのね」と希望を抱いたり、いろいろな感情が沸き上がったのではないかと思います。

参考書などでの学習も大切ですが、海外旅行、海外ホテルの予約、SNS投稿、お店に勤務など、皆さんには「相手がいる場で英語を使う機会」をぜひ増やしていただきたいと思っています。「相手のいる場で英語を使う」ことは、とても自由度が高いものです。与えられた宿題をやる、傾向や範囲の決まったテストに備えるような勉強のしかたではなく、「自分の人生の中で英語をどこで、何のために使うのか?」を自ら考えた上で、準備をする必要があるのです。
例えば私の場合は、「どこ=タイのホテルで」、「何のために=世界各国のゲストをもてなす仕事のために」でしたが、「どこ=ニュージーランドで」、「何のために=ラグビーの試合観戦と、美しい自然の動画撮影、英語で配信するために」のような方もいらっしゃるでしょう。特に「何のために」が明確になると、「どの単語や表現を」、「どんな方法で」、「どのくらいの日数で」準備したらよいかを具体的にデザインできるようになりますよね。

日本は英語がなくても暮らしていける国です。日本において英語を学び続けることは、日常生活に不要な負荷を背負うことなのかもしれません。その反面、失敗を覚悟でチャレンジする、異文化や多様な生き方に理解を示す、日本で知り得ない海外のニュースを知るなど、生きていく上でプラスになる要素を得られることも多いのです。英語との関わりをきっかけに、英語以外でも何か一歩を踏み出せるようになったら生きていくのが楽しいだろうなと思います。「英語と関わってよかった」と思える人が増えることを、願ってやみません。

 

佐野 なおこ(さの なおこ)氏

タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表

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