【IELTS Interview】 トフルゼミナール留学センター
2020年07月03日
インプットとアウトプットをバランスよく学ぶ指導で希望の進路へ導く
トフルゼミナール留学センター
英語科専任講師
一ノ瀬 安 様
流暢さを大切に、間違いを恐れず英語を話す
トフルゼミナール留学センターは、個人留学から提携大学留学、国内の国際系大学進学までをサポートする留学専門予備校です。「学ぶ」前に学ぶ(Get ready for "the" Study)を標語に掲げ、「"the" Study(海外の大学で学ぶ本格的な勉強)の前に、国内でしっかり英語を学ぶこと」と重視しています。近年では、国内の国際系大学への進学、私立大学の AO・推薦入試対策を希望する高校2、3年生がIELTSを受験するケースが増加してきました。
授業は、長年にわたる実績と蓄積したノウ ハウに基づいて、日本人講師とネイティブ講師が英語で行います。1クラス最大20名の少人数で、講師と受講生がディスカッション形式で授業を進め、英語で 考え、自分の意見を伝える力を伸ばしています。指導においては、「いかに流暢に、よどみなく話すことができるか」を重視しており、発音に関しては相手に誤解を与えなければ、完璧でなくても構いません。受講者が間違えることを恐れずに発言できる空気をつくるように意識し、
発音の間違いを細かく指摘して自信を なくして話せなくなるということがないようにしています。
日頃から社会に目を向け問題意識を持って考える
英語で話すためには、そのトピックについて一度でも考えたことがあることが重要です。受講生には、日頃から社会に目を向けて問題意識を持ち、自分の考えを 英語で話し、ほかの人たちがどのように考えるのかを知ることが大切だと話しています。週1回、1コマ100分間の授業中に一人が話せる時間は、せいぜい10分程度しかありません。ピアノが上手になりたかったら、毎日練習しなければ実力がつかないのと同様に、英語も「自分で考えて、話す」という練習を毎日継続していくことが必要なのです。
ライティングにおいては4つのポイントがあります。まずは文法です。正しい文法を身に付けるために、毎 回エッセイを提出してもらいます。それを添削して、次の授業で返却しますが、細かい間違いを指摘せず、相手が読みづらかったり、誤解をしてしまったりする ような表現があれば直しています。次は内容です。スピーキング同様に、いかに日頃から知識をインプットしているかが大事です。指定語数のなかで、シンプルに洗練された表現を使って、深みのある内容を書けるように指導します。例えば、旅行がテーマなら、最初はクイズ形式で日本に来る観光客数を尋ね、昔と比較 するなどして興味を引き出し、ディスカッションによって知識を増やし、話題を広げて展開するといった指導です。そして、表現力も大切です。「レベルの高い 表現=難しい単語」ではないことを理解したうえで、簡単な単語や知っている単語、よりふさわしい単語で言い換えられるように指導します。そのためには覚え た表現は繰り返し使いながら、経験的に覚えていくことが必要です。最後に、構成をしっかり組み立てることです。IELTSのライティングは文章の構成につ いては厳しく評価されます。パラグラフは何か、パラグラフのなかで何を伝えるかということを意識し、1つのパラグラフでは1つの話題に絞って広げていくと いう展開の仕方を教えています。
何度も繰り返し復習して定着をはかる
リーディングは予習を必ずしてから授業に臨むことになります。まずはテキスト(公式問題集)を読んで設問を解き、現段階の実力を把握します。次に、分から なかった単語を全て、辞書で調べて読解します。それでも理解できなかったことは授業に持ち寄り、指導を受けます。完全に理解したら復習です。1つの文章は長いスパンをかけて最低6回は読まなければ定着はしないものです。授業当日は、帰宅後に読み直して単語を復習します。翌日は、朝起きたときにまだ覚えてい るかを確認します。そして、3日後、それから1週間後、さらにその3週間後、そこから1カ月後...と期間を空けて再確認をするのです。一度問題を解くと、できた気になりがちですが、「なんとなく70?80%理解した」ではなく、「100%理解できた」という状態に引き上げていくことが大切です。
リスニングは何度も繰り返し同じものを聞いて慣れることが必要でしょう。リスニングが苦手な人の傾向としては、自分が思っている発音と実際の発音にずれが あり、音声変換ができていないことが多いようです。聞き取れなかった箇所はスクリプトを見て確認し、マークを引いて、改めて発音を意識して聞くことを6回 は繰り返してほしいと思います。
正しい学習方法で粘り強く学び続ける
私自身もIELTSを受験してきて感じるのは、IELTSはいわゆる"試験対策"やテクニックでスコアが伸びるテストではなく、自分の考えを自分の言葉で表現できているかどうか、その能力を評価するテストだということです。また、試験で扱っている内容の面白さが特長だと思います。新聞や雑誌、ウェブサイトからの出典記事が扱われるため、内容が興味深く、もっと読んでみたいと思わせるようなトピックが扱われています。ぜひ皆さんにも、日頃からそうしたメディ アに触れて、社会的話題に目を向けて、自分で考え、自分の言葉で表現することに慣れておいてほしいと思います。そして、正しい学習方法で、コツコツと基礎力を固め、長期的なスパンで粘り強く復習を繰り返して、揺るぎない英語力を身に付けていってください。
●●●Profile●●●
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1979 年設立。首都圏を中心に全国17校および7つの分室を持つ留学専門予備校。英米を中心とした英語圏の大学・大学院へ正規留学を目指す方々の準備プログラム を提供。「"学ぶ"前に学ぶ」のコンセプトのもと、毎年年間1,000名以上の留学実績を誇る。IELTS等の試験対策から留学実現の手続きまでトータル でサポートしている。早慶上智、ICU、東京外大などの難関大学、国際系大学への合格者も多数輩出。