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コラム

接客英語のプロ 佐野なおこ先生の
「続・おもてなし英会話のコツ」

3. 地元の食材、産地をアピール

私は今でも年に数回、都内で接客の仕事をしていますが、以前より海外のお客様からの新幹線や特急、長距離バスについてのお問い合わせが増えています。駅周辺でも長距離移動に備えるため、駅弁や缶ビールを買う海外のお客様を見かけるようになりました。このように、旅行の範囲は都心から各地へと確実に広がっています。

日本国内には、地方独特の食材があり、それらを生み出す産地自体もまた魅力的です。地元食材、野菜などを使用した食品を販売している方は、ぜひ「地元」という単語を使ってご説明を兼ねたふるさと自慢もしましょう。

  • (1) We use many local vegetables.  私共では、多くの地元野菜を使用しています。
      ◆vegetablesをfish「魚」、egg「卵」、beef「牛肉」、chicken「鶏肉」、pork「豚肉」に入れ替えても可
  • (2) Today’s fresh fish is direct from the local port.   本日の新鮮な魚は、地元の港からの直送です。
      ◆direct from~:「~から直接、直送」
  • (3) We use the spring water from that local mountain.  (日本酒などを紹介するとき)あの地元の山からの湧き水が使われています。
      ◆spring water:湧き水
      (that local mountainの代わりに、Mt.~と実際の山の名前にしても可)

地元食材をセールスポイントにするのは、日本独特の商習慣のようですね。私が仕事をしていたタイでは、有名なレストランであっても、材料の産地までは明記していませんでした。地元食材を前面に出すことは、新鮮さが安全性のアピールになります。特に野菜のおいしさは、ベジタリアンやビーガンのお客様にも喜ばれると思います。

そして、日本は食材だけでなく、お水も美味しい国であることをお忘れなく!
お料理だけでなく、お酒も大いに自慢しましょう。地元食材は、そこへ行かないと味わえないもの。リピーターを生むためにも、ぜひ上記のフレーズをご利用ください。

佐野 なおこ(さの なおこ)氏

タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表

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