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コラム

接客英語のプロ 佐野なおこ先生の
「続・おもてなし英会話のコツ」

2. 「お試し」にはアレルギー確認や素材説明が大事

試食、試飲、試着、試用、あるいは香りを嗅いでいただくなど、商品を体験してもらうことは、売上アップには欠かせない“セールストーク”の一つです。
連載1.「道行くお客様への簡単なお声かけ」でも触れましたが、お店の看板が日本語だけだと、海外からのお客様は、ここは何屋さんなのかがピンと来ないものです。自分のお店を知ってもらうために、ぜひ「お試し」の機会を設けましょう。

まず、商材を問わず簡単に聞く場合のフレーズです。

  • (1) Would you like to try it?  お試しになりますか?

但し、食品、化粧品、薬品など体に摂取、塗布する商品については、(1)のフレーズの前に必ずアレルギーをお持ちか否かを聞いてください。

  • (2) Do you have any food allergies?  食物アレルギーをお持ちですか?
      ◆foodをmedicine「薬」、cosmetics「化粧品」に入れ換え可

私も販売の仕事では、必ずお子様に(2)のフレーズでアレルギーの有無を確認していました。アレルギーは、人によっては命の危険に関わることもあるほど深刻なものです。

そして、お試しだけで終わらず、ぜひお試し後のコメントをお客様から引き出す質問をしましょう。

  • (3) Do you like it?  お好きですか?
  • (4) How about this?  こちらはいかがですか?

(3)の後に商品に好印象のコメントをくださればよいのですが、「あまり好きではない」のようなコメントが出たら、あきらめず(4)のように他の商品を提案してみてください。

お試しの際、中に何が入っているかを気にされるお客様には、以下のように簡単に説明します。

  • (5) It is 100-percent silk.  シルク100パーセントです。
      ◆silkをcotton「綿」、wool「毛」、leather「皮」に入れ換え可
  • (6) This is made from wheat, butter, egg.  こちらは、小麦、バター、卵でできています。
      ◆be made from~: ~(原料・材料)からできている

アレルギーのみならず、Vegan(ビーガン:動物由来食品を摂取しない、皮革製品を使用しない人)の方もいます。お試しの機会を設けている場合は、中身を英語で言えるように事前に対策・準備してトラブルを防ぎましょう。

佐野 なおこ(さの なおこ)氏

タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表

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