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コラム

接客英語のプロ 佐野なおこ先生の
「続・おもてなし英会話のコツ」

10. ご自宅用かギフトラッピングが必要か、小分けの袋が必要かを聞く

海外の場合、ギフトラッピングは自分自身で資材を用意して行うことが多く、特別な場合を除いて、あまりお店で行いません。それに対し、日本のお店では、大概無料でギフトラッピングをしてくれます。これは海外のお客様にとって、とても嬉しいサービスのようです。中には、店員さんによるお包みのプロセスを録画して、動画サイトに投稿している人もいるくらいです。

ここでも、お客様とスタッフの会話形式で練習したいと思います。
G=Guest「お客様」、S=Staff「スタッフ」

  • S: Is it for yourself? 「ご自宅用ですか?」
  • G: Yes, for myself. 「はい、自宅(自分)用です。」
     : No, it's for my friend. 「いいえ、友人向けです。」

どれが誰へのお土産か、お客様がお渡しするときに困らないよう、しっかりコミュニケーションをとりましょう。

  • S: Would you like us to gift-wrap it? 「ギフト用にお包みしましょうか?」
     : Would you like separate wrapping? 「別々にお包みしますか?」
  • G: Yes. This one and this one, together. And this one. 「はい、これとこれを2つ一緒に包み、あとこれを1つ別に包んでください。」

包装紙やリボンの色を選んでもらう場合のフレーズです。

  • S: Which color would you like? You can choose it.
    (包装紙やリボンのサンプルなどを見せながら)「何色がよろしいですか?お選びいただけますよ。」
  • G: This color. この色でお願いします。

ラッピングが完了した後、お客様にお見せしながら言いましょう。

  • S: I completed gift-wrapping like this. このようにギフトラッピングを完了いたしました。

お土産の場合、日本ならではのこんなお節介もあります。

  • S: How many bags do you need? 「袋はいくつお入れしますか?」
  • G: We need three. 「3枚お願いします。」
  • S: Certainly. 「かしこまりました。」
  • Certainly 英語で「かしこまりました」の意味。つい”OK.”と言ってしまいがちですが、接客シーンではできるだけプロとしての言葉遣いに変えていきましょう。

お店で仕事を始めたころ、私はお包みやリボン掛けが大変苦手でした。いえ、今でも発展途上中ですが、販売のお仕事で機会があれば積極的にやるようにしています。英語と同様、お客様の反応を伺いながら気づきを得て、成長できると信じているからです11

 

佐野 なおこ(さの なおこ)氏

タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表

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