コラム
いよいよ今回のメルマガコラムも最終回になりました。
これまで、海外からのお客様へのおもてなしに関連する英語表現や心得をお話ししてきましたが、最後ですので、すぐに来るおもてなしの舞台例として、オリンピックやパラリンピックを意識しつつ、なかなかぱっと表現が出てこない“日時や場所、ルートの案内”における具体的表現を補足しておきます。
「新国立競技場」付近で言われたと想定した道案内例。
ルート案内では、簡単なストーリーの骨組み作りをしましょう。私の場合は「①現在地→②目的地→③距離→④行き方」の順序で案内しています。会話にすると以下のようになります。
乗り換え案内に関しては、すべての情報を覚えていただくのは大変なので、「出発駅名」→「乗り換えの駅名1」→「乗り換えの駅名2」→「最終下車駅名」と、各駅で「乗車する電車名・方面」を明記したメモを手渡すことをおすすめします。私も海外のお客様への電車案内の際は、必ずそうしたメモを手渡しています。
総じてルート案内をする場合、あなたがどの「現在地」にいるかで使うべき言葉が異なります。自分の活動場所を起点に、案内の展開を確認しておきましょう。
さて、英語でのボランティア活動や案内業務に興味のある方は、普段から「体調を整える」、「混雑に慣れる」、「地理を十分に理解しておく」、「短くシンプルな言葉で表現する」よう心がけてください。どうしても、英語の方に力が入りがちですが、ガイドや案内といった活動は、なにより体力第一です。立った状態での活動も多くなるからです。
また、イベントでのボランティアガイドなどを行う場合、いざ実際の現場では、国内(日本語)・海外(英語)を問わず、不特定多数のお客様をサポートすることになります。英語であっても日本語であっても、案内はできるだけシンプルな言葉で伝え、一人当たりの接客に時間をかけすぎないことが、スムーズな応対につながります。
タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表