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コラム

接客英語のプロ 佐野なおこ先生の
「英語で伝える おもてなしの心」

1. 海外の方が急に体調を崩した時のとっさの対応法

日本ではここ数年、酷暑が続いています。夏の国際的なイベントでは、言うまでもなく、熱中症(heat stroke)をはじめ、様々な病気やケガへの懸念がありますね。
海外からの来訪客も一層増える可能性があり、イベント会場だけでなく、駅、商業・観光施設などでは、お客様の急な体調不良時に関する対応が必要になると思います。まずは所属先の指示を確認しましょう。

イベント開催期間中は混雑が予想されますので、医療従事者ではない一般の方にとっても、会場内外で「目の前で海外の方が急に体調を崩すという事態」に遭遇する可能性があります。もしもの場合に備え、簡単な声かけの練習からしてみましょう。

  • Are you OK?  「大丈夫ですか?」
  • What's happened?  「何が起きたのですか?」

意識のある方なら、自分の症状を言ってくるでしょう。相手の症状を聞き取るには、まずは自分の口で言い慣れることが有効です。以下、症状のフレーズや単語の発音練習をしておきましょう。

  • I have a headache / stomachache / toothache / backache.  「頭/腹(胃)/歯/腰(背中)が痛い」
  • I feel sick / nausea.  「吐き気がする」
  • I feel dizzy.  「めまいがする」
  • Hard to breathe.  「息が苦しい」
  • I think I sprained my ankle.  「足をくじいてしまったみたいだ」
  • I can't stand up.   「立ち上がれない」
  • I can't walk.  「歩けない」

ケースバイケースですが、最初にいったんこう確認しましょう。
How can I help you?  「あなたをどうお手伝いしたらよろしいですか?」
確認せず、いきなり体に触れた場合、そこが実は痛めている箇所かもしれないのです。また、宗教や生活習慣等の理由で、他人から触れられることを避ける方もいらっしゃいます。

もし機会があれば、各自治体などが行っている救命講習、応急手当講習を一度受けておくのも良いと思います。私もできるだけ2~3年ごとの間隔で受講を続けています(受講しないと忘れてしまうからです!)。一度の受講でも、応急手当に関して心構えができるだけでも安心かと思います。

 

佐野 なおこ(さの なおこ)氏

タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表

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