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コラム

接客英語のプロ 佐野なおこ先生の
「英語で伝える おもてなしの心」

2. 簡単な道案内のコツ

道案内の単語で、here「こちら」、over there「あちら」、go up/down「上/下に行く」、go straight 「まっすぐ進む」、turn left/right「左/右に曲がる」くらいは知っている人も多いと思いますが、道案内は大概ワンセンテンスでは終わりません。これらの語句を組み合わせ2~3文のストーリーを作って案内します。

商業・観光施設、駅での案内が多いものにしぼり、案内文を数パターン用意しました。

  • トイレ(toilet, restroom, bathroomなど)
  • 自販機(vending machine)
  • ロッカー (locker)
  • 現金自動預け払い機 (ATM)
  • 遺失物取扱所(lost and found)
  • プラットフォーム(platform)
  • Please use that escalator to the 2nd floor.
    エスカレーターで2階に行ってください。
  • Then, turn left and go straight.
    それから、左に曲がりまっすぐ進んでください。
  • You’ll see it on your right.
    あなたの右側に見えます。

あるいは、階段を使った言い方もやってみましょう。

  • There are a few stairs over there.
    あちらに数段階段があります。
  • Please go up, and you’ll see it soon.
    上に行けばすぐに見えます(あります)。

「何番目の角」を用いた表現もあります。

  • Please go straight and turn left at the second corner. 
    まっすぐ進み、2番目の角を曲がってください。
  • You’ll see it on your left.
    あなたの左側にあります。

◆人に案内するときは、「〇番目」を明確にしておきましょう。

現在地により、階、左右、上下、〇番目は常に変わります。自分が案内したいエリアの道案内を練習するときは、立つ位置を変えて    に入る語も変え練習しましょう。階段は、段数を正確に言いたい人は事前に調べたほうが良いですが、a fewでも十分です。

また、お客様の状態を瞬時に判断して案内を変えることも必要です。車いす、ベビーカーをご利用のお客様にはエレベーター、重いスーツケースをお持ちのお客様にはエレベーターまたはエスカレーターでの行き方を案内しましょう。

混雑する会場での道案内は急にできるものではありません。普段から練習し、備えをしましょう。
私も年に数回いただく案内の仕事では、混雑するエリアのためほぼ一往復での会話完結が求められます。普段から少なめな単語で文を作り、話すスピード、声のトーンをいくつか変えながら練習をしています。日本語、英語両言語での練習です。お客様はもちろん日本人の方が多く、お急ぎの方もいれば、ゆったりした案内を求める方もいらっしゃるからです。

 

佐野 なおこ(さの なおこ)氏

タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表

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