コラム
これは、日本の、義務教育から英語を始めたという人なら、誰もが持ちやすい永遠の課題です。私自身、社会人になってから仕事、ライフワークでのコーラスの活動で英語に20年以上触れていますが、発音への意識が欠けるとすぐカタカナになってしまいます。よく、分かります。
英語発音への意識を持ち続けるには、発音に対する知識が必要です。なぜ日本語のカタカナ発音になってしまうかの前に、まず日本語と英語の発音の違いから見てみましょう。
日本語の母音には、「ア/a」、「イ/i」、「ウ/u」、「エ/e」、「オ/o」があり、これら5音の音にk、s、tなどをつけて五十音を出しています。
日本語の母音はたった5音ですが、英語の母音は以下のとおり大きく2つに分けられます。(注:英語音声学の本の中には、種類を細かく書いているものもありますが、私の教室では入門・初心者の方に向けて最低限の基本母音を以下の種類に絞ってお伝えしています。)
英語の母音には、このように「アイウエオ」以外の母音があり、日本語よりも種類が多いです。そして、やたらと「筋肉」という言葉が出てきましたね。
(1)の母音で言う、「筋肉が緊張」とは、それぞれの音を出すのに“必要な筋肉を動かす”ということになります。(2)の母音はその逆で、“筋肉をほとんど動かさない”という意味です。
つまり、英語を発音するときは、日本語を話すとき以上に「唇や舌の筋肉を動かす・動かさない」への意識が必要なのです。そして、自主トレーニングのときに、英語の母音を日本語の「アイウエオ」に絶対に加工しないことが必要なのです。具体的には以下のように発音するということです。
「カタカナ発音から抜け出せない」というお悩みをお持ちの方は、ご自身がつい「アイウエオへの加工」をやってしまっていないかを確認してみましょう。
各母音の発音のしかた(唇、舌の動かし方)は、英語辞書の巻末や、発音の参考書に出ていますので調べてみてください。私も日々、自分に言い聞かせながら英語発音をトレーニングする日々を送っています。
タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表