コラム
大人になって英語とは全く異質の言語を身につけた私サノナオコが自信をもって「身に付きます」とお答えします。ちょっとユニークな私の話にお付き合いください。
私の英語のスタートは、多くの日本人と同じ中学1年での学校の授業。大人になって身に着けた言語とは、タイ語です。26歳でタイのホテルに勤めたときに出会い、学びました。タイ人のホテルスタッフとはタイ語、ホテルのお客様とは英語でコミュニケーションが必要でした。仕事で使えるように学校の授業とは違う方法で英語を学び直し、仕事をしながら必要なタイ語を学んでいきました。
英語とタイ語は、文字、発音、言語の構造において異質な言語同士ですが、身に着ける上でのトレーニング法は同じです。私は、両言語を仕事に備えるために行った以下3つのセルフトレーニングを習慣化していました。タイトルのとおり、大人になってからでも身につけられる方法です。
(1)については、連載第1回でお話したように、日本語母音の「アイウエオ」に加工した発音を徹底的にやめ、英語、タイ語の音で発音練習をしました。目で発音記号を確認しながら音を聞くと効果的です。
(2)については、英語もタイ語も、抑揚、強弱といった独特のリズムがあります。音読の際、リズムを意識して音読していました。(1)、(2)のトレーニングで音を出せるようになり、聞き取れる耳が育ったと思っています。
(3)については、同じ意味の文章でも、英語、タイ語、日本語では、文頭に来る単語が異なります。それは、言語によって発想が違うからです。文章を読むときは、ただ読むのではなく、文頭から文末まで何の単語を声に出しているかを考えながら読むのです。そうすることで、語順に慣れストレスが減ります。文章を言い慣れると、文章で会話できるようになっていきます。
文章を読む場合、なるべく楽しくワクワクする素材を選ぶことがポイントです。私も、英語の場合はゴスペル、ソウルなどの歌、人間関係に関する洋書。タイ語の場合は、タイのパワースポットや音楽情報に関することばかり。
日々習慣化して頑張らずマイペースで、英語とタイ語と生き、今も身につけ続けています。
タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表