英検CSEスコアとは

「英検CSEスコア」とは、ユニバーサルなスコア尺度CSE (Common Scale for English) を英検の各級で表記したものです。
「英検CSEスコア」であなたの英語力を客観的に評価します。

英検CSEスコアの3つの特長

1. 今の英語力や伸長度がひと目で分かる

総合的な英語力、技能別の英語力を全級共通で見える化

英検の成績表では、5級~1級のすべての級で、合否に加えて、英検CSEスコアが表示されます。各級で技能別に英検CSEスコアの満点を設定しています。
5級・4級はリーディング、リスニングとスピーキングテストの3技能、3級~1級はライティングも含めた全4技能のスコアとトータルスコアが表示されます。総合的な英語力と、技能別の英語力を全級共通の指標で知ることができるので、目標とする英語力までどの程度学習すればよいか、学習の重点をどこに置けばよいかが明確になります。

英検の成績表を見てみよう!

英検(従来型)
一次試験個人成績表(2級)

英検(従来型)
二次試験個人成績表(2級)

英検S-CBT  個人成績表(2級)

  • 画像クリックで拡大表示します。
  • 成績表は2022年度以降のものです。
ユニバーサルなスコア尺度「英検CSEスコア」

「英検CSEスコア」は、ユニバーサルなスコア尺度CSE(Common Scale for English) を英検の各級で表記したものです。英検CSEスコアであなたの英語力を客観的に評価します。英検CSEスコアを参照することで、今の英語力や伸長度がひと目で分かります。英検級のステップアップはもちろんのこと、生涯学習にも最適な指標となっています。国際標準規格のCEFR にも対応しています。

2.合格までの距離が分かる

合格ラインまでの距離が分かりやすい英検バンド

英検CSEスコアと合否をもとに判定する英検バンドで、スコアだけでは実感しづらい「合格ラインまでの距離」が分かりやすくなります。英検級に合格した方にも、英検をさらなる実力アップに活用していただきやすくなります。

記載例

受験級:G2

距離:+3

1級

準1級

2級

準2級

3級

4級

5級

G1

GP1

G2

GP2

G3

G4

G5

英検バンドは一次試験・二次試験両方の成績表に表示されます。各級の一次試験・二次試験の合格基準スコア(英検CSEスコア)を起点とし、スコアを25点刻みに区切ったものです。合格基準スコア(英検CSEスコア)を上回る一つ目のバンドは+1、その上のバンドは+2です。下回った場合は数字の前に "-" が付きます。

2022年度以降の成績表で表示される英検バンドの例(英検2級一次試験の場合)

英検2級の一次試験を受験し、一次試験の合計スコアが1575の場合。★の位置はご自身の英検CSEスコアにもとづいて表示されます。この場合、英検2級一次試験合格から+3のバンドに位置していることが視覚的に理解でき、比較的余裕を持って英検2級一次試験に合格したことが分かります。

合否判定のしくみ

各技能の正答数をもとに技能別スコア(英検CSEスコア)を算出し、合格基準スコア(英検CSEスコア)に達した方は、合格と判定されます。なお、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能別スコアの合算で合否を判定いたします。二次試験はスピーキングのスコアのみで判定いたします。
各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません。

各級の合格基準スコア

一次試験

合格基準スコア

測定技能

1 級

2028

Reading
Listening
Writing

準 1 級

1792

2 級

1520

準 2 級

1322

3 級

1103

4 級

622

Reading
Listening

5 級

419

  • 英検4級・5級の級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定します。
  • 4級・5級のスピーキングテストは、リーディングとリスニングの一次試験の合否に関係なく受験できるテストです。

二次試験

合格基準スコア

測定技能

1 級

602

Speaking

準 1 級

512

2 級

460

準 2 級

406

3 級

353

スピーキングテスト

合格基準スコア

測定技能

4 級

324

Speaking

5 級

266

3. 自分の実力が世界基準で分かる

英検の成績表では、全4技能の技能別スコアを足し合わせた「4技能総合スコア」に基づいて、「4技能総合CEFR」を表示します。
また、2022年度以降は、技能別スコアに基づいて、技能別の「CEFRレベル」を表示します。

CEFRとは

CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)とは、「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれるもので、外国語の学習者、教授者及び評価者が、その熟達度を同一の基準で判断することができるように開発された枠組みです。20年以上にわたる調査・研究に基づいて、2001年に欧州評議会(Council of Europe)によって公開されました。
CEFRでは、外国語の熟達度を A1、A2、B1、B2、C1、C2(C2が最高レベル)の6段階に分け、それぞれについて、その言語を使って「具体的に何ができるか」という形(Can-do表現)で分かりやすく示しています。CEFRによる6段階は、英語だけではなく、多くの外国語能力の指標として、世界の国や地域で教育や仕事など多岐にわたる場面で活用されています。

外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠

熟練した
言語使用者

C2

聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。

C1

いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。

自立した
言語使用者

B2

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

B1

仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

基礎段階の
言語使用者

A2

ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。

A1

具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

(出典)ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

CEFRレベルと英検CSEスコアの対応

受験級によってCEFRレベルを算出するための英検CSEスコアの範囲(CEFR算出範囲)を定めています。この範囲を下回った場合は、CEFRレベルが表示されません。範囲内の場合は、そのスコアに応じたCEFRレベルが表示されます。この範囲を上回った場合は、その級で算出できるCEFRレベルの上限が表示されます。なお、4級・5級はCEFR算出範囲外であるため、CEFRレベルが表示されません。

CEFR
レベル

CEFRレベルを算出できる英検級

英検CSEスコア

技能別スコア

4技能総合スコア

3級

準2級

2級

準1級

1級

Reading

Listening

Writing

Speaking

C1

670 ~

651 ~

666 ~

613 ~

2600 ~

B2

595 ~

600 ~

586 ~

519 ~

2300 ~※1

B1

515 ~

496 ~

472 ~

467 ~

1950 ~※2

A2

436 ~

445 ~

415 ~

404 ~

1700 ~※3

A1

380 ~

342 ~

316 ~

362 ~

1400 ~

  • 1級を受験された場合、4技能総合スコアが、準1級の合格基準スコアである2304未満だと4技能総合CEFRが表示されません。
  • 準1級を受験された場合、4技能総合スコアが、2級の合格基準スコアである1980未満だと4技能総合CEFRが表示されません。
  • 2級を受験された場合、4技能総合スコアが、準2級の合格基準スコアである1728未満だと4技能総合CEFRが表示されません。
4技能総合CEFRの算出範囲
4技能総合CEFRの判定例(準2級の場合)
  • 4技能総合CEFRの判定方法は、文科省で開催された「英語の資格・検定試験とCEFRとの対応関係に関する作業部会」で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」に基づきます。
  • 4技能すべてを受験しないと「4技能総合CEFR」は表示されません(一次試験の成績のみでは表示されません)。

CSEと連携するプログラム活用

他の検定試験との連携

CSEは、英語能力を判定するテスト「英検 IBA」、「英検 Jr.」、「TEAP」などにも活用しています。
検定の垣根を越えて、英語学習の基礎段階から生涯学習まで、一貫した共通尺度の利用が可能になります。

継続的に、ひとつの共通尺度で英語力を測定

英語能力のグローバル化に対応するために必要とされる英語4技能を網羅した能力測定は、英語学習の基礎段階から取り入れることが重要です。CSEの導入により、小学校・中学校・高校・大学、そして社会人になってからの生涯学習まですべてのステージで、継続的にひとつの共通尺度で英語能力の測定を行うことが可能になります。
CSEという指標は、英語を学習するひとりひとりが、学習を必要とするポイントを把握しやすくなり、明確な目標とステップアップへのモチベーション、学習の効率化をもたらしてくれます。

英検IBAを活用することで、英語学習の進捗度を常に把握できる

45分間、500円で、手軽に利用できる英検IBA。成績表には総合スコア、Readingスコア、Listeningスコアと、英検級レベル判定(一次試験のみ)が表示されます。
英語力を的確に把握することができ、英検受験級を決定する際の目安にもなります。
また、複数回受験すると過去の結果も表示されるので、学習効果の推移もひと目で把握できます。

CSEスコア確認システム

2005年度から2015年度までに受験した成績に対するCSEスコアをこちらで確認することができます。