Eric Carle 文・イラスト
The Very Lonely Firefly
今回の絵本の作者であるEric Carleは、現代のアメリカでもっとも有名な絵本作家の一人です。70を超える著作は世界中で翻訳されており、代表作であるThe Very Hungry Caterpillarをご存知の方も多いのではないでしょうか。Carleは以前ご紹介したA Color of His Ownの作者であるLeo Lionniにも影響を受けたといわれ、コラージュ手法によるイラストが印象的です。
また、動物が登場する作品が多いのも大きな特色で、今回ご紹介する絵本はホタルが主人公です。一人ぼっちのホタルは友達を探して夜の空を飛び回り、明かり を見つけるたびに近づいてみるのですが、何か別の光るものがいるだけで、仲間のホタルにはなかなか出会うことができず...というお話です。
文章は繰り返しが多く、読み聞かせに最適だと思います。特に最後のページでは、ストーリーの結末と特別にほどこされたしかけに、お子さんからきっと歓声が 上がるでしょう。Carleの絵本は上に挙げたThe Very Hungry CaterpillarやBrown Bear, Brown Bear, What Do You See? など英語教材としてよく使われる作品が多数ありますが、他にユニークなものとしては、Carleが日本の絵本作家のいわむら かずおと共作したバイリンガル絵本のWhere Are You Going? To See My Friend! をお薦めします。