Bark, George

Jules Feiffer 文・イラスト


今回の絵本は、なかなか犬らしい鳴き声で鳴くことができない子犬のGeorgeが主人公のお話です。日本語で犬の鳴き声といえばワンワンというのが定番ですが、英語で犬はbowwowやarfと鳴くのが一般的です。

さて、お母さんに"Bark, George."と促されたGeorgeですが、口から出てきたのはarfではなく、なんとmeowという猫の鳴き声だったのです。その後もアヒル、ブ タ、牛など別の動物の声で鳴き続けるGeorgeは、心配したお母さんに獣医さんのところに連れて行かれてしまいます。そこでの大騒動の末、めでたく犬本 来の鳴き声を取り戻したGeorgeは、喜び勇んで帰る道々たくさんの人間たちを見て、最後に一言なんと鳴いたでしょうか?

この本の作者のJules Feifferは漫画家、作家、脚本家と多様な顔を持ち、ピューリッツァー賞を受賞した経歴ももっています。Feifferのイラストはシンプルながら味 わい深く、本作でもパステルカラーの背景に登場人物の活き活きとした表情がよく映えています。動物好きのお子さんにぴったりなのはもちろんのこと、日本語 とは違った様々な鳴き声を学べるので、動物を導入する教材としても大活躍しそうな作品になっています。

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