The Night before Christmas

Clement C. Moore 文 Scott Gustafson イラスト


今月は間近に控えたクリスマスの絵本をご紹介します。もともとはコロンビアの大学教授で神学者でもあったClement C. Mooreによって書かれた詩である本作は、数あるクリスマスに関する作品の中でももっとも有名な一作に挙げられるでしょう。物語は文字通りクリスマスイブの、家中が寝静まった真夜中に起きる出来事です。物音に目覚めた一家の主が窓の外から身を乗り出してみると、そこには8頭のトナカイに引かれたそりに乗る聖ニコラウスの姿がありました。

その後、屋根から煙突をつたって煤だらけで登場した聖ニコラウスは、おもちゃでいっぱいの包みをかかえ、家中に吊るされた靴下に次々に贈り物を入れていくのです。やがて靴下がいっぱいになったのを見届けると、再び煙突から屋根に登り、そりに飛び乗った聖ニコラウスは「クリスマスおめでとう!」の声とともに、あっという間に夜空へと遠ざかっていったのでした。この詩の中の聖ニコラウスが、サンタクロースのモデルとなっていることは間違いありません。現代のサンタクロースのイメージに通じる真っ白な髭を伸ばし、ふくよかで陽気な老人の姿が、詩の中では詳細に描かれています。

また、日本ではあまり知られていませんが、お供の8頭のトナカイには一頭一頭名前がついており、そのどれもが白雪姫に登場する7人の小人よろしくそれぞれの特徴をとらえた個性的なネーミングとなっているのです。今回ご紹介したのはアメリカ人画家のScott Gustafsonがイラストを手がけたものですが、他にも以前にご紹介したTasha Tudorによる挿絵のものや、しかけ絵本の第一人者、Robert Sabudaによるポップアップ絵本など、数多くの作品が出版されています。この機会に他の作品も含め、読み比べをしてみてはいかがでしょうか。

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