卯城祐司
筑波大学大学院人文社会科学研究科教授
博士(言語学)。小学校英語教育学会会長、関東甲信越英語教育学会会長、全国英語教育学会副会長、語学教育研究所評議員。ELEC評議員。専門は英語教授法全般、リーディングおよび第二言語習得。文部科学省「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」、「外国語能力の向上に関する検討会」委員などを務める。『図解で納得!英語情報ハンドブック』(ぎょうせい)ほか著書多数。
『眠れる森の美女』の劇場公開50周年を記念して、2008年にウォルト・ディズニー・ジャパンが世界17カ国で睡眠の調査を行いました。睡眠時間の理想 は平均8.7時間。一方、実際の平均は7時間でした。日本はそれぞれ8.1時間と6.4時間で共に最短です。睡眠時間が長いのはフランス、ベネルクス、ス イス、メキシコで7.2時間でした。平日の平均就寝時刻は23時35分、平均起床時刻は6時50分ですが、日本はスペインの0時18分に次ぎ、イタリアと 並んで遅い0時16分の就寝。スイスの6時29分に次ぎ、メキシコと並んで早い6時32分の起床です。
beauty sleep(美容に良いとされる夜半前の睡眠)を信じるのは、イタリアで83%、次いで高い日本で80%。その割に、理想も実際も睡眠時間が一番少ないの が不思議です。イギリス、ベルギー、オランダ、アルゼンチン、メキシコでは、このbeauty sleep説を信じている人は40%以下です。
また、寝るときの世界の格好は、「パジャマ(45%)」「Tシャツと下着(27%)」「下着のみ(15%)」「何も着ない(11%)」の順。ちなみにこの 「何も着ない」というマリリンモンローのシャネルの5番のような格好は、イギリスで34%、スカンジナビアで30%。日本は「パジャマ(49%)」「T シャツと下着(37%)」「下着のみ(8%)」「何も着ない(2%)」でした。
寝床に入ってから眠るまでの時間が長いのは、26.9分のイギリスや26.8分のオーストラリア。一番早いのが16.8分のスイス。日本は20.9分です。
『眠れる森の美女』のように、キスで目覚めたいと一番願っている国は27%のフランスとブラジル。日本は僅か6%。そして実際にキスで目覚めたことがある人はアルゼンチンで82%、ブラジルで75% 、スペインで70%ですが、日本は最低の18%。私は82%の1人です。
(December 2012)
博士(言語学)。小学校英語教育学会会長、関東甲信越英語教育学会会長、全国英語教育学会副会長、語学教育研究所評議員。ELEC評議員。専門は英語教授法全般、リーディングおよび第二言語習得。文部科学省「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」、「外国語能力の向上に関する検討会」委員などを務める。『図解で納得!英語情報ハンドブック』(ぎょうせい)ほか著書多数。