中村典生
長崎大学 教育学部教授
小学校英語教育学会事務局長、言語文化学会理事、SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会 連合会)利酒師、俳人協会会員・狩俳句会同人(俳号は中村龍徳〈りゅうとく〉)、前岐阜大学硬式野球部監督など、昼夜を問わず役職多数。専門は英語教育学、第二言語習得。著書多数。
キーワードゲームは外国語活動でよく見かけるゲームです。やり方としては、ペアになって二人の間に消しゴムなどを置き、キーワードが聞こえたらそれを素早く取り合うパターン。手で口のような形を作り、一方がその手の中に指を差し入れて、キーワードが聞こえたら口は指をつかまえようとして閉じ、指の方は口が閉じる前に逃げようとして引っ込める、などのパターンがあります。
今回は以下の言葉を使ってキーワードゲームをしてみましょう。
例えばstrawberryがキーワードだとします。(教員)apple→(児童)apple→(教員)baseball→(児童)baseball・・・、などと発音しながらゲームを進めます。児童はキーワードか否かを判別するために、特に最初の音声に注意を払っています。strawberryはswimmingやspiderと語頭の音声が似ていますので、これらの言葉の最初の音をわざと長めに発音し、ためを作るなどの工夫をしても楽しいでしょう。
児童が慣れてきたら、もう一工夫してみましょう。上記のキーワードゲームは音声のみを対象にした形式ですが、例えば「果物がキーワード」などと設定すると、児童は「意味」にも注意しなければならなくなります。「赤いもの」だとapple, strawberry, cherryなどが当てはまりますし、「生き物」だとspider, cicada, rabbitが、「スポーツ」だとbaseball, basketball, swimmingが当てはまります。キーワードゲームも工夫次第で、もっと盛り上がり、かつ身になること請け合いです。
(June 2014)
小学校英語教育学会事務局長、言語文化学会理事、SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会 連合会)利酒師、俳人協会会員・狩俳句会同人(俳号は中村龍徳〈りゅうとく〉)、前岐阜大学硬式野球部監督など、昼夜を問わず役職多数。専門は英語教育学、第二言語習得。著書多数。