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アメリカの地名の由来
現在でこそ超大国として世界に君臨するアメリカだが、1776年に独立を宣言するまでは、イギリスの植民地であった。現在、その歴史の名残を確認しようと思ったら、アメリカの地名を見るのが早い。
実はアメリカの市や町の名前には、イギリスやほかのヨーロッパの国々の町からとったものがかなりある。わかりやすいのは、New Plymouth(ニュープリマス)やNew Hampshire(ニューハンプシャー)などNewがつくもの。これらは、アメリカに渡ったイギリス移民たちが、母国のPlymouthや Hampshireという地名からつけたものだ。また、かの有名なNew York(ニューヨーク)にもNewがついている。この由来は何か?
New YorkはもともとNew Amsterdam(ニューアムステルダム)というオランダ人の植民地で、ビーバーなどの毛皮貿易の拠点になっていた。これを1664年に、後にジェームズ2 世となるイギリスのヨーク公(The Duke of York)が占領したことから、その名を冠してNew Yorkと呼ばれるようになった。
New Yorkと同様にアメリカを代表する都市であるBoston(ボストン)の名も、イギリスの地名から取られていることは、あまり知られていない。イギリス に現在もある海岸町ボストンは、7世紀に僧侶Botolph(ボトルフ)がその地に僧院を建てたことから、Botolph's town(ボトルフの町)と呼ばれるようになった。その後、それが短縮されBostonになったといわれているのだが、その名はさらに海を越え、イギリス から渡った清教徒たちにより、アメリカの町の名前にもつけられたということなのだ。
そのほか、スペインの影響が強いメキシコから割譲されたカリフォルニア州などのアメリカ西部には、San Francisco(サンフランシスコ)やLos Angeles(ロサンゼルス)などスペイン語の影響を受けた地名が多い。いかがだろう。アメリカのルーツが見え、おもしろいのではないか。
(July 2011)