京都外国語大学

語学はツール。知識の蓄積が重要。
IELTSを通して留学し、「世界から日本を見る」人材育成に期待する。

京都外国語大学
国際交流部長・留学生会館長
熊谷 俊樹 教授(上)

国際交流部
辻本 誠志 課長(下)

全学で毎年300名を超える学生を留学に送り出す、充実した留学制度。

本学では、多岐にわたる留学プログラムを通し、長期と短期をあわせて毎年300名以上の学生を海外に送り出しています。長期では、毎年オーストラリア国立大学、州立サンフランシスコ大学など21ヵ国51大学の協定校に、春と秋の時期に半年から1年間の期間で100名ほどを派遣しています。

短期では、9つの大学語学研修プログラムを設け、国際交流協定大学に夏休みや冬休みを使った3~4週間の期間で200名ほどの参加者を送り出しています。それ以外にも、協定校以外への留学を希望する学生には、学校側で審査し単位認定を実施したり、休学をして留学する学生など、多岐に渡った留学の形態を支援しています。

IELTS説明会と対策講座実施、
受験料全額払い戻しときっちりとしたサポート体制で留学生が増加。

本学での京都IELTS公開会場提供依頼がきっかけで、留学する際には必須の能力である4技能測定試験IELTSテストを、検討の末2010年秋より公開会場実施日とは別の日に学内実施することが決まりました。それを受け、「どうしたら学生にIELTSを浸透させ、そのスコアを使って留学に繋げることができるのか?」と国際交流部で模索した結果、IELTS説明会とIELTS事前対策講座開講(無料)で学習環境を整えた上で、受験料も本学後援会が年2回まで全額払い戻し支援をするなどと、徹底したサポート体制を構築しました。

2010年秋の最初の説明会では、70人定員の会場には入りきれないほどの学生が集まり、事前対策講座にも50名ほどが集まり、予想を上回る学生の関心が伺えました。そこで、既に協定校の語学力受け入れ条件としてIELTSが含まれているイギリス、オーストラリア、アイルランド方面に加え、アメリカの全協定校にIELTSのスコア提出を留学受け入れ条件として認定してもらいました。TOEFLで点数が伸び悩んでいた学生も含め、IELTSで目標スコアに到達し留学が実現した学生は年々増え、本学では現在IELTSテストの学内実施が海外へ学生を送り出す手段としての大きな役割を担っています。

留学を通して「世界から日本を見る。
更に世界に向かって日本を発信する」
そういう志向を留学を通して身につけて欲しい。

留学を通して、グローバルな人材へと成長するには、単純に言語を学びに行くのではなく、言語を用いてどれだけ専門知識を学べるかという点にこだわって留学生活を送ることが重要です。日本という国を世界から客観的に見る、自分自身を様々な価値観で再度見つめなおす。日本人としての誇りを持つと同時に、海外の人たちに母国日本の文化などを説明する事ができる。そういう「世界に向かって日本を発信できる」人材に育って欲しいと願っています。

プロフィール

京都外国語大学

1947年の創立。私立の外国語大学としては国内最多の学科数(8言語+国際教養)を有する。建学の精神「Pax Mundi per Linguas(言語を通して世界の平和を)」のもと、高度な語学力や各国の文化などの専門知識を身につけ、多様化する国際社会で真の世界平和に貢献できる人材を育成することが目標。留学生数も多く、活発な国際交流を行っている。