青山学院大学

必須の半期留学で求められるIELTS6.0以上を目指す

青山学院大学
地球社会共生学部 学部長
平澤 典男 教授

アジア諸国で課題解決に尽力できる人材を育成

グローバル時代を迎えた昨今、国家、民族の枠を超えて活躍できる人材を育てるための新しい理念をもった学部の開設が求められています。これに対して青山学院大学が出した答えが地球社会共生学部開設です。

世界は動いています。経済のイニシアティブはいずれ欧米から中国、東南アジアへ移行し、やがてはインド、アフリカが台頭する時代が来るでしょう。本学部は、変動する地球社会のこれからの30年を見据え、まずは東南アジアを中心とした新興国、途上国の世界で貢献できる人材を育てます。これらの地域が順調に成長していくことが、その地域にとどまらず日本、更には世界の安定、発展につながるからです。

そのために、本学部ではこの地域の成長を阻んでいる差別、貧困、紛争、情報格差などの地球規模の課題に挑戦するための学びとして4つの専門領域、「ソシオロジー領域」「ビジネス領域」「コラボレーション領域」「メディア/空間情報領域」を準備しました。学生は自分の興味や目指す進路に応じて各領域の科目を自由に組み合わせて自分のためのカリキュラムをオーダーメイドできます。また、体験学習を重視し、実務経験豊かな教員から主体性や積極性、チャレンジ精神を学べる授業を展開します。単に語学ができる人材ではなく、現地の人と共に積極的に社会に働きかけ、貢献を喜びと感じる「共生マインド」をもった「地球市民新世代」を作り出すことがこの学部の存在意義なのです。

IELTS6.0を目指して徹底した英語教育

本学部では独自の留学制度を整えました。急成長を続けるタイやマレーシアなどの東南アジアの大学を中心に、2年次後期もしくは3年次前期から半期の留学を必須とします。これは、個々の研究内容に沿ったフィールドワークを体験し、主体的に考え行動する力を身につけるための留学です。

留学協定を結んでいるタイのタマサート大学、チュラロンコン大学などで求められる英語力はIELTSバンドスコア6.0以上と、決して低くはありません。入学後1年半でそのレベルまで英語力を引き上げていかなければなりません。留学条件にIELTSを採用した理由は、IELTSがペーパーベースの筆記試験と対面式の面接試験という学生になじみのある試験形式であり、短期間で一定のレベルまで実力を上げやすいためです。

初めから6.0を目指すことは高い目標となるでしょう。まずは、短期海外語学・文化研修で必要になる4.5を目指すところからスタートし、最終的に6.0まで引き上げていけるように、英語教育も徹底します。授業は能力別の少人数制クラスで、ネイティブ講師による英語のみの授業を毎日実施。使える英語力を習得します。将来的には専門科目を英語で履修する環境や英語のみで卒業できる制度も整えていく予定です。学部としては今後、1年次にIELTS対策講座の実施とともに、学部負担で年2回までIELTSの受験を可能とする体制を整えていきます。

入試でもIELTSを出願資格に採用

また、本学部は留学のためだけでなく、入試の段階でもIELTSを採用しています。自己推薦入試制度の「英語資格試験高得点者」分野では、IELTS5.0以上などの英語資格を出願資格としており、「海外留学経験者」「英語弁論大会・英語コンテスト等全国大会入賞者」などの各分野では4.5以上などを出願資格に定めました。このような潜在的英語力の高い学生を中心として、初年次の徹底した英語教育で英語力を高め、半期の必須留学だけでなく交換留学も含んだ海外留学への派遣に力を入れていきたいと考えています。

プロフィール

青山学院大学

米国メソジスト監督教会から派遣された宣教師により創設された「地の塩、世の光」をスクールモットーとするキリスト教主義の大学。1870年代に創設された3つの学校を源流とする青山学院が、1949年に新制大学として開設。「共に学び、探究し、世界に発信する大学」を目指す大学として、高い倫理観と社会性を併せ持った人材を育成している。

青山学院大学 相模原キャンパス
住所 :〒252-5258 神奈川県相模原市中央区淵野辺5-10-1