明治大学
IELTSによって開かれる世界のトップ大学への留学の扉
明治大学
政治経済学部 学部長
大六野 耕作 教授
IELTS6.5を目指す対策講座を実施
明治大学では、政治経済学部が採択されたグローバル人材育成推進事業(現・経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援)の取り組みのひとつとして、全学部を対象とした「実践的英語力強化プログラム」を展開しています。政治経済学部が2年前から実施している「IELTS対策講座」はその一環。これは、2学年間にわたる米国ノースイースタン大学でのダブルディグリープログラムや、テンプル大学でのデュアルディグリープログラム、カリフォルニア大学バークレー校やアーバイン校での12?13週間のサマーセッション等の応募条件を満たすIELTSバンドスコア6.5を目指す対策コースです。対象は200名。全キャンパスで6コマ分の講座を開講し、高いスコアを出すために必要な受験スキルを身につけ、効果的な学習法を学び、語彙力を強化します。
海外の大学から求められる成績はGPA3.0、英語力はIELTS6.0?6.5以上と高く、私たちはそのような英語力を持つ学生を50?60人程度確保し、海外へ送り出していきたいと考えています。なかには、英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスや中国の北京大学のように、学部間協定留学やサマーセッションへの参加の要件として7.0のスコアを求める大学もあります。大学の負担でIELTS講座(試験を含む)を実施し、英語能力を向上させ、より多くの学生が世界のトップ大学に留学できる体制づくりを目指しています。
4技能試験IELTSの需要は今後高まる
政治経済学部では2007年度より「留学促進プログラム」を開始して以降、海外留学経験者が増加傾向にあるなか、当初は多かった、2?4週間の短期留学参加者が減り、逆にサマーセッションなどの中期留学や、学部間協定留学、ダブルディグリー・デュアルディグリープログラムなどの長期留学を目指す学生が増えてきました。そうした学生の希望をかなえるには、バンド表示により、幅のあるスコアで目標に達することができるIELTSは適した試験であると言えます。
本学でのIELTS導入の理由は、コンピュータを使わずに受験できるIELTSは日本人にとって慣れ親しんだ試験形式であり、相性がよいこと。対面式のスピーキングテストは、学生にとって緊張せずにコミュニケーションができる安心感があるように思われることです。IELTSは世界中で信頼性と公平性が認められ、各国の教育機関で採用されている試験です。最近では、協定校留学であっても、2技能スコアではなく4技能のスコアを求めるケースも増えています。今後ますますIELTSの需要は高まるのではないでしょうか。
より高いレベルの留学に挑戦してほしい
政治経済学部では2016年度卒業生1000人のうち、単位取得を伴う海外留学経験者を100人とし、全体の10%まで引き上げることを目標としていますが、2014年度末ですでにその目標を達成しました。今後は、ダブルディグリー・デュアルディグリープログラムに毎年20?30人を送り出し、サマーセッションに参加する学生を230名まで引き上げることを目標としています。これは、学部全体の学生4000人のうち、5%が海外で学位を取得するまたは、それに準ずる力を持つことを目指すものです。そのためには、IELTS6.5?7.0に到達できる学生の層を広げていかなければなりません。より高いレベルの留学に挑戦する学生が増えていくことを期待し、大学としてはその道筋を作ってまいります。そして、世界のどこでも通用する高いスキル、資質、洞察力、国際共通語としての英語力を持った人材の育成を目指します。
留学を経験した学生たちがいずれ本学に戻って教員となり、世界と戦える教育力・研究力を持った大学をつくりあげていく力となってくれることにも期待を寄せております。
プロフィール
明治大学
封建社会から近代社会へと変容した明治時代に、個人の権利の確立と自由な社会の実現を目的として、1881(明治14)年にフランス法学を教授する「明治法律学校」を創立。時代の変化や社会の要請を先取りし、未来に羽ばたく優れた人材を育成するための教育・研究・社会貢献に取り組み、国際化拠点のひとつとして、日本の大学の国際化を先導している。
明治大学 駿河台キャンパス
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