早稲田大学(2016年)

世界に貢献できるグローバルリーダー育成のため
「全員留学」の実現を目指す

早稲田大学
留学センター
飯野 公一 所長 (国際教養学部 教授)


世界へ貢献する大学としてあり続けるために

早稲田大学はアジアのリーディングユニバーシティとして世界へ貢献する大学であり続けるため、創立150周年を迎える2032年に向けた中長期計画「Waseda Vision 150」を掲げています。また、スーパーグローバル大学のトップ型にも採択され、「25の研究分野のうち18分野で世界ランキング100位以内」「10年で10万人のグローバルリーダーの輩出」を目指しています。このような教育・研究の国際化を推進するなかで、英語で学位を取得できる学部・大学院のプログラムも増えています。世界トップレベルの学生を獲得し、全学生が卒業までに一度は海外留学を経験するといった取り組みは本学における国際化の中心的な取り組みと言えるでしょう。


IELTS導入で選択肢が広がる

「全員留学」の実現にあたり、長期派遣留学をはじめ、短中期の留学プログラムなど、学生の目的に合わせた多様なプログラムを用意しています。留学先の受け入れ要件を満たすためには、選考基準の選択肢を広げることも必要です。そこで、2015年度よりIELTSを導入し、年5回の学内試験をスタートしました。イギリス留学を希望する学生は、学生ビザの取得のためにIELTS受験が必須であるため、IELTSへの認知度も高まっています。留学センターでは、海外留学希望者や留学が決まっている学生向けに「留学準備講座」を開催しており、2015年度は「IELTS講座」も実施しました。全10回のこの講座は、Practice Testを使用した問題演習で試験傾向・解答方法を実践的に学ぶほか、資格を持った講師との多岐にわたるエクササイズを通して4技能をバランスよく伸ばすことを目指しています。2015年度は主に、IELTS5.5以上の上級者向けに講座を実施しましたが、2016年度はもう一段階上と、一段階下のレベルの講座も開設する予定です。

2015年度にIELTSを受験した学生は80名ほどおり、留学予定者約900~1000名のうち、およそ1割を占めました。2016年度は学内試験の実施回数も増やす予定ですので、さらに受験者数が増えることが予想されます。


「叡知」「志」「実行力」を持って世界に貢献するグローバルリーダーに


国際部 小長谷 綾香さん

全学を挙げた国際化が進むなか、国際教養学部はその先導的な存在です。学生全体の3分の1を留学生が、教員の3分の1を外国出身者が占め、多様な価値観を持つ人々が出会い、学び合う環境が整っています。英語で授業を開講するほか、在学中に1年間の留学を必須としており、学生たちは世界の約400以上の大学から留学先を選び、広い視野と国際感覚を身に付けています。

本学では「叡知」「志」「実行力」を持って世界に貢献するグローバルリーダーの育成を目指していますが、国際教養学部の学生を見ていると、留学を経て、英語力に加え積極的に行動する力も高めています。また、海外志向を強め、世界とつながりを持って仕事をしていきたいと考えているようです。大学生活の中で一度は海外に飛び出し、多様な価値観に触れて視野を広げてほしいと思います。


プロフィール

早稲田大学

1882年に大隈重信によって創設された「東京専門学校」を前身とし、1902年に「早稲田大学」と改称、1920年に大学令に基づいて大学となる。2015年度現在、10学術院のもと13学部・21大学院を設置。創設当初より国際交流が盛んで、現在は全学部で海外からの留学生を受け入れ、およそ100の国と地域から約5,000名が学ぶ。約400校を超える海外協定校を持ち、海外への留学生は長期・短期を合わせて、約3,300名に及ぶ。


早稲田大学 早稲田キャンパス

住所 :〒169-8050 東京都新宿区戸塚町1-104