北海道大学(2017年)

国際化社会を牽引する新渡戸カレッジ
ヨーロッパ・アメリカの両方をカバーするIELTSが学生の可能性を大きく拡げる

(左から)
大学院メディア・コミュニケーション研究院

西川 克之 教授

国際連携機構 国際教育研究センター シニアアドバイザー

帰山 雅秀 特任教授

国際部国際交流課

石黒 公美 専門員

学務部学務企画課 新渡戸カレッジオフィス

上田 しのぶ 特定専門職員

国際社会で活動するリーダーを育てるため
特別教育プログラム「新渡戸カレッジ」を創設

帰山 雅秀 特任教授

北海道大学では、将来「国際社会で活動するリーダー」を育てるために、2013年より「新渡戸カレッジ」を開設しました。このプログラムは、学部横断型の特別教育プログラムで、新入生の中から200名、2年進級生の中から50名を選抜します。一定レベルの英語能力を有していることを条件としており、誰でも受け入れる体制ではありません。その理由の一つは、新渡戸カレッジの修了要件に「1セメスター以上の海外留学または複数の短期留学」「 高い水準の英語能力修得」があるからです。それらをクリアするには、カレッジ入校時から英語力を磨いても間に合わないため、最初から中長期の海外留学を狙える学生に入校を許可しています。

新渡戸カレッジの存在に、一般学生や
教員も良い刺激を受け、学内が国際化される


西川 克之 教授

これまでの4年間で、新渡戸カレッジの認知度はかなり高まったと思っています。なぜなら、海外留学への意識が非常に高い高校生が「新渡戸カレッジへ入校するため」に北大を受験するようになったからです。学習意欲がたいへん高く、国際社会のリーダーとして活動したいと望む高校生が北大を、新渡戸カレッジを目指しています。また、一般学生も普段の授業で新渡戸カレッジ生と触れ合い、その語学スキルの高さや積極的な姿勢に感化され、「英語力を高めたい」「海外留学に挑戦したい」という意識が高まっています。さらに、あらゆる学究の場面で新渡戸カレッジの評判が高まるほど、教員たちも国際化への意識をあらためており、以前よりも学内にグローバルな視点が広がっていると実感しています。

IELTSは「学生の可能性を拡げる試験」
スコアを高める講座などで学生をサポート

石黒 公美 専門員  /  上田 しのぶ 特定専門職員

現在、本学の交換留学生の留学先はヨーロッパが6割以上を占め、3割がアメリカ、わずかにアジアという構図です。初めは何となく「アメリカ」と思っていた学生も、留学相談などで「ヨーロッパには多くの選択肢がある。それなら行ってみたい」と感じるようになることも多いようです。アメリカに加えヨーロッパ留学を視野に入れると、やはりIELTSのスコアは両エリアをカバーする利便性の高いテストだと思います。「IELTSは日本人が力を発揮しやすい」というイメージが広まったことも事実です。筆記試験はペーパーテストで、日本人にとってはストレスなく受験することができて高いスコアに結びついているようです。新渡戸カレッジでも2015年からIELTSの講座を1、2学期で2コマずつ開講し、さらに夏休みと春休み中にIELTS対策講座を実施するなど、学生のスコアアップをサポートしています。このような取り組みによって、IELTSに挑戦する学生が確実に増えています。これからも留学説明会や留学相談ではIELTSの魅力を伝え、海外留学の選択肢を広げてあげたいと思っています。

プロフィール

北海道大学

高等教育機関・札幌農学校として1876年に創設。初代教頭・クラーク博士の「Boys, be ambitious!」という言葉は有名で、北大のモットーでもある。札幌農学校の講義は全て英語だった、という歴史を有する北大では、外国語教育センターを設置し、新渡戸カレッジを創設するなど留学への挑戦を促している。学内には約1,800名の留学生が学び、異文化交流も盛ん。北大の目標の一つ「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」を目指し、国際性と人間性を高める環境づくりを続けている。
北海道大学 札幌キャンパス
住所 :〒060-0808 北海道札幌市北区北8条西5丁目